TOPICS 2021.04.08 │ 12:00

人気VTuber Gawr Gura(サメちゃん)世界最速INTERVIEW

2020年初頭から英語圏での人気も急上昇し、大躍進を遂げた女性アイドルVTuberグループ「ホロライブ」。英語圏向けの新グループ「ホロライブEnglish」も始動し、メンバーのひとり、「サメちゃん」ことGawr Gura(がうる・ぐら)は、約1カ月半でYouTubeチャンネル登録者数が100万人を突破。約5カ月で200万人を突破と、次々にVTuber最速記録を更新した。Febriでは、多才で楽しくキュートな「サメちゃん」に、世界初のメールインタビューを実施。デビュー前の心境から未来の夢、日本のファンへのメッセージなどを語ってもらった。

取材・文/丸本大輔 監修/カバー株式会社 翻訳協力/Ryan Thomson

サメの大きなハートでファンを包み込みたい!

――ぐらさんが日本に興味を持った最初のきっかけを教えてください。音楽やゲーム、アニメなどですか? それとも何かほかのきっかけがあったのですか?
ぐら 最初に興味を持つようになったのは和食、匠を感じるお弁当! それから日本のゲームね! 『初音ミク -Project DIVA-』が大好きだから、いつかは日本のゲームセンターで遊んでみたい!

――食べ物から日本に興味を持ったとは意外でした! 初めて食べた和食を教えてください。
ぐら カレー!

――和食……ではないですが、日本で非常にポピュラーな食事ではありますね。
ぐら めっちゃうまいんだ! 自分で作るのも大好き! 甘みを足すために、リンゴとかハチミツとかチャツネを入れたりする! 毎年、冬が来るたびに作ってるよ!

――ゲームセンターへ行くこと以外にも、日本でやってみたいことはありますか?
ぐら いろいろな土地を巡って、ご当地料理が食べたい! まさにグルメの旅ね。あとは春に桜を見て、秋には紅葉が見たいかな。

――日本の文化が本当に好きなのですね。では、ホロライブを知ったきっかけは?
ぐら YouTubeでホロライブを見つけたんだ! すごく個性的なライバーさんたちと、遊び心たっぷりの3D配信。見た瞬間、いつかは私もそのなかに入りたいと思ったんだー。

――では、ホロライブのオーディションを受けて、合格の連絡が届いたときの率直な心境を教えてください。
ぐら 正直、少し複雑な気持ちだったかも。オーディションでは全力を尽くして、自分らしさを見せられた気がする。でも、(合否の連絡を)待っている間に「私はやはり適任ではないのかも」と思ったりもした。うれしいニュースが届いたときは、ちょうど朝のコーヒーを飲んでいる最中だったから、むせて死ぬところだったわ!

――オーディションに合格してからhololiveENのメンバーとしてデビューするまでの期間はどのような心境でしたか? とくに印象的だったことはありますか?
ぐら いちばんの思い出は、私たちホロライブENのメンバーが発表されて、ツイッターアカウントが始動したときかな! ENのみんなとDiscordで通話をしながら待ってたんだ。時間になった瞬間、みんなの心臓の鼓動も聞こえてきそうなくらいの静寂が訪れたのを今でもはっきりとおぼえている。

――デビュー配信で、ぐらさんが最初に言った「a(あ)」という言葉は「かわいい!」と大きな話題になりました。そういったリスナーの感想を知ったときは、どのように感じましたか?
ぐら すごくびっくりした! こんなに簡潔で短い単語が、ここまでみんなの印象に残るなんて。たくさんの人がその簡潔さに共感してくれて、とってもうれしい!

――以前の配信で、デビューして最初の1カ月は「刺激的だったけれど、すごく大変で、あっという間だった」と話していました。もう少し具体的に、とくに刺激的だったことや大変だったことを教えてください。
ぐら この数カ月間、あらためて自分自身について、いろいろと知ることができたと思う。初めての挑戦もたくさんやってきたわ。もちろん、良かった日はいっぱいあったけど、悪かった日もあった。多くの人が私の活動を楽しみにしてくれていて、すごく辛い日々を乗り越えるために、私を頼りにしてくれていることもわかっているつもり。だからこそ、つねに全力を尽くして、みんなのために頑張ろうと思ったの。そんな気持ちになったのは初めてのことだったから、それをどう消化するのかという過程はもちろんいい経験だったし、いい勉強にもなったと思う。

――デビューしてからの日々を振り返って、とくにうれしかったり、楽しかったりした瞬間を教えてください。
ぐら 私やENの仲間がそれぞれのマイルストーン(節目となる記録)を達成することがいちばんうれしかったかな。

――ぐらさんが配信をするときに、大事にしていることを教えてください。
ぐら そうね……楽観的で、とにかく楽しくあることかな! 配信するときは必ず、みんなで素敵な時間を過ごしたいと思ってる。みんなで楽しく! 私の楽しく元気なオーラで、悲しい気持ちを洗い流してあげられたらなーって!

――デビュー以降、忙しい日々が続いているかと思います。ぐらさんは、リフレッシュしたいとき、どのようなことをしていますか?
ぐら 寝る前には、あったかいお風呂にゆっくり入ってる! 最近、首枕とお風呂用のテーブルを手に入れたから、お風呂に入りながらスマホをいじれるようになった! ちなみに飲み物もおけるんだ! あと、時間を見つけては、歌ってる。歌うと本当に癒されるの。逆に、長い間、歌っていないと、心が休まらなくて、落ち着かない気分になる。

――デビュー以降、YouTubeのチャンネル登録者数はすごい速さで増えていき、2021年1月18日には200万人を突破しました。その感想を教えてください。
ぐら 本当に言葉にできないけれど、みんなが「ハッピーシャーク」を見てハッピーになってくれて、とてもうれしい! サメの心は大きいから、きっとみんなを包み込むことができるわ! これからもみんなと一緒に、どんなすごいことができるのか楽しみ!

――チャンネル登録者数が増えたことによって、配信で意識することに変化はありましたか? それとも、デビューした頃とあまり変わらないのでしょうか?
ぐら 前の質問でも答えたけれど、私はただただ、みんなで楽しみたいと思ってる。でも、前に比べると、今は、よりリラックスしながらエンジョイできてると思う!

――ぐらさんのYouTubeチャンネルのアーカイブのなかで、とくにお気に入りの動画を教えてください。
ぐら (人気ホラーゲーム)『Outlast』の実況とか、最初のカラオケ配信(現在、非公開)、料理配信はかなり気に入ってる! 「案外、普通だった」と思う人もいるんじゃないかな。でも、そういう動画こそ、ファンと一緒に歩んできた人生で最高の経験や証だと思うんだ。きっと一生忘れられないわ!

先輩たちと同じステージで歌うためにも頑張らなくちゃ!

――hololiveENの仲間は、ぐらさんにとってどのような存在ですか?
ぐら 彼女たちは最高の仲間よ! お互いに助け合い、多くの困難を一緒に乗り越えてきた。とてもとても大切で、いつもみんなのことを大事に思っている。全員、すごく才能のある仲間だし、誠実で努力家。私の誇りでもあるわ!

――2月には新たなhololiveENのオーディションも始まったので、後輩ができて「がうる・ぐら先輩」になる日も近いかもしれません。もし、後輩ができて「先輩」と呼ばれたら、どんな気持ちになると思いますか? また、それは楽しみなことですか?
ぐら ワクワクする!! 新しいホロライブの仲間が増えることは、いつでも楽しみよ!

――ぐらさんの配信には、ホロライブの先輩が来て、コメントをしてくれることがあります。そのときのぐらさんは非常にテンションが高く見えますが、先輩が自分の配信を見て、コメントをしてくれるとき、どのような気持ちになりますか?
ぐら すっごく信じられないことだった! ホロライブのライバーたちが私の先輩になるなんて思わなかったもん。しかも? 私の? 配信を? 見ている?? 毎回、自分のほっぺたをつねってるわ!

――2020年10月24日の『MINECRAFT』配信で、hololiveのJPサーバーに行ったとき、湊あくあ先輩を倒してしまうというアクシデントがありました。私たちリスナーにとっては、すごく面白いアクシデントだったのですが、ぐらさん自身は、そのとき、どのような気持ちでしたか?
ぐら 日本のホロライブのマイクラサーバーに初めて入ることができたからワクワクが止まらなかったし、あくあ先輩に会えたときは、すっごく興奮した! 興奮しすぎて、あくあ先輩の隣まで跳ねていったら、勢いがつきすぎて、あくあ先輩を(ダメージを受けるスイートベリーの)草むらに押し込んでしまったの……。最初は状況を把握できてなくてとまどっていたけれど、状況がわかってからは恥ずかしくなった。「あくあ先輩は、どう思っていたんだろう……」って。でも、(アイテムの)TNTを「あくあの加護」としてプレゼントしてもらえてうれしかったわ!

10月24日の『MINECRAFT』の配信で、湊あくあを倒してしまったあとのチャット

――ぐらさんはホラーゲームが大好きのようですが、もっとも好きなホラーゲームを教えてください。
ぐら 『Outlast』がいちばん好き! すごくテンポのいいゲームだと思う! しかも、ホラー要素、グロ、追いかけっこ、不穏な雰囲気に物語と、ホラーゲームの必須要素が全部そろってる!

――ぐらさんは歌がとても上手ですが、とくにリスペクトしている歌手や歌の上手なVTuberがいれば教えてください。
ぐら たくさんの先輩たちに憧れてる! (ときの)そら先輩や、(星街)すいせい先輩、(角巻)わため先輩とか……ほかにもたくさん! それから、ホロライブENの(小鳥遊)キアラちゃんとカリちゃん(モリ・カリオペ)。みんな素敵な音楽を生み出していると思う!

――以前の配信で日本のシティ・ポップが好きと話していましたが、とくに好きなシティ・ポップのアーティストやお気に入りの曲を教えてください。
ぐら シティ・ポップは最高よ! もちろん、いちばん好きなアーティストは、山下達郎さん!「RIDE ON TIME」「MAGIC WAYS」「MERMAID」「FRAGILE」。大好きな曲はいくつもあるわ! 山下さんのほかにも、松原みきさん、EPOさん、竹内まりやさん、濱田金吾さんたちが大好き!

――デビュー配信では、山下達郎の「RIDE ON TIME」を歌いましたが、この曲を選んだ理由を教えてください。
ぐら 「RIDE ON TIME」を歌った理由は、人生でいちばん好きな曲だから。みんなに私のことをよく知ってもらうには、いちばんのお気に入りを歌わなくちゃ!

――まだ配信では歌っていないけれど、大好きな日本の曲があれば教えてください。
ぐら ああ! それはもう、めちゃくちゃたくさんある! まずは自分を落ち着かせないと……。でも、ホロライブにもいい曲がたくさんあるから、それも歌いたい! 先輩たちのために歌いたいの!

――2021年2月17日に開催された「hololive IDOL PROJECT 1st Live.『Bloom,』」は見ましたか? 見ていたら、ライブの感想を教えてください。
ぐら 「Bloom,」は素晴らしかった! たくさんの人の努力のたまものだと思う。見ながら泣いちゃった。あんなにも素晴らしい先輩たちに囲まれて、私もホロライブの一員であることをうれしく思う。ライブを見るたびに、私もステージに出たいという気持ちがさらに湧き上がってくるの。

――ホロライブの先輩たちのように、オリジナル曲を出したり、ライブに出演したりすることへのあこがれはありますか?
ぐら もちろん! それができれば夢がかなうね! 先輩たちと同じステージで一緒にオリジナル曲を歌うためにも頑張らなくちゃ! それは私だけでなく、ファンのみんなの夢でもあると思う。みんなは、デビューしたときからずっと私のことを支えてきてくれたから、私はみんなが誇りに思えるようなことを実現したいの!

――ライブのほかにも、これからやってみたいことや、具体的な目標があれば教えてください。
ぐら すっごい最高なグッズが欲しいし、(ENの)みんなで3Dデビューもしたい!

――具体的にはどんなグッズが欲しいですか? Tシャツ? キーホルダー? バッジ? フィギュア? ぬいぐるみ?
ぐら じつは、欲しいグッズのアイデアは増え続けているんだ! そのなかでもとくに欲しいのはフィギュアかな! 光るフォークもつけてくれるとつよつよになれるし、ステーキも食べられる!

――日本には、英語はわからないけれど、ぐらさんのことが大好きというファンも大勢います。最後に、日本から応援しているリスナーに向けて、メッセージをお願いします。
ぐら どうも、サメです! みんな元気かい? 元気にやっているといいな! みんなとは、実際の距離では遠く離れているけれど、この言葉に込めた愛情が伝わりますように。私は、これからもみんなのために精一杯頑張って、バーチャルな力でつながり続けたい。日本語も頑張って勉強するからね! いい友達として、もっと気軽にしゃべれる日が待ち遠しいし、未来がどうなるのか楽しみだよ! いつも応援してくれてありがとうね!endmark