TOPICS 2023.03.23 │ 12:00

緒山まひろ役・高野麻里佳と緒山みはり役・石原夏織が語る 『お兄ちゃんはおしまい!』の演じかた②

コミカルTS(性転換)作品として好評を博している『お兄ちゃんはおしまい!(以下、おにまい)』。緒山まひろ役の高野麻里佳と、妹・みはり役の石原夏織のキャストインタビュー後編は、目前に迫った最終回の注目ポイントや、これまでの収録について語ってもらった。

取材/森 樹 文/福西輝明

※本記事には物語の核心に触れる部分がございますので、ご注意ください。

名残惜しかった最終回の収録

――最終回となる第12話は、どんなお話になるのでしょうか?
高野 最終回は、ここにきての温泉回になります。そして、原作を読まれている方はご存じでしょうけど、まひろに「大変なこと」が起こって、まひろがこれまでで最大の選択を迫られるんです。まひろがみんなと混浴するシーンもドキドキですが、それ以外にもかなりドキッとするシーンがあります。ハラハラして、笑って、そしてグッときて。第1話から積み上げてきたものが、とてもいい形で解決するお話になっています。
石原 お兄ちゃんを女の子にしてしまったみはりとしては「こんな日が来るとは思っていたけど……」という展開が待っています。メインキャラ全員が温泉旅行に行くとあって、終始ワチャワチャしていてお色気サービスもありつつ、ちょっとグッとくる展開も詰め込まれているんです。

――最終回の収録を終えた感想は?
石原 終始とても楽しい収録だったので、やっぱり寂しさは感じますね。毎週の放送をみるたびに「あの収録、めっちゃ面白かったな~!」って思い出しますし、こうして久しぶりにまりんかちゃん(高野)に会えたのもすごくうれしい。また、みんなで集まって続きをやってみたいなって心から思います。
高野 本当に『おにまい』の収録は毎回めちゃめちゃ楽しかったよね。最終回の収録後、「本当に来週は収録がないんですか!?」っていうくらい寂しくなっちゃいました。私だけ収録が少し残っていたんですけど、それが終わるのをキャストの皆さんが待っていてくださって「ああ、本当に温かくて楽しい現場だったな」と、しみじみ感じました。
石原 収録が終わっても、みんな名残惜しくて帰りたくなくなっちゃって(笑)。キャストみんなが同年代で話しやすかったんですが、そんな空気が作品にもにじみ出て、盛り上がりにつながったんでしょうね。

笑いと感動が詰め込まれた『おにまい』の思い出

――あらためて『おにまい』を振り返って、どんな魅力が詰め込まれた作品だったと思いますか?
高野 収録時には完成していなかった部分をオンエアで見たときに、こんなに絵がお芝居してくれているんだ、と感動しました。とくに第5話のまひろがひとりでプリクラを撮るシーンでは、脚しか映っていないのにテンションアゲアゲでうれしそうな気持ちが伝わってきて、脚だけでこんなに感情を表現できるんだって驚きました。あと、女の子がいっぱい出てくる作品なのに、ちゃんとまひろとクラスメイトの男子とのからみが描かれているところも面白いです。
石原 まひろちゃんと2人組の男子とのからみ、毎回面白いよね。多感な時期の男子を相手に、まひろちゃんが笑顔やお色気を無意識のうちに振りまいてしまって。まさに「魔性の女」だよね。あの男子たちもいつもドギマギさせられっぱなしだから、いろいろとこじらせちゃいそう(笑)。
高野 「あいつ、絶対俺のこと好きじゃん」って勘違いさせているよね(笑)。
石原 明るくて気さくでかわいくて、趣味も合う。今後、まひろちゃんを超える女の子はそうそう出てこないと思う。
高野 もし、機会があれば、まひろを中心とした男女関係のエピソードも原作者のねことうふ先生に描いていただきたいです!
石原 私はまひろちゃんともみじちゃんの関係が今後どうなっていくのか、もっともっと見てみたいです。もみじちゃんはあさひちゃんとまひろちゃんをよく取り合ったりしているけど、どのくらい本気なのか。ふたりの関係の行く末を見守りたいですね。

――作中ではクリスマスやバレンタインなど、いろいろなイベントが描かれましたが、とくに思い出深いシーンは?
石原 私は第9話のクリスマスがすごく好きなんです。セリフなしの音楽だけで描かれていく一幕があるんですが、みはりちゃんとかえでちゃん、そしてまひろちゃんともみじちゃんそれぞれの関係が丁寧に描かれていて。まひろちゃんを中心に4人全員の仲がいい様子が見えてくるところにグッときました。クリスマスって世間的には「恋人たちのもの」みたいに扱われていますが、第9話ではこの4人のクリスマスがとてもかわいく、そしてせつなく、きれいなものとして描かれているのが強く印象に残りました。

高野 いいクリスマスだったよね。4人で広場のクリスマスツリーを眺めるシーンで、もみじが「みんなで見れてよかったね!」っていうのを聞いたまひろが、一瞬ぽけーっとしてしまうんです。きっとまひろの中でいろいろな思いがインフレを起こしているんだろうなと想像して、グッときちゃいました。あと、思い出深いシーンでいうと、第8話のお泊まり会ですね。ラストのあさひの「枕返しだ……!」の声が面白すぎて、アフレコブースのみんなが笑いを抑えるのが大変でした。
石原 あれはヤバかった! みんな顔を伏せて笑うのを一生懸命ガマンしていたよね(笑)。

自分に近い『おにまい』キャラは……?

――『おにまい』の登場キャラクターの中で、おふたりのパーソナリティに近いのは誰だと思いますか?
高野 私は完全にまひろですね。じつは原作者のねことうふ先生も、まひろを私に寄せて描いてくださった部分があったそうで。私はろくに食事も摂らずに一日中引きこもってゲームに没頭できるくらいゲーム好きなんですが、そういう部分はまひろと共通しています。それと、じつはみはりみたいなしっかり者の妹が私にもいるんですよ。たとえば、私が着る服に迷って「これとこれ、どっちがいいかな?」って聞くと、妹は「もう心の中では決まってるんでしょ?」って、いつも言うんです。
石原 姉のことを姉以上に理解しているところなんか、完全にみはりちゃんだ! 私は……あえていうなら、妹属性キャラという意味でもみじちゃんなのかな。でも、もみじちゃんほどしっかりしていないからなぁ……。
高野 夏織ちゃんは明るくて包容力があるところが、かえでちゃんみたいだなって思うよ。いつも気軽に声をかけてくれるやさしさと明るさがあって、まわりの人に安心感をくれて。そういう点では、いちばん近いのはかえでちゃんだと思う。
石原 やった! まりんかちゃんからの推薦で、私はかえでちゃんということで(笑)。

――では、最後に最終回を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
石原 まひろちゃんの行動すべてがかわいいし、それこそが『おにまい』の魅力の本質だと思います。そういう意味では『おにまい』の魅力が凝縮した最終回になっているので、ぜひ何度も繰り返しご覧ください!
高野 第1話とはまったく逆の形で、まひろの思いに焦点が当てられた最終回です。ここから始まるのか、それともここで終わるのか。そんな『おにまい』ならではの笑いとせつなさを感じていただければと思います。endmark

高野麻里佳
こうのまりか 2月22日生まれ。東京都出身。青二プロダクション所属。主な出演作は『ウマ娘 プリティーダービー』(サイレンススズカ役)、『恋愛フロップス』(カリン・イステル役)、『後宮の烏』(九九役)など。
石原夏織
いしはらかおり 8月6日生まれ。千葉県出身。スタイルキューブ所属。主な出演作は『金装のヴェルメイユ〜崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む〜』(シャロル・イリデッセンス役)、『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』(リリィ役)など。
作品情報

●毎週木曜日にTOKYO MXほかで絶賛放送中!
●Blu-ray BOX 上巻 4月19日(水)に発売!

  • ©ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会