TOPICS 2023.07.26 │ 12:00

『政宗くんのリベンジR』
大橋彩香が語るヒロイン・安達垣愛姫との6年ぶりの「再会」①

2017年に放送されたTVアニメ『政宗くんのリベンジ』。それから約6年の時を経て、第2期『政宗くんのリベンジR』がこの7月から放送開始となった。第1期から引き続きヒロインの安達垣愛姫(あだがきあき)を演じ、またオープニング主題歌を担当する大橋彩香へのインタビュー。まずは続編が決まったときの気持ちや、愛姫と彼女を取りまく政宗、吉乃の印象の変化を尋ねた。

取材・文/斉藤優己(パワフルプロダクション)

まるで同窓会のようなアフレコ現場

――第1期の放送が2017年冬でした。久しぶりの新作となりますが、制作決定を聞いたときの気持ちは?
大橋 第1期の放送終了からかなり時間が経っていたので、率直に言うと、もう続きはやらないのかなと思っていたんです。そうしたらある日、スケジュールにしれっと第2期のアフレコ予定が入っていて、「えっ!?」って驚いたんですよ。アフレコの前に愛姫の演じ方を思い出さなくちゃと思い、第1期を見直したんですけど、自分の声がめちゃくちゃ若くてびっくりしました。実際、アフレコが始まってから音響監督さんに「ちょっと老けてるね」って言われたんですよ(笑)。アフレコが進み、花江(夏樹)さんや水瀬(いのり)さんとお芝居を合わせていくうちに、昔の感覚がだんだん戻ってきまして。別録りでひとりだったらもっと大変だったと思うので、他の方々と一緒に収録できてよかったです。

――アフレコの雰囲気はどんなものでしたか?
大橋 まるで同窓会みたいでした。他の皆さんも「昔のお芝居を思い出さなくちゃ」と言っていたので、私と同じ気持ちだったと思います。でも、花江さんの政宗と水瀬さんの吉乃が完璧だったので、私も昔の愛姫の演技を思い出せたんです。花江さんと水瀬さんには、すごく感謝しています。

第1期に比べて大人になった愛姫

――大橋さん演じる愛姫の、第1期での印象を振り返ると?
大橋 第一印象は「やばい女」でした(笑)。全校生徒が見ている前で男の子にひどいあだ名を付けるとか、コスプレで街に出かけるとか、とにかく常識が通用しない、個性の塊のような子だと。でも、お話が進んでいくうちに、じつは大食いだったり、政宗に翻弄されて慌てたりとか、愛姫の素の部分がどんどん見えて「この子も案外普通なのかもしれない」と思い始めたんですよ。「残虐姫」として振る舞っているときと、政宗と一緒にいるときでは印象がだいぶ違うように思います。

――政宗と出会ってからの愛姫は、どんな部分に変化を感じますか?
大橋 愛姫が「残虐姫」と呼ばれるのは、一方的にひどいことをしているからだと思うんです。でも、政宗と出会ってからは、他人とちゃんと向き合うことができるようになったと思います。第2期は愛姫がいろいろな人と1対1で話す機会が多いんですけど、そのたびに愛姫がちゃんとまわりのことを見ているなとわかるんです。当初と比べてずいぶん大人になったと感じます。

――人間としての成長を感じる部分が多いということですね。
大橋 もともと愛姫が「残虐姫」と呼ばれるほどひどいことをしていたのって、過去の経験で男の子にトラウマがあったからですからね。政宗と仲よくなったことで男の子と向き合えるようになり、人間的な成長を感じます。

愛姫と政宗には早くくっついてほしい、けど……

――主人公の真壁政宗についてはいかがですか?
大橋 普通にカッコいいし、実際に学校にいたらかなりモテるだろうと思います。私、ダイエットの大変さってよくわかるので、強い意志で痩せてイケメンになった政宗は本当にすごい人だと思っているんです。絶対に愛姫に復讐をすると誓ってあそこまで痩せたわけですから。でも、復讐したいと思っている愛姫にいまいち非情になれずにほだされているから、根はいい人なんだと思います。

――政宗と愛姫は、第2期でも複雑な関係性が続きますよね。
大橋 私としては、早くふたりにくっついてほしいと思っています(笑)。「夫婦じゃん」と思うようなやりとりもたくさんありますからね。でも、ラブコメ作品って個人的には主人公とヒロインがくっついたら終わりなのかなと思うので、付かず離れずの関係性も好きではあるんですよ。だから複雑な関係性のまま見ていたいと思いつつも、うかうかしていたら吉乃に取られちゃいそうな気がするので、政宗と愛姫にくっついてほしいという気持ちは強いです。

――小岩井吉乃の存在は、やはり気になりますか。
大橋 第2期になって、一気にライバルとして強い存在感が出てきますから。でも、恋敵(こいがたき)というだけでなく、吉乃はこの作品のミステリー的な面白さを引っ張る存在でもあるので、愛姫ともずっと仲よくしてほしいと思っています。

――そんな吉乃の印象はどのように変わりましたか?
大橋 最初は小動物みたいな感じで、愛姫に振り回されているかわいそうな子という印象でした。愛姫を演じている身としては、なんだか申し訳ないという気持ちもあったのですが、じつは裏があるのがわかってから、ちょっと怖いなと思うようになりました。友達なら心強いですけど、敵に回したらめちゃくちゃ厄介そうな子だなというのが、今の印象ですね。

――吉乃と愛姫の関係も、主従であり友達でもあるという独特なものですね。
大橋 お金持ちゆえの特殊な関係ですけど、一緒に行動していることが多いので、なんだかんだで仲はいいんだと思います。愛姫は吉乃が自分に何か隠しているとなんとなく気づいているので、複雑な気持ちだと思うんですけど、それでもふたりともお互いの幸せを願っているんですよね。幼い頃から家族のように過ごしているので、特別な関係性を築いているのだと思います。第2期は愛姫と吉乃の関係をフィーチャーしたエピソードも多くて、私の大好きなシーンもあるんです。ぜひ今後も楽しみにしてほしいですね。endmark

大橋彩香
おおはしあやか 9月13日生まれ。埼玉県出身。ホリプロインターナショナル所属。主な出演作は『アイカツ!』シリーズ(紫吹蘭役ほか)、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(島村卯月役)、『BanG Dream!』(山吹沙綾役)、『ウマ娘 プリティーダービー』(ウオッカ役)、など。
作品情報


『政宗くんのリベンジR』
TOKYO MX他にて好評放送中!

 

 
オープニング主題歌
『Please, please!』

〈発売日〉
2023年07月26日

〈品番〉
LACM-34369(彩香盤)/LACM-24369(愛姫盤)

〈価格〉
彩香盤(CD+Blu-ray)/2,420円(税込)
通常盤(CDのみ)/1,320円(税込)

 

  • ©竹岡葉月・Tiv・一迅社/「政宗くんのリベンジ」製作委員会R