――7月に『ラブライブ！スーパースター!!』のTVアニメ放送がスタートしてから、どのような気持ちで反響を眺めていましたか？
伊達　とにかくたくさんの方からコメントをいただいたのですが、とくに第8話が終わったタイミングで「やっとメンバー5人が揃いましたね！」という声がすごく多かったです。それだけ5人になることをみなさんが望んでくださっていたんだなと思いました。私自身、メンバーが揃うことをすごく楽しみに待っていたので、みんなと同じ気持ちだったんだ、とうれしく思いました。
岬　TVアニメを見ているとアフレコ時の気持ちを思い出すこともあるのですが、それと同時に視聴者のみなさんと一喜一憂できるのが楽しくて。私がドキドキワクワクしている場面でみなさんも同じような感想を抱いてくれたり、「このシーンよかったよ」と言っていただけるのも励みになりますし、うれしいですね。

――もう少しでキャスト発表（2020年12月）から1年となりますが、初対面の印象からお互い変わったと思うところはありますか？
伊達　なこちゃん（岬）は見た目や肌の白さから、ふわふわした雰囲気なのかなと思っていました。実際、そんな感じのときもあるのですが、最近はときどき関西弁でしゃべってくれて、その瞬間はキレキレになるんです。みんなに突っ込んでくれる立場で、それって相手をよく知っていないとできないと思うんです。それだけみんなことを考えて普段から接してくれているんだなと、ツッコミから印象が変わりました（笑）。あとは、とにかくダンスが上手なんです。周りからほめられても絶対に手を抜かないし、自分のパート以外も私たちに教えるためにおぼえてくれていることがあって。ダンスが苦手な立場からすると、いてくれて本当に助かるし、優しいなと思います。そういう気遣いをしてくれるところがすごく好きです。

岬　お互いのことを面と向かって話す機会ってなかなかないので、なんとも言えない気持ちになりますね（笑）。さゆりん（伊達）との初対面では、泣いていた印象が強くて、本当に素直な子なんだろうなって。いろいろなことをまっすぐに吸収する子なんだろうなという印象は今も変わっていないです。私も関西から上京してきたのですが、さゆりんも宮城からひとりで東京に来ていて、不安なんじゃないかな、私が守ってあげなきゃと思っていた部分が最初はあったんです。でも、最近は正反対というか、すごく頼りにしています。それはTVアニメの物語が澁谷かのんちゃんを中心に進んでいくという部分もあるのですが、とにかく「がんばれ！」って応援したくなるんですよね。そんな姿を見ていて「自分もがんばらなきゃ」という気持ちになる。最初は「頼ってほしい」と思っていたけど、今では頼りにしている部分が大きいので、そこは印象ががらっと変わりました。

――そのあたり、伊達さんはかのんのキャストとして過ごすなかで変わっていった印象はありますか？
伊達　そうですね。TVアニメではかのんちゃんがちぃちゃん（千砂都）に助けられる場面が多かったので、私は「なこちゃんやみんなの力になりたい」という思いがずっとありました。空回りすることが多くて、まだ何もできていないんですが……。
岬　もう助けてもらってるよ！　私はさゆりん自身が目の前のことにがんばっている姿を見せてくれるだけで、いてくれるだけで本当に心強いなっていつも思っているよ。