TOPICS 2023.04.14 │ 12:00

『マッシュル-MASHLE-』リレーインタビュー①
マッシュ・バーンデッド役・小林千晃

4月より放送がスタートしたTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』。個性豊かなキャラクターたちとの友情や戦い、シュールなギャグが魅力の本作より、キャスト&スタッフのリレーインタビューをお届けする。第1回に登場するのは、主人公であるマッシュ・バーンデッド役の小林千晃。魔法が当然のものとして使われる世界を、鍛え抜かれた筋肉で駆け抜けるマッシュの魅力や演技について、さらには自身の「筋肉エピソード」まで語ってくれた。

取材・文/千葉研一

マッシュはなんとなく僕に似ているかも……

――まずは、原作を読んだ第一印象を聞かせてください。
小林 「とんでもなく読みやすいな」というのが最初に原作を読ませていただいたときの印象でした。会話のテンポ感やコマ割りの魅せ方、そして王道なストーリーラインに予想外のギャグ要素が詰め込まれているのでスルスル読めちゃうんですよね。あとはなんとなく主人公のマッシュが僕に似ているかも……と思った記憶があります(笑)。

――そのマッシュの魅力はどこだと感じていますか?
小林 マッシュは一見クールで何を考えているかわからない子なのですが、じつは誰よりも優しく仲間思いだと理解すれば、非常にわかりやすい、いいやつなんです。そんなマッシュだからこそ、敵対していた相手にも響く言葉を投げかけられるんだと思います。その一方で、自分の筋肉には絶対の自信を持っていたり負けず嫌いな一面があるので、年相応の男の子らしくかわいらしい部分を持ち合わせているのも魅力ではないでしょうか。アニメではアクションシーンで躍動するマッシュもたくさんご覧いただけるかと思うので、普段の彼とのギャップをぜひ堪能していただきたいです。

――ちなみに、マッシュにおけるシュークリームのように、小林さんにとって目がない食べ物はありますか?
小林 強いて挙げるとしたらアイスがずっと好きです。コンビニに行くと必ずアイスコーナーはチェックしてしまいますし、そのことを知ってくれている方が多いのか、アイスの引換券をプレゼントしていただけることが多いので、ついつい食べてしまいます(笑)。基本的に子供舌なので、アイス以外でもカレーやハンバーグといった子供が好きな食べ物は大抵好きです。

アクションシーンではギリギリを狙って演じている

──では、オーディションで意識したことや、そこから実際のアフレコでどのように役作りしていったのかを教えてください。
小林 僕はオーディションを受ける際、それなりに試行錯誤して臨むことが多いのですが、マッシュに関してはあまり深く考えずに演じました。もともと原作が好きで読み込んでいたから、ということもあると思いますが、普段僕がしゃべっているっているテンション感でセリフをしゃべったら、すぐにしっくりきたんです。その感覚のままオーディションもアフレコも臨ませていただきました。ただ、戦闘シーンでは監督から「アクションシーンはカッコよく魅せたいので、セリフもマッシュらしさに収まる範囲でカッコよく決めてほしい」というディレクションをいただき、やり過ぎず抑え過ぎずのバランスを見極めつつ演じています。OKをいただけるギリギリのラインを攻めるのが好きなので、とても楽しいです。

――第1話はマッシュの特徴や性格、本作のノリがよくわかる内容となっていました。第1話の感想と、とくに好きなシーンやセリフを教えてください。
小林 マッシュの一挙手一投足に細かなニュアンスが付いていて、スタッフさん方のマッシュル愛を感じました。また、アフレコ時はレグロ役のチョーさんとの掛け合いでセリフが被ってしまうシーンも多かったので別録りになる場面もあったのですが、完成されたものを見てテンポのよさに笑ってしまいました。好きなシーンは甲乙付け難いですが、おじいちゃん(レグロ)の「ルアアアアアア!!!」が血管ブチ切れていそうで大好きです(笑)。

――マッシュ以外でとくに気になっているキャラクターは誰でしょうか?
小林 ランスはいろいろな意味で気になるキャラクターです。登場時はマッシュのライバル的ポジションに収まるのかと思いきや、ギャグやツッコミをこなしつつ仲間たちの面倒見もいいという超ハイスペックキャラなんです(笑)。クールなように思えて、その実、内面はすごく熱い人物という点ではマッシュに近い性質なのかもしれません。

――キャストの皆さんとの、アフレコや休憩時のエピソードがあれば教えてください。
小林 レモン役の上田麗奈さんが、ついレモンっぽくない、太めの声でお芝居されたことがあったんです。そのときに「もう少しかわいらしい感じで」とディレクションされたところ、さっきよりもさらに野太い声を出されていて(笑)。しかもそれでOKをもらっていたので、一緒に収録していた石川界人さんと「今のアリなの……!?」と声を出さずにアイコンタクトしつつ、ふたりして衝撃を受けていました。とても面白かったです。

――最後に、筋トレや筋肉に関する思い出はありますか?
小林 昨年末、運動不足を感じたので数年ぶりにジムに通ってみようと思い、まずは一日体験に行きました。隣で女性トレーニーの方が僕よりも強い負荷で回数をこなしながらトレーニングをしていたので、負けじと対抗したのですが、腰を痛めてしまいました……。数日間非常につらかったので、無理をせず自分のペースでトレーニングすることの大切さを痛感させられました。もちろん、ジムには入会しませんでした。endmark

小林千晃
こばやしちあき 6月4日生まれ。神奈川県出身。大沢事務所所属。主な出演作は『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』(ヒロト役)、『氷属性男子とクールな同僚女子』(氷室くん役)、『地獄楽』(画眉丸役)など。
作品情報


『マッシュル-MASHLE-』
TOKYO MX他にて毎週金曜24時00分より放送中!

  • ©甲本 一/集英社・マッシュル製作委員会