――第1期の放送中にFebriで掲載したリレーインタビューでは、それぞれ気になる役を挙げてもらいましたが、今回はこの5人の中でやってみたい役を教えてもらえますか？
川島　じゃあ、僕は……江口さん！
石川　（江口が演じる）ドットじゃなくて？　江口さんをやってみたい？
江口　怖いよ！
川島　あ、江口さんじゃなくてドット！　やっぱりね、すごいんですよ。なので、ドットを……やっぱりやりたくないです！

――どういうことですか!?
川島　江口さんのドットを超えるアドリブだったり、熱量みたいなものを出せるのか？と言われたら無理なので。やっぱり江口さんの生き方をしていないと、あれは出せない！　江口さん、どういう気持ちでやられているんですか？
石川　いや、インタビュー始まっちゃったよ！
江口　（スッと真面目になって）やっぱり役を演じるときは……そうですね、生きるか死ぬかでやっています。自分の人生にも似たものを感じますね。
川島　ああ！　やっぱりそうですよね！　魂を削るというのを日常的に行っているというのは感じます。

――川島さんからすると、やってみたいというより憧れが強いのかもしれないですね。
小林　自分にはできないけど、すごいな！ってことね。
川島　そう。できることなら吸収したいですけど、同じものをトレースしたとして、そのムチャ具合と言いますか、弾け具合が僕の人生では足りていない。

――じゃあ、もっと人生経験を積んだら挑戦してみたい？
川島　そうです！　いつかはね、超えたいですね！
江口　そんな風に言ってもらえてうれしいですよ。

――ちなみに江口さんは前回、気になる役としてレモンを挙げてましたが、やってみたい気持ちはあります？
江口　レモンを!?……そうですね、生まれ変わったら……やってみたいですよね。そのときに果たしてレモンを演じられる人生を送っているのか？という疑問はありますけど。一見かわいいのに、行動は「ヤバい奴だな！」と感じさせるキャラなので、そのヤバさを演技に乗せて表現できるのか、生まれ変わったらチャレンジして……いや、やりたくないですね！

――無茶振りしてすみません（笑）。では、レモン以外の男性キャラだったら？
江口　……やってみたい役はないです。やっぱりオリジナルのキャストが演じている魅力が大きいので、深掘りしていくと自分にはないものが見えてくるんですよね。そこで自分が演じると、味付けも変わってしまいますから。
小林　逆に、僕は全部やってみたいですね。ifの話なので、演じられるものなら演じてみたい。もちろん、キャラの魅力を出し切れるのはオリジナルのキャストだってわかっていますけど、それでも僕なりのフィンとか僕なりのドットとかはあるだろうから、オンエアに乗せられるレベルかどうかは別にして、やってはみたいかもしれないです。

――結局、根っこの気持ちとしては同じということですね。ちなみに上田さんは生まれ変わったらやってみたいキャラクターは……。
上田　ランスですね。
一同　おお！
上田　前回も言いましたけど、（石川）界人さんのランスって頭がいいので、聞いていて気持ちいいんですよ。気持ちもすごく理解できるので、頭がいい人間に生まれ変われたら、やってみたいです。
石川　クレバーなんで！（笑）　俺は千晃くんと同じで、全部やってみたいですね。

――石川さんはフィンのツッコミに興味津々だったので、とくにフィンを演じてみたいのでは？
石川　そうなんですよ！　メチャメチャやってみたいです。そしてやってみた結果、「俺にはできないな」ということを体感したい。似たような波形で音を発し、似たような感情を出せたとしても「やっぱりこれって川島くんじゃなきゃできないよね」と、他人を尊敬する材料にしたいという意味で全キャラクターやってみたいです。
小林　そうそう。自分じゃダメってわかっているんだけど「やっぱり今やっている人たちってすごいよね！」を体感できるのが面白そう。
川島　やってみて「できねえ！　やっぱこの人すげえんだ！」って、あらためて尊敬できそうですよね。
石川　そう。きっと「バケモンだ！」って感じると思う。

――この5人以外で「バケモンだ！」と感じるキャストはいますか？
小林　皆さんすごいんですけど、（レグロ役の）チョーさんがメチャクチャすごくて！　メインキャラクターの中ではフィンがツッコミ役なのに、第1話の時点で最強のツッコミが来ているから、それ以上をやらないと「じいちゃんのほうが面白いじゃん」と言われちゃう不安を、川島くんは抱えていたよね。
川島　もう、すごいっす！　第2期でチョーさんと一緒にやる場面があって、みんなのギアが一段上がる感覚があったんですよ。これが「先輩に引っ張られる」っていう感覚なのかなって。
小林　「負けてらんねー！」というか。
石川　こっちからすると、どんな雑なボケをしてもツッコミで成立させてくれる安心感があるので、芝居の幅が広がって選択肢が増えるんですよね。やっぱりベテランさんって、本当に存在感がすごい。

――第2期では「神覚者」役として、先輩キャストも多数アフレコに参加していますからね。
小林　そうなんです。学園内のストーリーだった第1期に比べて、第2期では世界のトップに位置する神覚者が大勢登場するので、演じられるキャストの皆さんもおのずと先輩方が多くなるんですよね。その先輩たちと一緒にかけ合いができるのは貴重な機会だし、ひたすら楽しんでいます！
江口　中でも、やっぱり子安（武人）さんが……。
石川　マーガレットがね。
江口　そう。マーガレットさんが大暴れしているので、そこは見どころのひとつなんじゃないかと思っています。
上田　あまりにも魅力的に演じられていたので、私、子安さんに思わずインタビューしちゃいました。「何を意識して演じられているんですか？」って。そうしたら「女性でいること（※編注：マーガレットは女性語で話すキャラクター）」って答えてくださって、素敵だなぁと。

――視聴者としても「あのマーガレットを子安さんがどんな風に料理してくれるんだろう？」と期待が大きいのですが、期待値を軽々と超えていきそうですね。
江口　ああ。それはもう、当たり前のように。
石川　皆さん、放送が始まったら恥じると思いますよ。自分の想像力の貧困さを！
川島　もちろん、マッシュのトルネードも、より強くなっています。千晃さんがさらにギリギリを攻めてくるので、メッチャ面白いですよ！
小林　第1期からのメンバーとは親睦を深めてきただけあって、お芝居的にも理解が深まって、やりやすいんですよね。なので、第2期の『マッシュル-MASHLE-』も、期待していてください。