TOPICS 2023.11.21 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第5回
「文学少女」の姿とともに思い出す読書と創作の記憶(前編)

声優・ペイトン尚未がさまざまな「ヒロイン」に扮し、憧れや理想を追求するフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」。第5回は「文学少女」をテーマに、読書の秋にぴったりの静かな美しさや可憐さにアプローチ。前編では、そんな「文学少女」に抱く印象や自身の読書体験、撮影場所である名曲喫茶「ヴィオロン」に感じた魅力などを聞いた。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/MILK

高校生の頃は1日1冊ペースで小説を読んでいた

――撮影でかけていた眼鏡、似合ってましたね。
ペイトン ありがとうございます! 普段はコンタクトレンズを付けているんですけど、家にいるときなどは眼鏡をかけて過ごしています。ちょうど撮影でかけていたような丸いメガネで、よく「『ハリー・ポッター』みたいだね」って言われます(笑)。

――今回はそんな眼鏡も使用しつつ、読書の秋ということもあって「文学少女」をテーマに撮影しました。
ペイトン 「文学少女」には、清楚でロマンチストの女の子、という印象がずっとありますね。今はスマートフォンやタブレットでも本が読める時代ですけど、紙の本、とくに文庫本を電車の中で読んでいる女の子を見ると「素敵だなー、何を読んでいるのかなー」と思います。彼女たちは、文庫本の紙の質感も楽しみながら読んでいる気がします。私自身もそういう気持ちがあるので、小説は紙で読みたいタイプです。

――ペイトンさん自身も、電車の中で小説を読んだり?
ペイトン 高校生のときに小説にどハマりしたんです。それこそ、1日で1冊を読み終えちゃうぐらいで。通学するときの電車やバスの中でも、ずっと読んでいました。当時から芸能活動をしていたんですけど、週末になるとお仕事で東京のお台場まで通っていたんですね。埼玉からお台場までは片道2時間ぐらいかかるので、往復4時間は本を読んでいました。今でも、あの時期が本をいちばん読んでいたと思います。

――どんな本を読んでいたんですか?
ペイトン ライトノベルや、私が好きな初音ミクさんが歌っている曲がもとになっている「ボカロ小説」です。最初に読んだボカロ小説は『小説 千本桜』でした。他には『初音ミクの消失』や『Bad∞End∞Night』とか、いろいろな小説を読みました。同じ小説を何回も読んじゃうくらい夢中になって、物語の世界に自分を委ねていました。今でも、ちょっと現実を忘れたいなと思ったときにファンタジー小説を読んだりします。小さな頃から童話や魔女っ子が出てくるような物語が好きだったので、好みはそんなに変わっていないのかもしれません。

「王道のかわいい」が自分でも楽しみ

――インタビューの冒頭で「文学少女は清楚でロマンティックな印象」という言葉がありましたが、今回の衣装はまさにそんな雰囲気でしたね。
ペイトン そうですね。いい意味であまり衣装っぽくなくて、私服として着ていても違和感がなさそうなのですが、スカートのチェック柄の感じとか、ベレー帽の色にもこだわりがあって、すごく素敵な雰囲気になったんじゃないかなと思います。

――「文学少女」と聞いて、現実世界で思いつく人物はいますか?
ペイトン パッと思い浮かんだのは、女優の芦田愛菜さん。お会いしたことはないんですけど、たくさん本を読まれると聞いたことがあって。芦田さんは、芸能界では大先輩なんですけど、年齢的には私のひとつ下なんです。同年代であれだけ活躍されていて忙しいのに、ご本人が「本の虫」って言うほど本を読んでいるのは、本当に活字が好きだからなんだろうなって思います。

――たしかに。今回の連載のテーマが「文学少女」だと聞いたときにはどう思いましたか?
ペイトン ようやく「王道のかわいい」が来たな、と思いました。変化球なテーマもちろん魅力的なんですけど、こういう「ザ・王道」のテーマで、写真の雰囲気もフィルムっぽいというか、いい意味でデジタル感があまりない感じに仕上がっているんじゃないかなと思うので、記事の公開がすごく楽しみです。

――撮影した場所も含めて、ちょっとノスタルジックというか。
ペイトン そうですね。スマートフォンがない時代に戻れた気がして、ちょっとうれしかったです。

五感で魅力が感じられる空間

――撮影場所は、約45年の歴史がある名曲喫茶「ヴィオロン」でした。撮影中は、どんなことを意識していましたか?
ペイトン お店に古い蓄音機や真空管アンプがあったんですけど、どちらも初めて見るものだったのでワクワクしました。それもあって、撮影中、カメラから目線を外したカットでは、お店の中をめっちゃ見ていたんです(笑)。赤いアンティークピアノも素敵でしたし、ホットココアをお店の方に用意していただいたんですけど、本当に心が温まる優しい味でした。一緒にいただいたラスクも美味しかったです。

――じゃあ、どういう自分を見せようかと考えるよりも、お店の雰囲気に意識が向かっていたんですね。
ペイトン はい。お店のあちこちに興味を惹かれている様子で、文学少女が持っている雰囲気や、好奇心が旺盛な感じを表現できていたらいいなって思っています。この連載の撮影はいつも楽しいですけど、今回もすごく楽しかったです。雰囲気だけじゃなくて、お店の匂いなども含めて五感で楽しめる空間だったので、最高でした!

――撮影は営業時間外にお店を借りて行いましたけど、営業中はクラシック音楽が流れているんですよね。
ペイトン クラシックは私も好きで聞きますし、音楽に耳をすませることで文学の世界がさらに楽しめると思うので、今度は営業中にプライベートで行きたいです。店内をもっとじっくりゆっくり見てみたいなとも思います。大好きなお店でした。この連載を見て興味を持った方は、ぜひ行ってみてください!endmark

作品情報

【予約受付中!】

Blu-ray『Naomi Payton 20th Anniversary Princess』

 


『Naomi Payton 2023-2024 Calendar』

発売日/2023年12月13日
 
【撮影協力】
名曲喫茶ヴィオロン
住所/東京都杉並区阿佐谷北2丁目9番5号
営業時間/12:00時~17:00時(Record Time) 19:00時~(Live Time)
※開演、終演時間はライブの演目により異なります
定休日/火曜日