九州北西部に位置する佐賀県。古くは肥前の国と呼ばれ、薩長土肥の雄藩として幕末には維新回天の原動力となった地である。明治維新から150年の節目を迎えた2018年は、さまざまな関連イベントが開かれ話題となった。もちろん、アニメファンにとっても『ゾンビランドサガ』の聖地として、注目せずにはいられない場所だ。

フランシュシュのメンバーが暮らす洋館のモデルとなった建物がある唐津市は、北に玄界灘を望む街。浜辺を歩けば、入り組んだ海岸線や島々が澄んだ海へと伸びていく姿が見える。その青と緑のコントラストは、ずっと眺めていたくなるような美しさだ。また、唐津城や虹の松原、豪壮な曳山が練り歩く唐津くんち、呼子のイカなど、一度は見たい風景や味がこの街にはギュッと詰まっている。フランシュシュの足跡をたどりながら、佐賀の魅力をたっぷり味わってみよう！

この作品の舞台と言えば、まずはここだろう。フランシュシュの一同が日々の生活やレッスンを行う洋館は、明治41年に建てられた歴史的建造物がモデル。内部見学は通常できないが、年に一度一般公開されることがあるので、気になる方は要チェック！

たびたび登場した洋館前の公園は、作中同様建物の目の前にある。特徴的だった回転する遊具は、取材時には撤去されてしまっていたが、滑り台は健在である。周辺は静かな住宅街なので、訪れる際はマナーある行動を心がけよう。

第1話で意識を取り戻したさくらが洋館を逃げ出し、警察官Aと遭遇したこのシーン。舞台になったのは唐津城の南西に架かる千代田橋だ。ちなみに、この橋からの風景は、第11話で「持っとらん」過去を思い出していたシーンにも登場している。

第3話でゲリラライブが行われたのは、唐津駅の北口にある広場。ここには獅子の頭をかたどった像があるが、これは唐津くんちの一番曳山である赤獅子を、名産品の唐津焼で模したものだ。また、EDに登場する鶴の像もこの広場に建っている。

最終話でライブが行われたアルピノは、唐津駅のすぐ近く。作中で幸太郎が言っていたように、名前の由来はスペイン語の虹と松を組み合わせた造語で、虹の松原をイメージしたもの。館内には特産品の販売所や唐津焼の展示場があり、お土産を買うにはもってこい。

第11話でさくらと幸太郎が話し合ったのは、唐津駅の東、松浦川を渡った先にある鏡山の展望台。昼には虹の松原と玄界灘を一望し、夜には市内の夜景を楽しむことができる。鏡山の駐車場は、第5話でサキがチキンレースを行った場所のモデルにもなっている。

せっかくなので、県内各地にも足を延ばしてみよう。こちらは佐賀市にある佐賀城本丸歴史館の外御書院。第2話でさくらとサキが見事なラップを披露した場所だ。館内の御座間は控え室、入口付近はライブ後にメンバーが話していた場所として登場している。

リリィの過去を巡るストーリーが描かれた第8話。ライブが行われたこの場所は、佐賀城の北に面する商店街のなかにある。ちなみに、656という数字は干潟に住む「ムツゴロウ」にかけたもの。有明海に面する佐賀県南部らしい名称だ。

この河川敷は、サキと怒羅美初代総長・麗子の現役時代の姿が描かれた第9話の冒頭で登場。JR長崎本線のバルーンさが駅がすぐ近くにあるが、臨時駅のため通常は電車が止まらない。電車移動の場合はご注意を。

最後は県西部にある伊万里市のドライブイン鳥。まさに作中そのままの外観だ。ちなみにドラ鳥のCM撮影が行われたのは、伊万里湾沿いにある伊万里夢みさき公園だ。この他にも、嬉野温泉や鹿島市のガタリンピック会場など、県内にはまだまだ舞台があるぞ！