「こういう景色を見たい」と思っていたことが現実になってきている
――この記事の公開タイミングでは第9話までが放送されていますが、始動から1年以上をかけて、ようやくアニメがスタートしたときの心境から教えてください。
羊宮 まず、プロジェクトがスタートして、私たちがMyGO!!!!!として活動を始めることになったときに、皆さんからいろいろなコメントをいただきました。私は、そのコメントに対して自分が思ったことを「MyGO!!!!!日記」というかたちで書き残していて。それを見返していたら「燈ちゃんと一緒にこうなっていきたいね。こういう景色を見たいね」と書いていたことが、皆さんの反応も含めて徐々に現実になっていることが実感できて、とてもうれしかったです。ちなみに、日記を書いた情報解禁日の天気は雨だったので、「壱雫空(ひとしずく)」にはやっぱり運命を感じています。
――「MyGO!!!!!日記」は、どんな気持ちで書いていたのですか?
羊宮 すぐには私たちの歌や声を届けられないけど、いつか誰かの心の支えになれるような、燈ちゃんと同じ気持ちになった方に寄り添えるような、迷いながらでも進みたいと思ってもらえるような……そんな存在になっていきたいという気持ちを込めて書いていました。またどこかで全文お見せできたらなとは思っています。
――それが、これまでの楽曲リリースやライブ活動、そしてアニメという作品が加わって、より明確なかたちになってきている?
羊宮 そうですね。シンプルに「面白い」という反響をもらえたこともうれしかったですし、燈ちゃんの気持ちが届いていることがわかるコメントを目にすると、「よかったね、燈ちゃん!」って温かい気持ちになります。
――アニメのストーリーが進んでいくなかで、燈に対して新たな発見はありましたか?
羊宮 燈ちゃんは落ち込みやすくて、何かを抱え込みやすい子ではあるんですけど、それだけじゃなく「ちょっと拗ねているし、いじけている」というディレクションをアフレコの現場でいただいたときは「そうか、燈ちゃんは、こういうときは拗ねちゃうんだ。ちょっとかまってほしそうな素振りも見せるんだ」ということを感じました。それは自分だけでは気づけなかった、燈ちゃんに対する新しい発見でした。
私たち5人は、音楽で通じ合えていると思えた瞬間
――これまでMyGO!!!!!として楽曲リリースやライブ活動をしてきて、忘れられないのはどんな出来事でしょうか?
羊宮 たくさんあります。うまくお話できないこともあるのですが、それもすべて受け止められたときにお話できたらなと思います。
――それでは、忘れられないような思い出のある楽曲はありますか?
羊宮 「音一会(おといちえ)」ですかね。歌詞の中に「君」という言葉があるんですけど、「音一会」をお家で練習していたとき、もし私が私自身として歌うなら、誰に届けたい曲になるんだろうと思い、一度歌ってみたことがるんです。そうしたら自然に燈ちゃんに向けて歌っていました。燈ちゃんという「君」と出会えたから、いろいろな景色を見られた。燈ちゃんがいたから、私の中で世界が広がっていった。燈ちゃんがいなかったら、たぶん私はこんなに歌を頑張れなかった。そんな風にいろいろな気持ちが込み上げて、あらためてこうした出会いに感謝していました。
――「音一会」がいちばん思い入れが深い曲になりますか?
羊宮 お家で「音一会」よりもたくさん歌っているのは、じつは「潜在表明」なんです。つらくなったときは、とにかく口ずさむようにしていますね。この曲は、聞いてくださる皆さんにとっても、大人になればなるほど重くて深い歌詞がたくさんある楽曲なのかなと思っていて。日々呑み込む言葉が多くなっていくなか、言葉ひとつひとつの深みを生むために、自分につらいことがあったら口ずさむようにしよう――燈ちゃんのつらい過去をすべて経験することはできないから、せめて自分の痛みやつらさを歌に乗せて、いろいろな感情がひとつの音になるように口ずさもうって。
第10話は絶対に見てほしい!
――これまで放送された中で、とくに思い入れのあるシーンやセリフを教えてください。
羊宮 第7話のライブシーンで、燈ちゃんが「私は! 必死にやるしか出来ない! だって、私の歌は、心の叫びだから!」ってステージ上で言うんですけど、そこはすごく思い入れがあります。あと、アフレコ現場の空気感で今でもおぼえているのが、第9話で愛音(あのん)ちゃんが「私、いらないんでしょ」って言って、スタジオから出ていくシーンです。それを見た燈ちゃんは「愛音ちゃん……」って声をかけるんですけど、あのときの誰かを本当に失いかける空気感は……なんかもう、心臓が止まるような思いでその場にいましたね。あのシーンで描かれる「誰かを失うことへの恐怖」は、一度失っているからこその感情だと思うんです。実際に私たちがMyGO!!!!!としてステージに立ってきた経験とも相まって、本当にメンバーを失いたくないと思っているからこそ、心の底から絞り出せたセリフだったように思えます。たぶん、見ている皆さんもすごく苦しかったんじゃないかなって思うんですけど、私自身も現場でヒリヒリしていましたし、現場に行くまでもしんどかったです。
――そんな第9話を経て、第10話以降のストーリーの注目ポイントはどこになりますか?
羊宮 まず、第10話は絶対に見てください! それしか言えないですね。思い返すだけでもう……とにかく見てください! 第10話は、絶対に見てほしい! いつ、誰に聞かれても、私はきっと同じことを言うと思います!
――それだけ重要なストーリーになっていると。
羊宮 もう、重要とかも言いません(笑)。「絶対に見てください!」という言葉だけ言わせてほしいです! きっと皆さんも見終わったら「絶対に第10話を見て!」って見ていない人に布教すると思いますよ!
――なるほど。最後に、羊宮さんから燈に声をかけるとしたら、どんな言葉をかけたいかを教えてください。
羊宮 「ありがとう」と「一生一緒に生きていこうね。絶対に燈ちゃんのそばから離れないから」と言ってあげたいです。
- 羊宮妃那
- ようみやひな 3月26日生まれ。奈良県出身。青二プロダクション所属。『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』では高松 燈役を務める。他の出演作に『僕の心のヤバイやつ』(山田杏奈役)、『推しの子』(寿みなみ役)など。特技は、剣道、ダンス。趣味は、描画、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、アコースティックギター弾き語り、作詞、作曲。
『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』
TOKYO MX他にて好評放送中!
■CD情報
MyGO!!!!! 3rd Single『壱雫空』
好評発売中!
<品番>
Blu-ray付生産限定盤/BRMM-10679
通常盤/BRMM-10680
<価格>
Blu-ray付生産限定盤/7,700円(税込)
通常盤/1,760円(税込)
<収録内容>
【CD】
1.壱雫空
2.栞
3.焚音打
4.壱雫空 -Instrumental-
5.栞 -Instrumental-
6.焚音打 -Instrumental-
【Blu-ray】※Blu-ray付生産限定盤のみ
MyGO!!!!! 3rd LIVE「声を抱えて生きる」
<初回生産分限定封入特典>
・BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!! 最速先行抽選申込券
・オリジナルキャラクターカード1枚(限定盤イラストver. 全5種)
※Blu-ray付生産限定盤のみ
・オリジナルキャラクターカード1枚(通常盤イラストver. 全5種)
※通常盤のみ
【詳細】
https://bang-dream.com/discographies/3368
MyGO!!!!! 1st Album『迷跡波』
2023年11月1日(水)リリース!
【詳細】
https://bang-dream.com/discographies/3457
■ライブ情報
『MyGO!!!!! 5th LIVE「迷うことに迷わない」』
<開催日程>
2023年8月12日(土)
<アーカイブ配信チケット>
受付期間/~2023年8月19日(土)22:00
視聴期間/~2023年8月19日(土)23:59
<価格>
4,900円(税込)
<受付URL>
https://eplus.jp/mygo5th-st/
『BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!「ちいさな一瞬」』
<開催日時>
2023年11月4日(土) 開場17:00/開演18:00(予定)
<会場>
東京ガーデンシアター
<チケット>
プレミアムシート/22,000円(税込)
一般指定席/9,900円(税込)
※本公演のチケット最速先行抽選には、発売中の『壱雫空』初回生産分に封入の申込券で応募可能
【詳細】
https://bang-dream.com/12th-live
Roselia『Farbe』
<開催日程>
2023年9月16日(土)、17日(日) 開場17:00/開演18:00(予定)
<会場>
有明アリーナ
<オープニングアクト>
DAY1/MyGO!!!!!
DAY2/Ave Mujica
※MyGO!!!!!の出演は16日(土)のみ
<チケット>
プレミアムシート/22,000円(税込)
一般指定席/9,900円(税込)
<受付URL>
一般販売受付中
https://eplus.jp/roselia_2023/
※先着順・なくなり次第終了
【詳細】
https://bang-dream.com/events/roselia_2023
- ©BanG Dream! Project