本当にウチの代の部長が健ちゃん(山田健登)でよかった(今牧)
――お互いを見て、役と似ているなと思うところはありますか?
今牧 僕から見た健ちゃんは、ものすごく手塚部長ですね。本人はそんなことないと思っているかもしれませんが、仲間を引っ張る力がすごいんです。青学(せいがく)だけでなくカンパニー全体も引っ張ってくれていて。たとえば、健ちゃんが中心になって自主稽古をやったり、まとめてくれていました。僕自身、座長といわれながらも、最初の頃は何をしたらいいのかよくわかっていなかったときもあって。ずっと、健ちゃんを参考にしていましたね。
山田 うれしいですね……(照)。
今牧 あらためてすごさ感じたのは氷帝公演のときです。じつは、このとき初めてリョーマとして舞台上で手塚の公式戦を観たんです。もちろん、それまでにも手塚の試合のシーンはあったのですが、役的に舞台上にいないことが多かったので、初めてベンチで生の試合を観て。これまで、お芝居を観て感動はするけれど、泣いた経験はなかったんです。でも、稽古場で手塚と跡部のシングルス1を見たときに思わず泣いちゃって。まさか稽古で泣くとは思わなかったので自分でも驚きました。
――中でも「ここがすごかった!」と感じたのはどんな場面でしたか?
今牧 氷帝公演で、手塚が跡部とふたりで『勝つまで負けない』という曲をアカペラで歌う場面があるのですが、その曲中に健ちゃんと目があったことがあって。僕がベンチから手塚を見ていたとき、「俺がテニスで 伝えるもの」という歌詞のタイミングでちょうど目があったのですが、その瞬間、全身がゾワっとなってしまって。「託された」と感じたし、もうタイミングもすごい!となって、にやけそうになっちゃって。あれはすごい瞬間でしたね。あとは、手塚とリョーマってじつはふたりだけで舞台上にいることが少なかったので、立海公演のときにふたりで歌った『青学の柱になれ』が、僕的にものすごくエモーショナルな瞬間で! もう、山田健登バンザイ!って感じですね。本当にウチの代の部長が健ちゃんでよかったです。
山田 ありがとう(照)。
輝琉は常にリョーマでいてくれる(山田)
――山田さんからみた今牧さんはどうでしたか?
山田 もともと輝琉の対応力はすごいのですが、公演を重ねるごとによりすごくなりましたね。たとえば、公演中に何か起こっても、輝琉はまったく動じない。何事もなかったかのようにみんなをフォローしながら演じ続けるんです。その姿を見て、なんて肝が座っているんだ、絶対、大物になるぞ!と思いましたね。
今牧 ありがたいことに、それは言っていただくことが何度かありますね。ただ、自分としては「リョーマならきっとこうするだろうな」と思って動いているだけなんです。
山田 そう。どの場面がすごいとかではなくて、ずっとすごい。本当に1秒たりとも輝琉が出ない。どの瞬間でも完全にリョーマなんです。生意気だったりかわいかったりするところは輝琉なのかなと思うこともありますが、そういった部分さえも役としてリンクしているんだなと感じています。常にリョーマでいてくれるから、本当に心強い座長だし、輝琉が越前リョーマでよかったと心から思っています。
今牧 健ちゃんは僕の対応力がすごいと言ってくれたけど、それは青学(せいがく)のみんなも同じです。何か予想外のことが起こったときに、その場にいる全員が頭をフル回転させて、どうしたらいいかを考えていて。これは青学(せいがく)のみんなが学んだことだなと思いますね。
山田 たしかに青学(せいがく)のテーマとして「誠実に、うんと謙虚に」を掲げながら、全員が経験を積んできたからこそ、僕たちの青学(せいがく)が出来上がったと感じています。ただ、それはミュージカル『テニスの王子様』という作品のおかげでもあると思っています。若手俳優の登竜門といわれているように、この作品が初舞台のキャストも多いんです。そんな初めての場にこんなすごいステージを用意してもらえて、俳優としてのスタートを切ることができたのは、とても恵まれていることだと感じています。
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024
~Memorial Match~
原作 許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
構成・演出 三浦 香
音楽 坂部 剛/Yu (vague)
振付 遠山晶司(梅棒)/YOU
主催 テニミュ製作委員会
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■ライブ配信・アーカイブ配信実施決定!
5月25日(土)12:00/17:00兵庫公演、6月2日(日)12:00/17:00(大千穐楽) 東京公演を動画配信サービス「U-NEXT」にてライブ配信・アーカイブ配信いたします。詳しくは下記URLよりご確認ください。
https://t.unext.jp/r/4th_dl2024
■Blu-ray/DVD発売決定!
2024年11月13日(水)にBlu-ray/DVDの発売が決定いたしました。
詳しくは下記URLよりご確認ください。
https://www.tennimu.com/discography/tennimu/fourth/4th_dl2024/
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- ©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会