――5人の距離が縮まったきっかけや出来事はあったのでしょうか？
三波　ことあるごとにみんなで集まっているので、その都度縮まっているのかもしれません。
百瀬　その「第一段階」だったのが、決起集会かもね。顔合わせをした直後の。
春日　そうだね。「いったん集まって親睦を深めよう！」とレンタルスペースを借りて、みんなでピザを食べました。

――どなたかがやろうと言ったんですか？
春日　そのときは私がやりたいと言って、玲奈がいろいろ手配をしてくれました。
本村　で、5人でたくさんお話して……あの日だけでトータル7時間くらいしゃべりました。

――そんなに！
百瀬　レンタルスペースを出たあとも、ファミレスで閉店までしゃべり倒したので。
三波　みんなでプリクラも撮ったし！
百瀬　めっちゃ青春しました！
春日　あとは（2024年の）9月にやったお披露目イベントもすごく印象に残っています。みんなで同じステージに立ったことで「グループ」としてまとまったというか、絆がより深まった気がしました。
本村　あの日はみんなすごく緊張していて、私もずっとソワソワしていたんです。でも、ステージに出る直前、さくらが「行こ！　うちら5人いれば最高なんだから！」と言って、颯爽と走っていったんですよ。
百瀬　カッコいい！　ユイナすぎる！
本村　それがすごくうれしかったのをおぼえています。おかげで緊張が解けて、楽しめました。

――仲が深まったことで、ポジションや役割なども固まっていったのでしょうか？
三波　玲奈は、さっきも言ったようにイベントを企画してくれます。それにみんなのことをよく見ていて、「大丈夫？」と声をかけてくれたりして。お母さんみたいな存在ですね。
百瀬　キョウカそのものだよね！
春日　ほんと、しっかり者！　しかも、ちょっと天然なところもキョウカっぽいです。玲奈は、SNSの文面が独特なんですよ。
三波　書いてあることが妖精さんみたいだよね（笑）。あと、ハッシュタグが下手っぴ！
本村　変なところにスペースを入れちゃって失敗することが多いんだよね。恥ずかしい（笑）。
三波　そのギャップがいいんだよ！
春日　帆南は空気感がいいよね。地元の友達と一緒にいるような心地よさがある。
咲川　わかる。親しみやすい！
春日　だからフレンドリー担当であり、ムードメーカー的存在です。
本村　マイも、ドライといいながらさり気なく気を配ってくれる愛情深い子だけど、帆南もすごく愛情にあふれていて、仲間思いなんです。
三波　いつもその空気感に癒やされているよ。
百瀬　えっ、うれしい。ありがとう！

春日　それでいうと、はーちゃん（三波）もムードメーカー感があるかな。
百瀬　そうだね。いい意味ですごく楽観的だから、こっちの緊張までほぐしてくれる。
咲川　ずっとニコニコしているし。
百瀬　そうそう！　だからライブ前は「はーちゃんを見て落ち着こう！」ってなる（笑）。
本村　温かい気持ちになるよね。心の母みたいな安心感があるよ。
春日　そしてひなのは、技術面で頼れる存在。
ダンスの先生がいないときも、ひなのに聞けば解決できることが多いんです。
三波　前も、動画で全員のダンスをチェックしてアドバイスしてくれました。しかも、要点をまとめてLINEで送ってくれたからすごくわかりやすくて。本当にありがたかったよ！
本村　努力家なところがアズと同じ。日々の細かな積み重ねを当たり前のことのようにこなしているから、本当にすごいと思います。
咲川　うれしい。でも、恥ずかしい……！
本村　普段はこんなこと言わないもんね（笑）。
咲川　そしてさくらは、一現場一やらかしすることで、場を盛り上げてくれます。
三波　話題に事欠かないよね。
本村　さくらがいることで何かが起きる。
百瀬　なんかもう、存在がバラエティ！（笑）
三波　だけど、いざとなったらしっかりまとめるし、引っ張ってくれるからカッコいいです。
百瀬　やっぱりセンターだなってなるよね。
咲川　本当にユイナみたい。
三波　そう考えると、5人とも役のポジションとほとんど同じなのかもしれないね。

――皆さんは、お披露目イベントや上映会などで何度か前橋に行っているかと思います。おすすめのスポットはありますか？
咲川　広瀬川はおすすめです。すでに公開されているPVにも出てくる場所なんですけど、すごくきれいなんですよ。
三波　キラキラしているんだよね。
春日　川沿いの柳も雰囲気があるし。
本村　レンガが敷かれた通りも、きれいだよね。みんなで行ったとき、たくさん写真を撮った記憶がある。
三波　あと、県庁も素敵なんです。みんなで初めて前橋に行ったとき、展望フロアに登ったんですけど、前橋中を見渡せるんですよ。
本村　32階から見る景色だもんね。
三波　前橋に行ったら、ぜひ行ってみてほしいです。同じフロアで買えるソフトクリームもおいしかったよね。玲奈の誕生日もそこでお祝いしたから、すごくいい思い出になってる。
本村　ほんと、一生の思い出！
百瀬　あとラジオブースもあったので、いつか5人で収録できたらなと夢見ています。
本村　前橋には懐かしい景色がある一方で、新しいお店や個性的なお店も多くて。個性豊かな私たちを受け入れてくれている気がします。
三波　うん。だからなおのこと「いい場所だな」って思うよね。

――ここからさらに本格化していくグループ活動も楽しみです。
咲川　そうですね。『前橋ウィッチーズ』の魅力のひとつに私たちの個性の強さがあると思うので、ひとりひとりが個性を放ちながら、5人で力を合わせて最高のステージを作って、作品のよさを伝えていけたらいいなと思います。
百瀬　そのためには、もっともっと5人の絆を強めたいね。スタッフさんの力添えもあっていい雰囲気で活動できているので、この先もこのまま突っ走っていきたいです。
本村　そうだね！　そうしてお客さんに楽しんでいただいて、お客さんと一緒にこの作品を作り上げていきたいです。
三波　変な言い方ですけど……私たち5人やキャラクターはもちろん、お客さんもひっくるめて「一生友達」のような関係を築きたいです。
春日　この作品のキャッチコピーは「欠点ばかりの私たちが、無敵になれる場所。」なんです。個々の不得意を補いあって無敵になるユイナたちのように、私たちも補いあいながら、力を合わせていきたいですね。そして、アニメを見てくださるファンの方にもこの「輪」に入ってもらって、みんなで無敵になれたら最高です！