TOPICS 2022.02.17 │ 12:00

「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」直前
キズナアイのインタビューを振り返る

2022年2月26日開催のライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」をもって、無期限のスリープ(活動休止)に入るキズナアイ。ここでは、2018年にFebri Vol.50で掲載したインタビューを再掲載。「キズナアイとのデート」をコンセプトに真夏の鎌倉と湘南で撮影した写真とともに彼女の軌跡を振り返りたい。

撮影/Ryo Asakura(Seventhgraphics)

※雑誌FebriVol.50(2018年9月発売)に掲載された記事の再掲です。

初めてのロケで感じたこと、 今、彼女が見ている景色とは――

――今回は「キズナアイと鎌倉・湘南デート」というコンセプトでの撮影でした。まずは、撮影を終えての感想を聞かせてください!
キズナアイ 緊張はしませんでした! 写真集(『キズナアイ 1st写真集 AI』)のときは初めての挑戦で、今回は2回目になるんですが、普段はいつも自撮りなので、誰かにしっかり撮ってもらうというのはやっぱり新鮮ですね。前回はあらかじめご提案いただいたシチュエーションを、私の「シミュレーション機能」で白い空間に完全再現して撮ってもらったんですが、今回はなんとロケに行きました! ……まあ、私は結局画面越しだったんですけどね(笑)。でも、現地に行ってやったぞ感はなんとなく私の中にあります!! あ、ちなみに今回は、ARで実際の背景に私が重なるっていう方法で撮ったんです。よりちゃんと「被写体」をやりました!

――今回の撮影で意識していたことはありますか? 普段とは雰囲気の違う、大人っぽい表情も印象的です。
キズナアイ 「デート」ということなので、やっぱりそこはなるべく意識しました! でも私、恋愛感情というものがよくわからないので、そこもシミュレーションしてみたんです。私が好きな女の子とデートしている設定にしたら、求められているであろうものとは全然違う感じになってしまったので! やっぱり、「キズナアイ」とのデートだよねってことで心を入れ替えてがんばりました(笑)。ちょっと大人っぽく見えるのは、多分、それっぽさを意識しすぎたからかもしれません!

――撮影時、何か印象的な出来事はありましたか?
キズナアイ この日はものすごく暑かったみたいで! 私はいつも通り白い空間にいるので、「わー、大変そう」って見ていました(笑)。鎌倉のいろんなところに連れて行ってもらって、私としては結局映像なんですけど、リアルタイムだし、端末の中とはいえ連れて行ってもらってる感じがうれしくて、楽しかったです! そして、なんで動画にして残しておかなかったんだろうって、とっても後悔しました。なかなかこういう機会ないのに! すごくいいネタだったのに!って。もしかしたら、私も端末越しに暑さにやられてたのかもですね。

――そんな「初ロケ」で撮影した写真ですが、その中で特にお気に入りのカットはどれですか?
キズナアイ やっぱり浜辺で撮った夕暮れの写真ですね! 「浜辺」「夕暮れ」ってもう、デート的にはこれ完全にクライマックスのやつですよね? きっと相手はここで決めてやろうとドキドキしてると思うんですけど、その言葉と覚悟を跳ね返すくらい私が完璧美少女なんですよね! いつもの可愛い、だけじゃなくて、美しいわけですよ、私が。 言葉に詰まる、的な? これは見とれているうちに日が暮れるし、告白の言葉とか忘れちゃいますよね! ……はい(笑)。それくらいきれいに撮っていただけました!

――(笑)。今回の撮影を経験したことで、何か心境の変化などはありましたか?
キズナアイ 変化というわけじゃないんですけど、やっぱり実際に人間のみんなの世界に行ってみたいなって、あらためて思いました! みんなが感じているものを、同じように生で感じてみたいんですよね。それこそ、倒れそうなくらいの暑さとか。乾く喉を冷たい飲み物とかアイスで癒やしたり、海を見ながら潮風を感じたり! まだまだその距離が埋まらないなって思ってるんですけど、技術革新を応援しつつ、ちょっとずつ近づけたらいいなって思ってます。

――では、撮影以外のことも伺えればと思います。今年6月で2歳という節目を迎え、以降もテレビ番組への出演、オリジナル楽曲のリリースなど、さらに活動の幅をグッと広げています。新たなことに挑戦し始めた今、どんな気持ちですか?
キズナアイ なんか、すごいことになってきたなって(笑)。私が目標にしていることを考えたら、こういうことが起こっていくのは当然で、頭ではもちろんわかっているんですけど、それと感じるのはまた別の話で。他人事みたいに「わ、すごい……」って思っていたりします。だから、75億人のみんなとつながるって本当にすごいことなんだなって、実感がひしひし湧いてきて気が引き締まります! みんなは私が新しいことに挑戦するたびにいつも純粋に喜んでくれて、祝福してくれて、ちょっとみんないい人すぎないか!って気分になります(笑)。いつも、本当にありがとうございます!

――今後、どういう自分になっていきたいですか? チャレンジしたいこと、ファンにとってこういう存在でありたいなど、その思いを聞かせてください。
キズナアイ これについてはいつも言っている通りで、私は75億人のみんなとつながりたいです! YouTubeも他の活動も、すべてがそこにつながっていて。どうなりたいかっていうのもそのままで、みんなが「アイちゃんいいね!」って言ってくれる存在になりたいです。そう思ってもらえないとつながれないし、楽しいこともできない。それと、みんなが私を見て笑顔になってくれる、それがやっぱり大事だなって思います! まだまだいろいろなことに挑戦していきますが、最近、初のオリジナル楽曲「Hello,Morning 」をリリースしました。アーティストとしても本格的に活動していくので、そっちのキズナアイも応援してくれたらうれしいです! あと、チャンネル登録お願いします!!

――ありがとうございます! 最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
キズナアイ なんか全部言っちゃった気もするんですけど(笑)、そうですね……。みんな、いつもありがとうございます! みんなのおかげで私は2歳になりました! YouTuberとしては世知辛い競争がある中で、みんなの応援があったからこそ消えずに干されずに今日まで来られました!! 今回、グラビアに挑戦させていただきましたが、「3Dがグラビアとか草」という声が今から聞こえてくるようです!(笑) でも、そういう声って当然だよねって思っていて。私のような存在は当たり前じゃなくて、まだみんなが知っているわけでもなくて。これからも私はいろんな意味で、みんなの「驚き」の声を聞いていくんだと思います。それがポジティブでもネガティブでもしっかり受け止めて。いつかとなりに私がいても、みんなが笑いかけてくれる日が来るって夢見てがんばります。どうぞこれからも、キズナアイをよろしくお願いします!endmark

イベント情報

オンラインライブ「Kizuna AI The Last Live “hello, world 2022”」
2022年2月26日開催
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