TOPICS 2023.05.08 │ 18:00

七瀬 陸役・小野賢章に聞いた
『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』の見どころ①

7周年という記念すべき年に初めて劇場ライブを開催する『アイドリッシュセブン』。2023年5月20日(土)から<DAY 1>、5月21日(日)から<DAY 2>の公演がスタートする。七瀬 陸役の小野賢章へのインタビュー前編では、劇場ライブの魅力と、アイドルたちの軌跡を振り返ってもらった。

取材・文/原常樹

冒頭から衝撃的な演出が待っている!?

――『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE
PERiOD(以下、劇場版アイドリッシュセブン)』がいよいよ開催となります。最初に劇場ライブになると聞いたときはどんな印象でしたか?
小野 スケジュールを確認したときに『劇場版アイドリッシュセブン』 と書かれているのを見て、まずはビックリしました。まさか劇場版というかたちでライブをやるとは思っていなくて、最初はアプリで展開されていた『星巡りの観測者』みたいにアイドルたちの出演作を劇場作品化するのかなって予想したんです。TVアニメも『アイドリッシュセブンThird BEAT!』が終わってひと段落ついたところだったので、ここでブレイクタイム的にそういう形式を挟んだらちょうどいいのかな~なんて納得して(笑)。でも、蓋を開けてみたらライブ公演を行うということで二重にビックリしました。

――16人のアイドルたちのステージを観られるということで、喜んでいるファンも多いかと思います。
小野 そうですよね。僕も映像を観て感動しました! これまでもアニメでライブパートはありましたけど、尺の関係上サビだけだったり、多くても1コーラスぐらいの短いものだったので、劇場ライブのパフォーマンスを観てあらためて「ああ、彼らはちゃんとそこにいるんだな」という感動をおぼえました。

――今回のライブは舞台装置や演出にもスタッフのこだわりが詰まっているとか。
小野 すごいですよ! 舞台上のスクリーンに映っている映像と、劇場で直接見ているスクリーンの映像が切り替わるタイミングも絶妙ですし、今までライブビューイングでライブをご覧になったことがある方は「あの感じそのまんまだ!」って感動すると思います。それぐらい緻密に設計されていて、スタッフさんはとにかく大変だったろうなと思いました。ちなみに演出面ではライブ1曲目のパフォーマンスがすごかった……というか、あれは「衝撃的」でしたね。今までのIDOLiSH7のパフォーマンスをご覧になってきた方だったら、これまでになかった演出にきっと驚くと思います。そこは観てのお楽しみということで(笑)。

グループ別で歌ってみたい壮大な新曲

――今回は<DAY 1>と<DAY 2>という2パターンの公演が予定されている点も注目を集めています。
小野 公演ごとにセットリストに変化がありますので、そこも注目してほしい部分です。セットリスト全体の印象としては、外せない曲もあれば「あー、この曲が入るんだ!」っていう意外な曲もあって……。4つのグループがこのタイミングで楽曲を持ち寄ってライブをやるならこういうチョイスになるんだなと新鮮な感覚になりました。本当は1曲ずつ素晴らしかったポイントを解説したいぐらいなんですけど、全部ネタバレになってしまうので(笑)、ライブの中で歌うことが発表されているところでいえば、新曲「Pieces of The World」はすごいです。16人が同じステージで歌って踊る姿は壮観というか、アプリの第6部までの物語を経てたどり着いた「ひとつの終着点」のようなステージに見えて感慨深いものがありました。

――そんな「Pieces of The World」のレコーディングはどうでしたか?
小野 長いこと携わらせてもらっているおかげで、特別意識しなくても求められているものが自然と出せるようになりましたね。歌い方に関するディレクションもほとんどなく、収録はサッと終わりました(笑)。この楽曲に限らない話ですけど、IDOLiSH7の歌う楽曲は歌詞やテーマが歳月を重ねるごとに壮大になってきた印象があります。ステージにかける想いを歌うだけではなく、音楽の力で世界をひとつにする……みたいな感じで、外に向けるメッセージ性がどんどん大きくなってきたなって。

――テーマが大きくなってきたのも、彼らの成長があってこそ?
小野 まさしくそうだと思います。もし、IDOLiSH7が結成して1年目で「Pieces of The World」を歌っていたらこんなには響かなかったというか、「新人アイドルにしては壮大すぎるし、ちょっと距離感間違ってないかな?」って思ったはず(笑)。いろいろなことを経験して成長した16人が歌うからこそ意味があるんだと思いますし、同時に自分が『アイドリッシュセブン』に長いこと携わってきたという実感も湧き上がってきます。

あと、個人的にはIDOLiSH7の7人だけでこの曲を歌ってみたい気持ちもあって……。もちろん、他のグループが歌うバージョンも聴いてみたいんですけど。『アイドリッシュセブン』の楽曲は、どのアイドルがどの箇所を歌うかということに明確な意図を持たせていることが多いですし、この曲もそういう広がりを持たせられると思います。endmark

小野賢章
おのけんしょう 10月5日生まれ。福岡県出身。アニモプロデュース所属。主な出演作は『地獄楽』(山田浅ェ門桐馬役)、『文豪ストレイドックス』(芥川龍之介役)、『SPY×FAMILY』(ユーリ・ブライア役)、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(ハサウェイ・ノア役)など。
作品概要

『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
5/20(土) <DAY 1>、5/21(日) <DAY 2>、5/22(月)以降<DAY 1>&<DAY 2>全国劇場にて開催!

  • ©BNOI/劇場版アイナナ製作委員会