TOPICS 2021.07.05 │ 12:00

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3 新キャラクターデザイナーコメント

2021年6月に最終回を迎えた武侠ファンタジー人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀3』。虚淵玄(ニトロプラス)のロングインタビューに先立ち、ここではTVシリーズ3期から登場した4人の新キャラクターのデザインについて、それぞれのデザイナーからのコメントを紹介しよう!

リード/編集部

※本記事はTVシリーズ3期最終回までの内容を含みますので、ご注意ください。

萬軍破(バングンハ)

キャラクターデザイン/源覚

源覚 初めは「百足(ムカデ)」と「忠義」のふたつのキーワードをいただいたので、「ダーク関羽」をイメージして制作しました。デザインについては、百足の足をモチーフとしたデザインをいろいろなところに入れ、もっとも工夫したのは『サンファン』初のツーブロックヘアでした。キャラクター原案を制作していたときに、いちばん心配だったのが木偶でその髪型を再現できるかどうかというところでしたが、実際に木偶を目にしたとき、その絞り切ったシルエットがカッコよすぎて驚きました。服装は「大義を持つ宿敵」をイメージして、毒っぽい紫と栄光をイメージした紺を使い、萬軍破のキーワード「百足」と「忠義」をより引き立たせられたのではないかと思います。

異飄渺(イヒョウビョウ)

キャラクターデザイン/猫缶まっしぐら(ニトロプラス)

猫缶まっしぐら 細かい指定はとくになかったので、どのように悪く見せようかと考えながら自由にデザインしました。どういうところにカマキリの要素を入れようか悩みましたが、最終的に出来上がった、虫の複眼をイメージした黄緑色の肩部分が気に入っています。カマキリには瞳に見える偽瞳孔(ギドウコウ)がありますが、三白眼のようでしたので異飄渺くんは三白眼になりました。そしてカマキリといえば鎌なので、こういった武器をデザインしましたが、立体になったときにデザインそのままを形にしていただき、感激しました。

阿爾貝盧法(アジベルファ)

キャラクターデザイン/三杜シノヴ(ニトロプラス)

三杜シノヴ 浪巫謠(ロウフヨウ)の父であるという設定だったので、髪色をアニメ文法に則って合わせています(初登場時にお気づきの方も多かったかと思います)。さらに血統の表現として、角の生えている位置は浪巫謠のティアラに近い配置となっています。初期案は魔族のアイデアとして、骨肉が表皮に見えるクリーチャー寄りのデザインだったのですが、虚淵さんが「もう少し人間に近いほうがいい」とのことで今のテイストに収まりました。初期デザインはわりと正気度が下がる怖さなので、ほどよく手綱を握ってもらえていい塩梅になったので、今見るとホッとしています。

照君臨(ショウクンリン)

キャラクターデザイン/なまにくATK(ニトロプラス)

なまにくATK 七殺天陵(ナナサツテンリョウ)になる前の姿(人型形態)ということで発注をいただきました。細かい指定はとくになかったので、七殺天陵(剣)のモチーフであるハート模様、イメージカラーの赤色をベースに……いわゆる擬人化のような工程でデザインしました。真っ赤だと婁震戒(ロウシンカイ)と被ってしまうので、彼と並んだときを想定してマイルドなピンクよりの色相にずらしています。同じような理由で悪役の嘲風(チョウフウ)とも被らないように意識しています。構造上、布袋劇の木偶は肩幅が必要になるので、あえて大きな肩アーマーをつけて、キャラがゴツく見えすぎないように気をつけました。身長はやや低目を想定していましたが、後に刑亥(ケイガイ)の姉だという事実を知って驚愕しています。原案はもっと幼い印象で描いていましたしね(笑)。endmark

作品情報

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