Febri TALK 2021.09.08 │ 12:00

亜咲花 アニソンアーティスト

②永遠に続くと思っていたアニメ
『銀魂』

シンガー・亜咲花が語る「人生を変えたアニメ」。2本目となるのは、先日、劇場版で完結を迎えた長編シリーズ『銀魂』。主人公・坂田銀時へのリスペクトが、アニメへの興味をより強めていったのだという。

取材・文/森 樹 撮影/飯本貴子

※新型コロナウイルス感染予防対策をとって撮影しています。

『イナイレ』を見ていなかったら『銀魂』を見ていなかったかもしれない

――2本目は、長期シリーズとなったアニメ『銀魂』です。こちらはどのようなきっかけで見たのでしょうか?
亜咲花 当時は小5で、『イナイレ』を見終わったあと、アニメって面白いと思って、ほかにもなにかないかな、と探してたときに『銀魂』に出会いました。『銀魂』で初めて見たのは、銀さんがリサイクルショップでブルーレイを手にするお話(第224話「青と赤のエクスタシー」)で。銀さんがビデオデッキと交換して手に入れたブルーレイを再生すると「電脳天使ブルー霊子」っていうオバケがテレビのなかに登場して一緒に過ごすというギャグ回でした。それが超面白かったんですよ! それからドハマりしました。『イナイレ』とはまた違うユーモアがあってびっくりしたんです。「アニメでこんなに笑うことがあるんだ」って。

――なるほど。
亜咲花 『銀魂』に関していえば、爆笑できる面白いエピソードやギャグの回もあれば、長編でシリアスな回もあるじゃないですか。笑いもあるけど涙もある、その一筋縄ではいかないところが大事で。どれだけ銀さんが楽しい生活を送っているように見えても、そこにたどり着くまでにはいろいろな壁を乗り越えてきたのだろうという、銀さんの人生そのものが描かれている。そういう紆余曲折って、誰にもでもあると思うし、私もいろいろな経験を経てきたからアニソン歌手としてデビューしていて……人生の縮図が詰まっている作品だから、共感できる部分も多いんですよね。

――世界観は現実とは異なっていても、銀さんの生き方に人生を感じることができた、と。
亜咲花 そうなんです。とくに長編のときのシリアスな銀さんは断トツでかっこいいです。新八(しんぱち)や神楽(かぐら)じゃないですけど「この人についていこう!」ってなります。普段、家賃を滞納していようが、仕事もせず遊んでいようが、大事なものは守ってくれる銀さんを見ると「この人ならすべて許しちゃう」みたいな、マイナスもプラスに変えてしまうキャラクター性、性格のよさはやっぱり魅力的ですね。

――『銀魂』といえば、ときに過激なギャグもありますよね。
亜咲花 この作品に関してはもう、シモネタもシモネタじゃないと思います。作品を構成するお笑いのひとつというか。むしろ、パロディやそういうネタがないと物足りないとまで思ってしまう私がいます。「あぁ、今日はなんだか普通に終わっちゃったな」みたいな(笑)。そういう展開が読めないところも含めて『銀魂』は楽しいです。

――『銀魂』は主題歌を担当したアーティスト陣が豪華ですけど、歌手としては影響を受けましたか?
亜咲花 影響を受けた曲は、ecosystemの「ジレンマ」ですね。私がいちばん『銀魂』に触れていた時期のOP(『銀魂’』のオープニングテーマ)だったので、カラオケでもよく歌っていました。あとはserial TV dramaの「桃源郷エイリアン」。『銀魂』の愉快さを楽曲にそのまま投影している曲だと思います。もちろん、DOESも外せないですね。

――DOESの楽曲が『銀魂』の世界観を象徴するようになりましたね。
亜咲花 活動を休止していたDOESが、『銀魂』のイベント(「銀魂 銀祭り2019(仮)前夜祭」)で復活したときは感動しました。イベントにも足を運んだのですが、本当に涙なしでは見られませんでした。

――『銀魂THE FINAL』は見ましたか?
亜咲花 見ました。最初は目を背けていたんです。映画を見たら自分で『銀魂』を終わらせてしまうことになるので。でも、さすがに最終回を見ずに作品を語るのはよくないので、意を決して。そうしたら「あれ? 『ドラゴンボール』を見に来たんだっけ?」と思い込むくらいのオープニングで(笑)。あのパロディをやりきるクオリティの高さはさすが『銀魂』だと思いましたね。でも、最後まで見たあとは、2週間くらい引きずりました。内容もそうですし、「終わってしまうんだ……」という喪失感も重なって。いまだに、この作品のあとの銀さんたちがどう過ごしているのかは気になっています。

――まさに亜咲花さんの10代と並走してきた作品なんですね。
亜咲花 ずっと一緒に過ごしてきましたからね。永遠に続くものだと思っていましたし……。私、高校生の頃に自分でバイトをして稼いだお金で初めて買ったアルバムが、『銀魂』のOP「プライド革命」を歌っていたCHiCO with HoneyWorksのアルバムなんです。今ではCHiCOちゃんと夜な夜なゲームをやる仲なんですけど、アルバムを買った当時はそんなことは想像もしなかったので、それを考えると少し感慨深い気持ちになりますね。endmark

KATARIBE Profile

亜咲花

亜咲花

アニソンアーティスト

あさか 愛知県出身。両親の仕事の都合で3歳から8歳までアメリカで過ごす。帰国後、17歳でCDデビュー。現在までに9枚のシングルをリリースしている。ネイティブな英語の発音とパワフルな歌唱が持ち味。名前には「亜細亜に咲く花」という意味が込められている。8月11日に2ndアルバム『Pontoon』を発売。アルバムを引っさげた東名阪ツアーの開催も決定している。

「亜咲花 2nd Tour Pontoon 〜Make a BIG WAVE!!~」
【大阪】9月24日(金)梅田クラブクアトロ
【名古屋】9月25日(土)名古屋ダイアモンドホール
【東京】10月23日(土)品川インターシティホール
詳細はこちら

あわせて読みたい