――年末に『LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 ～LIVE with a smile!～』が控えていますが、その話の前に、これまでで印象的だったライブについて聞かせてください。
小林　たくさんあって選びきれないのですが……やっぱり、私たちが目標にしていた東京ドーム公演（『ラブライブ！サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ～Sailing to the Sunshine～』 2018年11月）は愛であふれていたし、感謝しか言葉が出てこなかったライブなので、すごく印象に残っています。みんながここに連れてきてくれたから今がある、ということをすごく感じました。2DAYSの2日目にWアンコールが起きて、まさかWアンコールをもらえるとは思っていなかったので、自分たちが必要とされているというか、私たちが「ありがとう」を届けたいのに、みんなも「ありがとう」と思ってくれていたんだ、ということを感じて、うれしい気持ちとありがとうの気持ちがあふれた日でした。

相良　シャッフルライブ（『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル』 2021年3月）があったんですけど、それは虹ヶ咲にしかできないライブだったと思っているので、とても印象に残っています。自分の曲ではなく、他の子の楽曲をその子の映像を背負いながらパフォーマンスするというライブで、それぞれ悩むことが多かったとは思うんですけれども、みんなにとっても成長につながるライブだったと思いました。私の場合は、かすみん（中須かすみ）の状態で、せつ菜（優木せつ菜：CV.楠木ともり）の曲を歌ったんですけど、私は地声がけっこう低いので、地声でせつ菜の曲を歌うほうが歌いやすいし、かっこよく歌いたくなっちゃうんですけれども、そこをかすみんとしてかわいらしく歌う難しさとやりがいがありました。あのライブは、それぞれが新たな魅力をお見せできたライブだったんじゃないかなと思います。

――シャッフルライブのあとでグループの雰囲気は何か変わりましたか？
相良　変わったかもしれないです。それまで私たちは全員でパフォーマンスする楽曲の練習があまりできていなくて、全員そろうのはライブ当日がはじめて、という感じだったんです。シャッフルライブのときは何人かずつで集まって、リハの機会を多めとることができたので、そこでみんなの結束力が高まった気がします。

――岬さん、めちゃくちゃ驚いていますね（笑）。
岬　私たちからすると「全員そろっていても練習が足りない」って思うくらいなのに、当日そろうって……！
相良　当日になってようやくフォーメーションの打ち合わせをすることもあります（笑）。虹ヶ咲は全員で歌う曲が少なめだから、まだなんとかなっているのかもしれないです。

岬　思い出に残っているのは、最初にパフォーマンスを披露した『始まりは君の空』のリリースイベント（2021年5月）です。有観客ではなかったのですが、はじめてみなさんにパフォーマンスを見ていただける機会で、衣装のフィッティングのときから「アニメーションMVでメンバーが歌っているときの衣装を、自分たちが着ているんだ！」と、もうみんな大興奮で。そこからひとつひとつの映像と自分たちの動きを合わせていくのもラブライブ！シリーズの醍醐味ではあるのですが、先輩方がやってきたことの難しさを、あらためて痛感しました。ライブが始まってからは、緊張しつつもみんな全力で楽しんで踊ることができたのですが、スタッフさんから「配信が終了しました」と声をかけていただいた瞬間に大号泣で。ライブ中は泣かなかったけれど、緊張の糸が切れた途端にみんなで「わー!!」っと抱き合って、泣き合って。その後に実施したTVアニメOP&ED主題歌のリリースイベントも無観客での配信になってしまったので、まだあまりお見せできていない「はじめまして、Liella!です」という挨拶や「ありがとう」という言葉を直接伝えたいです。始まったばかりのLiella!のライブツアーで、自分たちの足で各地をまわりながら、みなさんの作る「光の海」を目に焼き付けたいなと思っています。

――小林さん、相良さんから有観客ライブに向けてのアドバイスはありますか？
相良　私は応援してくださるみなさんが目の前にいると気持ちにバフがかかる（強くなる）んですよ。みんなの熱気が自分の力に変わる感じというか、会場から「大丈夫だよ！」って気持ちが伝わってくるんです。そういう「人の力に動かされる自分の力」という感覚を楽しみにしたらいいんじゃないかなと思います。
小林　ツアーの最初はめちゃめちゃ緊張すると思うし、ここにいるのは自分じゃないような気がしてくるというか、「無の境地」みたいなものに一度なると思うんです。それを乗り越えると、ファンのみなさんがいてくださるあたたかさやよろこびをさらに感じられるようになって、そこに気持ちを返すような感じで歌えば、たくさんの人に愛が届くと思います！
岬　ありがとうございます！　ライブがめちゃめちゃ楽しみです！