――ひとつ目の撮影の舞台は下北沢でした。サブカルチャーの街として知られるエリアですが、これまでに足を運んだことはありましたか？
ペイトン　じつは、「はじめまして」でした。小劇場やライブハウスがたくさんあって、バンドマンや役者を目指す方が憧れる聖地だということはなんとなーく知っていたんですけど、実際に行ってみるとイメージ通りというか、すごくアーティスティックな街だなと思いましたし、なんだか非日常感がありました。

――最初の撮影では古着屋さんでの撮影を行ないました。
ペイトン　古着屋さんが多いことももちろん知っていましたが、私自身、古着を着ることがあまりなくて。古着屋さんに行くのも2度目でした。中学のとき、母と一緒にワンピースを買って以来ですね。並んでいるものがどれもとってもかわいくて……「この棚の端から端まで、全部ください！」と言いたくなるくらいでした。

――お店では、好きなアイテムを選んでお着替えしてもらいましたが、コーディネートのポイントは？
ペイトン　ワンピースの柄ですかね？　まるで数十年前にタイムスリップしたようなレトロっぽい柄で、すごく目を引くなと思いました。辛子色のような色のものを選んだんですが、これが絶妙というか、落ち着いたトーンの黄色を着たことがあまりなかったので、鏡を見た瞬間「私の知らない私がいる！」と驚いちゃいました。あと、スタイリストさんに相談しつつビスチェと帽子を足したんですけど、それもお気に入り！　淑女が被っているような高級感あるお帽子で、最終的にとても上品なコーディネートになったなと思います。かわいくて、大満足です！

――もう一本は、もともと台湾茶のカフェだったところでの撮影でしたね。
ペイトン　こちらも、衣装のドレスが本当にかわいかったです……！　FebriさんのWeb連載「並行多元ヒロインズ」の第1回でもチャイナドレスを着たことを思い出しました。ただ、あのときは黒のロングドレスで、今回は白の膝丈ドレスだったので、つながりはありつつもまた違った雰囲気というか。ヘアアクセでリボンをつけられたのもテンション上がりました！　ただ……あまりにも「店主1日目」みたいな女の子になりましたけど（笑）。

――仕草がかわいかったですよね。お茶を出すのもおぼつかない感じの店主という設定で。
ペイトン　オープン初日でお客さんが誰も来ないから、自分でお茶を注いで飲んじゃう、みたいなカットも撮りましたね（笑）。いろいろなシチュエーションに挑戦できて、そのあたりからもまた「並行多元ヒロインズ」を思い出しました。

――そんなペイトンさん、9月12日に4thシングル『ねがいプロローグ』をリリースします。表題曲の歌詞は、ペイトンさんが憑依しているかのような内容ですね。
ペイトン　本っ当にそうですよね！　「あれ、私が書いたっけ？」と思うくらい自分そのままでびっくりしました。この楽曲は私のバースデーイベントでひと足先にファンの方には披露しているんですけど、クレジットはまだ明かしていなかったので、あの時点では私が作詞したと思った方が何人かいらっしゃったみたいです。でも、そう思われても仕方がないくらい、私らしい前向きな歌詞になりました。

――作詞家の方とは話し合ったのでしょうか？
ペイトン　しました！　1時間くらい使って、私が普段思っていることやなりたい姿など、かなり赤裸々に語りましたし、レコーディングもじっくりと取り組みました。カップリング曲と比べると、倍くらい長い時間をかけて丁寧に録っています。早く皆さんにも聞いていただきたいですね！