もっと成長した姿を見せたい、と思うようになった
――まずは1stライブツアーを振り返って、印象に残っている場面を教えてください。
ペイトン ツアー初日の群馬公演が強く印象に残っています。その日まで、応援してくださっている皆さんが目の前にいらっしゃる状況を経験していなかったので、どんな景色が見えるんだろうって、すごく楽しみにしていました。そんな気持ちのなかで、初めて皆さんの前で披露した1曲目の「STRAT!! True dreams」で見たペンライトの光は、もう眩しくて眩しくて、すごくきれいで……。涙が出そうだったんですけど、泣かずに歌い切れてよかったなと思います。
伊達 私はツアー最後の宮城公演で「Tiny Stars」をギターで弾かせていただいたんですけど、やっぱりそれが全公演を通じていちばん印象に残っていますね。シーンと静まり返った会場の中、ギターの音だけで歌う……不安ももちろん感じていたんですけど、ペンライトがいっせいに揺れるのがとても心強くて、やっぱり皆さんからもらっていた力ってすごいんだなって、あらためて実感しました。「Tiny Stars」には「ひとりじゃないから 諦めないで進めるんだ」という歌詞があるんですけど、その言葉の意味を噛み締めた瞬間でした。
岬 TVアニメ第6話の挿入歌「常夏☆サンシャイン」をライブで披露できたことが私にとっては大きかったです。担当メンバーである千砂都ちゃんがLiella!に加入する回の曲なので、思い入れも強くて。曲の最後にロングトーンがあるんですけど、私は地元が関西ということもあって、大阪公演では個人的に皆さんの期待をいい意味で裏切ってみたい思いがあったんです。それで、私にできるめいっぱいまでトーンを伸ばしてみたんですよ。そうしたら「え!?」っていう皆さんの驚きが見て取れて、その光景がブワッと視界に焼き付いて。そういうライブ感を本当に間近で見て感じて、皆さんとひとつになれたなって思いましたし、もっと成長した姿を見せたいなと思うようになりました。
Liyuu 私はリハーサルのときから「Tiny Stars」の歌い出しが自分の音域的に地声ではちょっとだけ不安定なので、ずっと怖かったんです。本番でうまく歌えなかったらどうしようって。克服するためにそこをたくさん練習したので、本番でうまくいったときはすごくうれしかったですね。
青山 いちばん印象に残っているのは「瞬きの先へ」です。曲の最中にバレエを披露するシーンがあるんですけど、そこは私が自分で振り付けを考えたんです。リハーサルのときから「この曲だったらどんな心情を恋ちゃんは表現するかな?」とか、「もうちょっと派手な動きをして、気持ちの強さを表現してもいいな」とか、「儚(はかな)い表情で、不安を伝えるのもいいかも」とすごく悩んだ結果、公演ごとに表現を使い分けてみたのですが、それに気づいた方たちがSNSで「今日はいつもより力強い恋ちゃんでしたね」とコメントをくださったのがうれしかったです。
かのんたちもステージ裏で一緒に口ずさんでいるのかも
――ツアー中、一緒に過ごすなかで、いろいろな出来事があったと思います。ライブの裏側で思い出になっていることは何でしょうか?
Liyuu ペイちゃんは、群馬の焼きまんじゅうがすごく好き!
ペイトン ひと口食べて衝撃で、すっごくおいしかったんですよね(笑)。おまんじゅうだから中はふわふわなのかなって思ったら、モチモチ~~っとしていて! 群馬公演はツアー初日で、しかも緊張しているときに食べたので、とくに忘れられないです。また群馬に足を運んで、今度はお店で食べて「おいしかったです! ありがとうございます!!」って直接伝えたいです!
伊達 宮城公演の前から楽屋にギターを置いていただいていたので、時間があるときは練習のために弾いていたんです。そうすると、たまにメンバーが「Tiny Stars」を口ずさんでくれるんですよ。それがすごくうれしくって。TVアニメで描かれていないところでも、たとえば、ステージ裏でかのんちゃんがギターを弾いて、他のメンバーが歌ったりしているんじゃないかなと想像したりして、本当に楽しかったです。
「Liella!らしさ」と新しい目標
――ツアーは5人にとってすごく大きな経験になったと思うのですが、その経験を経て「変わったな」と思うことはありますか?
青山 5人でいる時間が増えたので、メンバーのその日の体調とか……。
岬 まったく同じこと言おうとしてた!(笑)
青山 だよね! コンディションとか、だいたいこのくらいのテンションなんだなっていうのがぱっと見でわかるようになりました。今日はたくさん話しかけたほうがきっとテンション上がるんだろうな、とか、今日は静かにしたほうが集中できそうだな、ということを、お互いにみんなが察せるようになって。無言でわかり合える関係になってきたんじゃないかなと思いますね。
ペイトン ツアーの前から「本音で語りあえるようにしようね、何か思ったらすぐに言ってね」とずっと言ってはいたんですけど、なかなかそれを実行できる機会がなかったんです。でも、ツアーの途中から、思ったことはみんなですぐに相談しあえるようになりましたね。
伊達 パフォーマンス面で言うと、ラブライブ!シリーズの先輩であるμ’sさんらしさ、Aqoursさんらしさ、虹ヶ咲さんらしさという言葉を、応援してくださる皆さんが言っているのをよく聞いていて。はっきりと言葉には表せないけど、感覚的に“らしさ”と思えるものが先輩方にはたしかにあるんです。だけど、そこで「Liella!らしさ」って何だろうな?と考えてみると、正直わからなくて。だけど、今はツアーを経たことで「Liella!らしさ」ってこういう感じなのかな?と何となくつかめた気がして、そこは成長なのかもしれないと感じます。そして「Liella!らしさ」をひとつに絞らないで、どんどん更新していこうという目標もできました。それは大きな変化だと思います。
- Liella!
- りえら 『ラブライブ!スーパースター!!』から誕生した、スクールアイドルグループ。2021年4月にシングル『始まりは君の空』でCDデビューを果たし、2022年3月に1stアルバム「What a Wonderful Dream!!」をリリース。
Liella! 1stアルバム『What a Wonderful Dream!!』
品番/LACA-15940(オリジナル盤) LACA-15941(フォト盤)
価格/3,300円(税込)
好評発売中!
〈収録曲〉
01.START!! True dreams
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲/小幡康裕 編曲/山下洋介
02.What a Wonderful Dream!!
歌/Liella! 作詞/宮嶋淳子 作曲/フワリ 編曲/兼松 衆
03.水色のSunday
歌/唐 可可(CV.Liyuu) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/宮野弦士
04.Flyer’s High
歌/嵐 千砂都(CV.岬 なこ) 作詞/宮嶋淳子 作曲/久保田真悟(Jazzin’park)、栗原 暁(Jazzin’park)編曲/久保田真悟(Jazzin’park)
05.みてろ!
歌/平安名すみれ(CV.ペイトン尚未) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/家原正樹 管編曲/森 悠也
06.始まりは君の空
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲・編曲/兼松 衆
07.微熱のワルツ
歌/葉月 恋(CV.青山なぎさ) 作詞/宮嶋淳子 作曲・編曲/カワイヒデヒロ
08.青空を待ってる
歌/澁谷かのん(CV.伊達さゆり) 作詞/宮嶋淳子 作曲/ヒロキ(リリィ、さよなら。) 編曲/斎木達彦
09.未来は風のように
歌/Liella! 作詞/畑 亜貴 作曲/山田智和 編曲/久保田真悟(Jazzin’park) 弦編曲/兼松 衆
10.ユニゾン
歌/Liella! 作詞/宮嶋淳子 作曲/小久保祐希、石黑 剛 編曲/石黑 剛
『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~』
<横浜公演>
Day1: 3月12日(土) 開場17:00/開演18:00
Day2: 3月13日(日) 開場15:00/開演16:00
会場:ぴあアリーナMM
<名古屋公演>
Day1: 4月2日(土) 開場17:00/開演18:00
Day2: 4月3日(日) 開場15:00/開演16:00
会場:日本ガイシホール
- ©2021 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!