ボクっ娘には「自分を強く見せたい」願望があるのかも
――連載第4回のテーマは「ボクっ娘」でした。
ペイトン まだ4回目なんですけど、テーマのレパートリーがめちゃくちゃ多いなと思いました(笑)。毎回、本当に予想できなくて、「おお! そう来たか!」っていつも思っています。斜め上から球が投げ込まれるというか(笑)。
――撮影では、どんなことを意識していましたか?
ペイトン 男性の方がみんなそういう歩き方をしているわけじゃないと思うんですけど、中性的な印象になるかなと思って、普段よりもちょっとがに股気味に歩いていました。あとは、話すときもちょっと声を低めにしてみたり。
――声は写真には反映されませんが、気持ちの変化が写し出されるかもしれないですしね。
ペイトン これも個人的な印象なんですけど、ボクっ娘の女の子って自分を「僕」と呼ぶことで、まわりから強く見られたいのかなと思って。あと、なんとなく大人に反抗したい子供が使っているのかなという印象もあります。それは悪いことじゃなくて、自立しようとする過程だと思うんです。だから「ボクっ娘」というワードの中には、思春期のいろいろな葛藤だったり、自分を強く見せたい、自分をもっと認めてほしいっていう思いが読み取れるというか。そういうイメージが、自分の中にはありますね。
――じゃあ、反骨精神だったり、思春期の葛藤のようなものも意識して?
ペイトン 意識しました。撮影中に「ボクっ娘って、風船ガムを噛んでいそうですよね」と私がスタッフさんに言ったら、風船ガムは近くのお店で手に入らなかったんですけど、代わりに棒付きのキャンディーを用意してくださって。「ボクっ娘のペイちゃんは、キャンディーが好きなんだ。まだまだかわいいな!」なんて思ってもらえたら、すごくうれしいです(笑)。
「ボクっ娘三日坊主」だった過去
――ペイトンさんの中での「ボクっ娘要素」というか、中性的だったり、男の子っぽいなと思う部分はありますか?
ペイトン ボクっ娘要素とはちょっと違う気がするんですけど、私はずっとヒーローへの憧れがあって。戦いたいんですよね(笑)。小学生男子と同じようなヒーローへの憧れというか、学校にテロリストとかが侵入してきて、その危険から好きな子を守る、みたいな妄想は、私もばっちりしていました(笑)。私の場合は、自分がヒーローに変身することで学校全体を守りたいと思っていたんですけど。
――ヒーローにもいろいろありますが、どんなヒーローに憧れていましたか?
ペイトン 「孤独なヒーロー」にめちゃくちゃ憧れていました。誰にも正体を知られてはいけないとか、仲間との突然の別れがあったり。私、今でも夜道を歩いていて「もし今、目の前で誰かが何者かに襲われたりしていたら、私はその敵をぶっ飛ばせるかな?」って妄想をよくしちゃいますね(笑)。もちろん、実際にはぶっ飛ばせないと思うんですけど。
――そうですね(笑)。今回の撮影を通して、新たに見つけた自分の「ボクっ娘要素」はありますか?
ペイトン ショートパンツとスニーカーの組み合わせが、意外と好きだなと思いました。ショートパンツは久々に履いたんですけど、思った以上にシルエットがしっくりきて、かわいいなと思ったので、また履いてみたいなと思いました。
――ここまで話してもらったことを踏まえつつ、ペイトンさんが感じるボクっ娘の魅力は?
ペイトン シンプルに「すごくかわいいな」と思います。今だから言えるんですけど、小学2~3年生の頃、じつは私も自分のことを「ボク」って言っていたんですよ。友達に真似をされて、恥ずかしくなってやめちゃったんですけど。
――どのくらいの期間、一人称が「ボク」だったんですか?
ペイトン ……3日とか? めっちゃ短い期間です(笑)。
――ボクっ娘の三日坊主ですね(笑)。もし、友達に真似されていなかったら、今もボクっ娘だったかもしれない?
ペイトン かもしれないです。そうしたら、今回のテーマはなかったですよね(笑)。今は時代的に、どんな一人称を使っても自由になってきていると思うんですけど、その中で女の子が自分を「ボク」と呼ぶのは、とくにギャップや個性が感じられて魅力的ですね。
思った以上に多い!? お気に入りのボクっ娘たち
――アニメ作品にもボクっ娘のキャラクターは多いですが、好きなボクっ娘はいますか?
ペイトン まず思い浮かぶのは『ハートキャッチプリキュア!』のキュアサンシャインですね。変身前は明堂院いつきという女子中学生なんですけど、普段は男の子の格好をしていて、一人称が「ボク」で、すごくカッコいいなと思っていました。他には『ウマ娘』シリーズのトウカイテイオーがめっちゃ好きです! 祖父が競馬好きなので「おじいちゃん、トウカイテイオーって知ってる?」って聞いたら「知ってるよ。『ウマ娘』やろ?」って(笑)。おじいちゃん、実在のトウカイテイオーはもちろん知っていると思っていたんですけど、『ウマ娘』が出てくるとは思っていなくて。それだけ流行っているんだなって、びっくりしました。
――近年のタイトルだと『けものフレンズ』にもボクっ娘が多かった記憶があります。
ペイトン そうそう、『けもフレ』にもボクっ娘がめっちゃいましたね! あとは小学生の頃、『プリパラ』が好きで見ていたんですけど、紫京院ひびきさんはずっと男性だと思っていました。カッコいい王子様だなと思って見ていたら、じつは女性で、声優も女性の斎賀みつきさんがやっていると知って、またびっくりしちゃった思い出があります。私も、ひびきさんに衝撃を受けたみたいに、いつか視聴者の方を驚かせるようなキャラクターを演じてみたいです。
ペイトン尚未 2nd Single『Nemesis』
品番/SLRL-10123
価格/2,500円(税込)
発売日/2023年11月3日
〈収録曲〉
01.ネメシス
02.Unlock Story
03.Shine on you
04.ネメシス Instrumental
05.Unlock Story Instrumental
06.Shine on you -Instrumental-
ペイトン尚未 2ndシングル『Nemesis』リリース記念イベント
<開催日時>
2023年11月3日(金・祝) 開場時間/12:00 開園時間/13:00
<会場>
EX THEATER ROPPONGI
<受付URL>
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