「人生が変わったな」と思える1年だった
――プロジェクトがスタートして、TVアニメ1期と1stライブツアーという大きな山場をひとつ超えたところですが、ここまでを振り返ってどんな気持ちですか?
青山 本当にめまぐるしく日常が過ぎていって、「人生が変わったな」と思いました。ラブライブ!シリーズのオーディションを受ける前は今後どうなっていくのか不安だらけだったので。それがもう、今は毎日がすごく楽しくて。「あのとき、オーディションを受けて本当によかったな」と、やっと自分を認めることができた気持ちです。
――それまでは、なかなか自分を認められなかったのですか?
青山 そうですね。あまり自分を褒めるタイプではないので、たとえば、ライブが終わるとすぐに「今日もこれができなかった、もっとこうしたかった」と反省しか出てこなくて。そういうところを知っている皆さんからは「ストイックだね」と言っていただけることが多いのですが、どちらかというと自分を変えたい気持ちのほうが大きかったんです。そういった日々を過ごしてきて、今になってようやく自分を認めることができるようになりました。たまには休んでもいいんだな、とか。この1年と少しの間、ずっと気を張り詰めてやってきたんですけれど、やっとたまに休んだりとか、心を広く持てるようになったというか。そういう新しい自分を見つけることができたなと思っています。今までにはない感情がありますね。
歌詞にある「キミ」の正体は?
――アルバム『What a Wonderful Dream!!』には恋のソロ曲「微熱のワルツ」も収録されていますが、曲を最初に聴いたときの印象を教えてください。
青山 イントロを聴いた瞬間に「なんておしゃれな曲なんだ!」と感じて、それと同時に「恋ちゃんが歌いながら踊っていそうだな」とイメージがわきました。それから歌詞を見て、TVアニメ1期では途中までなかなか本心を表に出せなかった恋ちゃんが、ようやく自分をさらけ出せるようになったんだな、と実感しました。
――歌詞の中に「キミ」というワードがいくつか出てきますが、レコーディングなどで青山さんが思い浮かべていた「キミ」はどんなものでしたか?
青山 私は、恋ちゃんのことを思い浮かべながら歌っていました。歌詞と同じように、恋ちゃんもなかなか全面的に心をこちらに向けてくれるような子ではなかったので「恋ちゃんに振り向いてほしいな」と思いを込めました。
――なるほど、そう言われるとそんな気がしてきます。
青山 生徒会長として凛としていて、ちょっと話しかけづらいオーラがある憧れの人。でも、仲良くなりたいし、かといって気軽に声をかけられないし……という葛藤を思い描いていました。それでいて弱いところもあって、守ってあげたいという気持ちもありますね。
――素晴らしい解釈ですね。じつは歌詞を見ながら「もしかしてチビ(葉月家の飼い犬)……ではないよな?」と思ったりしていたのですが(笑)。
青山 (笑)。たしかにチビは抱きしめるとあったかそうですし、「微熱に抱かれながら」という歌詞にも一致しそうですね(笑)。
やっと報われたな、と安心した第8話
――先ほど話題にも出たTVアニメ1期ですが、恋は第8話で周囲とのわだかまりが解けるまで、担当するうえでなかなか難しい女の子だったのではないかと思いました。
青山 そうですね。序盤のかのんちゃんたちへの対応を見ていると、お母さんがスクールアイドルだったことを後悔していたのかもしれない、という理由だけでこんなに厳しい口調になってしまうのかな?とか、どうしてこんなに大きなものを恋ちゃんひとりで抱えなきゃいけないのかな、とすごく悩んでしまって。「ここは今、どういう心情なんだろう」と、みんなにアドバイスをもらいながら収録に臨んでいました。
――恋が加入する第8話のオンエアが終わったときの感想はどういったものでしたか?
青山 やっと肩の荷がひとつ下りたような気持ちでした。私としては皆さんに早く第8話を見ていただきたい、本当の恋ちゃんを見てほしい、とずっと思っていて、取材をしていただくたびに「とにかく恋ちゃんは後半を見てほしいです」と言っていたんです。他のメンバーも「恋ちゃん、悪役に思われてないかな」と心配してくれていたので、やっと報われたな、と安心した気持ちでいっぱいでした。第9話からは人が変わったように表情豊かになって、しっかりしているけどすごくおっちょこちょいな部分もある、みんなが支えたくなるような子だから生徒会長になったんだな、と実感しました。
――そういう意味では、恋はTVアニメ2期で本領発揮なのかなと思うのですが、どんな展望を描いていますか?
青山 2期では1期の最初のような堅苦しい感じがなくなった、素の恋ちゃんを最初から見せることができると思うので、感情を爆発させた恋ちゃんを見てほしいですね。あとは、かわいらしくてポンコツな恋ちゃんがとても好きなので、そういうシーンがたくさん見られるといいなと思っています。
ひとつひとつの機会を大切にしていきたい
――その2期を前に、再び大きな山場となる2ndライブがもうすぐですね。
青山 1月までのツアーでは週に1回のペースでライブをやっていたので、その流れで2カ月というのはけっこう間が空く感覚だったんですけど、ソロ曲や新曲もあることを考えると、準備に使える時間はかなり短いなと感じています。そこは他のメンバーも同じ思いで、みんな一回ごとのリハーサルに集中して、全力で挑んでいます。
――ソロ曲が入るのは大きなポイントですよね。
青山 ツアーとはまた違った、成長した素の恋ちゃんの姿をどうしたらソロ曲で表現できるかな、とずっと考えています。ライブはきっと「この一回だけしか見られない」という方もいらっしゃるはずなので、その一回で「Liella!のライブはよかった!」と思っていただけるように、ひとつひとつの機会を大切にしていきたいなと思っています。
- 青山なぎさ
- あおやまなぎさ 5月16日生まれ。東京都出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、葉月 恋役で声優としてデビューを果たす。趣味はミュージカル鑑賞・小鳥と戯れること。特技はクラシックバレエ。
Liella! 1stアルバム『What a Wonderful Dream!!』
品番/LACA-15940(オリジナル盤) LACA-15941(フォト盤)
価格/3,300円(税込)
好評発売中!
〈収録曲〉
01.START!! True dreams
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲/小幡康裕 編曲/山下洋介
02.What a Wonderful Dream!!
歌/Liella! 作詞/宮嶋淳子 作曲/フワリ 編曲/兼松 衆
03.水色のSunday
歌/唐 可可(CV.Liyuu) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/宮野弦士
04.Flyer’s High
歌/嵐 千砂都(CV.岬 なこ) 作詞/宮嶋淳子 作曲/久保田真悟(Jazzin’park)、栗原 暁(Jazzin’park)編曲/久保田真悟(Jazzin’park)
05.みてろ!
歌/平安名すみれ(CV.ペイトン尚未) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/家原正樹 管編曲/森 悠也
06.始まりは君の空
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲・編曲/兼松 衆
07.微熱のワルツ
歌/葉月 恋(CV.青山なぎさ) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/カワイヒデヒロ
08.青空を待ってる
歌/澁谷かのん(CV.伊達さゆり) 作詞/宮嶋淳子 作曲/ヒロキ(リリィ、さよなら。) 編曲/斎木達彦
09.未来は風のように
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲/山田智和 編曲/久保田真悟(Jazzin’park) 弦編曲/兼松 衆
10.ユニゾン
歌/Liella! 作詞/宮嶋淳子 作曲/小久保祐希、石黑 剛 編曲/石黑 剛
『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~』
<横浜公演>
Day1: 3月12日(土) 開場17:00/開演18:00
Day2: 3月13日(日) 開場15:00/開演16:00
会場:ぴあアリーナMM
<名古屋公演>
Day1: 4月2日(土) 開場17:00/開演18:00
Day2: 4月3日(日) 開場15:00/開演16:00
会場:日本ガイシホール
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