TOPICS 2023.09.23 │ 12:00

『SYNDUALITY Noir』
青山なぎさが語る歌姫シエルのステージと役作り①

荒廃した近未来を舞台に、たくましく生きる主人公たちの姿を描いたTVアニメ『SYNDUALITY Noir』。ゲームとアニメを軸として、これから幅広い展開が期待されるメディアミックス作品だ。ここでは歌姫シエルを演じている青山なぎさのインタビューを3回にわたってお届けする。第1回は、8月29日(水)に池袋・サンシャインシティ 噴水広場にて開催されたリリースイベントを振り返る。

取材・文/岡本大介 撮影/松本祐亮

ファンのおかげで不安も緊張も吹き飛んだ

――リリースイベントは大盛況でした。感想はいかがでしたか?
青山 オリジナル作品ということもあって、どれくらいの方が現地に集まってくれるのかがわからなくて不安もあったんですけど、たくさんのお客さんに集まっていただけて。それを見て、一気に「よし! やってやるぞ!」っていう強い気持ちになれたイベントでした。

――お客さんの数も多かったですが、熱気もすごかったですね。
青山 本当にすごかったです。皆さん、学校や職場からの帰りに寄ってくださったのかなと思いきや、この日のために有休を取ったという方や午後休を取ったという方も多くて、全力で盛り上げてくださって、本当に感謝です。

「もっとシエルに近づけるように」と意識したステージ

――今回、お客さんの前で初めて「眩惑Desire」と「You&(A)I」の2曲を披露しました。
青山 歌う前は少し緊張もしていたんですけど、曲がかかった瞬間にお客さんから割れんばかりの大きな声援が届いたので「これは楽しんだもの勝ちだな」とすぐに吹っ切れました。一曲目が「眩惑Desire」だったので、アニメではまだ見せていないシエルの本当の気持ちを伝えようと、全力で挑みました。

――続く「You&(A)I」は振り付けも印象的でした。アニメ第8話の振り付けとばっちりリンクしていましたね。
青山 それならよかったです。今回着させていただいたシエルのステージ衣装って、スカートがかなりフリフリなので、動きがおとなしいと綺麗に見えないんですよ。だから「もっと大きく足を動かそう」とか「もっと腰の振りを大きくしてみよう」と意識しながら、シエルにより近づけるように頑張りました。

――ステージ衣装も本当に似合っていました。
青山 ありがとうございます。劇中のシエルとまったく同じ格好ということで、これは下手をすると衣装に乗っ取られちゃうなって(笑)。自分の存在感をしっかりと出さなきゃ埋もれちゃうと思ったので、ダンスもメリハリを大事に練習しましたね。

アフレコ前のレコーディングで苦労

――では、あらためてそれぞれの楽曲についての印象を聞かせてください。
青山 「眩惑Desire」は一度耳にすると忘れられないくらいにキャッチーなメロディで、初めて聞いた瞬間に「こんな曲を歌ってみたかった!」と大喜びしましたね。

――「You&(A)I」はいかがですか?
青山 こちらは「眩惑Desire」とは逆の意味で王道のアイドルソングだなと思います。ミドルテンポでグルーブ感がたっぷりと感じられる曲なので、歌っていてもすごく楽しいです。ただ、レコーディングの時点では作品のストーリーやシエルの詳細な情報をいただけていなかったので、「眩惑Desire」とのイメージがかけ離れていて「シエルってどんな子なんだろう?」と当時は不思議な気持ちになりました。

――レコーディングはアフレコの前に行われたんですね。
青山 そうなんです。シエルについては「マスターがいないメイガス」という基本設定は知っていたんですけど、それ以外の情報はなかったんですね。私の歌い方によってその後のシエルの声色が決まってしまうんじゃないかとも思いましたし、誰に向けてどんな気持ちで歌えばいいのかという点でも悩みました。

――それはたしかに悩んじゃいますね。どうやって解決したんですか?
青山 現場でいろいろと話し合いつつ、結果的にはオーディションのときにイメージしたシエルのキャラクター像をヒントにして歌いました。普段、私が歌う声よりもちょっと高めの音域で歌うようにしています。

――青山さんは他作品も含めて歌を歌う役に縁がありますが、自分の中で「歌」はどのような存在ですか?
青山 もともと歌うことは大好きですし、昔から自分の声を使って人の心を動かしたいという気持ちが強かったんです。ですので、声優としての芝居はもちろんですが、それ以外の方法でも表現ができれば、ぜひやってみたいと思っていました。そういう意味では、歌や音楽をフィーチャーしたアニメ作品は私にとって理想の存在です。

――ちなみに、個人的に苦手なジャンルの歌はあるんですか?
青山 苦手というより、これまで歌ってこなかったタイプの曲を歌うときにはやはり緊張しますね。たとえば、今回の「眩惑Desire」が正にそうで、初めて聞いたときにはうれしい一方、「私に歌えるかな?」とも感じました。でも、同時に「これは私への挑戦だ」とも思って、思いっきりぶつかることができました。これからも新しいタイプの曲にどんどん挑戦して、自分のものにしていきたいなと思います。endmark

青山なぎさ
あおやまなぎさ 5月16日生まれ。東京都出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、葉月 恋役で声優としてデビューを果たす。趣味はミュージカル鑑賞・小鳥と戯れること。特技はクラシックバレエ。
作品情報

『SYNDUALITY Noir』
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