TOPICS 2023.12.23 │ 15:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第6回
ビンテージマンションで考えたケモミミっ娘の気持ち(前編)

声優・ペイトン尚未がさまざまな「ヒロイン」に扮し、憧れや理想を追求するフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」。第6回は「ケモミミっ娘」をテーマに、異世界から日常の世界に紛れ込んだケモミミっ娘の生態(!?)にフォーカス! キュートな姿を見せてくれた彼女に、撮影の感想や理想の部屋などについて話してもらった。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/miku moritake

ケモミミっ娘にとっては、ケモミミがついているのが当たり前

――今回のテーマは「ケモミミっ娘」でした。日常的な空間の中にケモミミっ娘が存在しているのは、なかなかシュールで面白かったですね。
ペイトン そうですね。すごく非日常感があったと思います。でも、きっとケモミミっ娘の立場になれば、ケモミミがついている状態が「当たり前」なんだよな、と。今はそっちの世界の住人なんだって、想像を膨らませながら取り組みました。

――今回のテーマについてはどんな風に感じましたか? また、ケモミミっ娘にはどんなイメージがありますか?
ペイトン まず、私は動物が大好きなので、テーマを伝えてもらったときからすごく楽しみにしていました。ケモミミっ娘のイメージは、やっぱり身体能力が普通の人間よりも高かったり、いろいろなものに興味津々だったり……かと思いきや、すごく警戒心が強かったり。そういう、動物の本能が出ているイメージですね。普通の人間よりもやんちゃで、かわいい見た目をしているのに、たまに野生に帰って狩りのようなことをし始めたり。

――先ほど「ケモミミがついているのがこの子にとっては普通」と意識したとのことでしたが、撮影中は他にどんなことを考えていましたか?
ペイトン 「今、着ているのは、服じゃなくて体毛なんだ!」と意識しました(笑)。今回は、むしろいつも以上に気を使わなきゃいけない素材の衣装だったんですけど、「これはあくまで衣装じゃなくて体毛だから!」と言い聞かせていました。

――尻尾もついていましたよね。
ペイトン ついていました。あ! ついていたんじゃなくて、生えていました(笑)。あはは。

――そこ、大事なポイントですよね(笑)。仕草は猫っぽかったですけど、猫をイメージしていたんですか?
ペイトン そうですね。でも、撮影する前にスタッフさんから「あんまり動物の種類は定めていない」と言われていて。なので、見た目から猫やキツネのイメージかなと思ったんですけど、こだわりすぎず、猫っぽさもあり、キツネっぽさもあり、「この子は、いったい何の動物なんだろう?」って想像が膨らむような仕草を心がけました。

――表情に関しては、どんなイメージだったのでしょう?
ペイトン 猫っぽさを出そうとしたわけではないんですけど、実家に猫がいるのでその子が毛づくろいをしたり顔を洗っている様子や、寝ているときの顔を思い浮かべていました。猫ちゃんを飼っている人に「猫っぽいな」と感じていただけたら、ちょっとうれしいです。

もしかしたら今回は、眠そうな表情をしているかも

――これまでにない自分の姿を見せられたと思う部分はありますか?
ペイトン 今回、暖かいお部屋で撮影していただいて、そうするとやっぱりちょっと眠くなるんですよね。それは、今日の撮影に限らずなんですけど。普段の撮影では眠そうな顔をあまり出したくないので、暖かい環境で眠気が襲ってきても眠そうな顔にならないように意識するんです。でも、今回はケモミミっ娘なんだから、本能にまかせたほうがいいんじゃないかなと考えて、眠くなってきたら我慢しないでおこうと思っていました。なので、もしかしたら、ちょっと眠そうな顔を撮られているかもしれないです(笑)。

――ケモミミっ娘の姿になることで、テンションは上がりましたか?
ペイトン 自分に耳がついて……いや、生えているっていうだけで、なんとなく元気になれたというか、身体が軽くなって跳べそうだな、という気持ちになりました。じつは屋上の壁にも登りたくなったんですけど、私には技術がちょっと足りなかったです。生まれたてのケモミミっ娘だったみたいで(笑)。

――テーマパークにはキャラクターの耳をつけたカチューシャをしている人が多いですけど、あれもテンションが上がる作用があるんでしょうね。
ペイトン たぶん、そうですね。あのカチューシャをつけるだけで非現実感を味わえるので、「普段の自分とは違うんだ!」とテンションが上がる要因になっているのかなと思います。

――ちなみに、夢の国に行ったらつける派ですか?
ペイトン つけますね。まだ行ったのは2回だけなんですけど、2回ともつけましたし、やっぱりテンションが上がりました。あと、自分と同じ耳をつけている人とすれ違ったら「あの人の洋服と、今つけている耳の組み合わせがかわいいな」とか「今度行ったときに真似しようかな」とか、ファッションコーディネートも含めて見ちゃいます。

白とピンク、リボンやフリルがいっぱいのマイルーム

――昭和レトロ好きとしては、今回撮影した部屋の様子にも惹かれたのでは?
ペイトン レトロでロマンティックでしたよね! とくに黒電話が印象的でした。ダイヤルを回すタイプの電話に憧れていたので、今日はお目にかかれてうれしかったです! あと、虎のぬいぐるみがすごく気に入りました。ずっと放したくなかったです。

――実際のペイトンさんの部屋は、どんな感じなんですか?
ペイトン 部屋が自分の好きなものであふれていると幸せを感じるので、好きな色の白とピンクで統一された部屋を目指しています。今は、床の色だけちょっと違うんですけど、家具などはピンクと白で統一していますね。色以外だとリボンやフリルが好きなので、フリルのカーテンとか、リボン型のクッションとか。今年買ったソファーにもフリルがついているんですよ。お母さんと弟がお泊まりに来たことがあったんですけど、部屋に入った瞬間、弟がドン引きして「うわぁ……」と言っていました(笑)。せっかく呼んだのに、そんな反応しないでほしかったです(笑)。

――なるほど(笑)。さらに理想の部屋に近づけるには、他に何が必要ですか?
ペイトン もうちょっと広いお部屋に住めることになったら、白い床に白の三面鏡ドレッサーを置きたいですね。そうしたら、ほぼほぼ理想です!endmark

開催情報


ペイトン尚未2nd LIVE 『泡沫』

<開催日時>
2024年3月20日(水・祝) 開場 16:00/開演 17:00

<会場>
森のホール21

<チケット>
全席指定:7,700円(税込)
・オリジナル紙チケットまたは電子チケット
・SMA VOICE会員先行受付中!