TOPICS 2024.03.04 │ 12:01

ヒロイン本発売決定!
『ぽんのみち』キャストリレーインタビュー① 河東ぱい役・佐伯伊織

5月17日(金)に発売が決定した『ぽんのみち公式ヒロインブック』(予約受付中)。ヒロインたちの設定資料を満載し、『五等分の花嫁』の春場ねぎ先生によるキャラクター原案、監督コメント付きの全話解説など、作品の魅力を詰め込んだ一冊です。ここではヒロインブックに掲載するメインキャスト5人のインタビューの一部を、ひと足先にお届けします!

取材・文/本澤 徹

女の子としての理想を詰め込んだ

――ぱいを最初に見たときの印象は?
佐伯 とにかく純粋に可愛いな、というのが第一印象です。「ふわふわしていて可愛いものが好きなタイプだろうな」と思っていて、あとで設定を見たら、その通りでした(笑)。じつは性格が悪いとかではなく、ちゃんといい子だったっていうのが印象に残っています。
――その印象のまま、役作りをした感じですか?
佐伯 そうですね。自分にとって想像しやすいキャラクターで、あまり考えなくても、ぱいちゃんの完成図がすぐに浮かんできました。だから、演じるのに全然苦労していないです。私が想像した「可愛くて、ふわふわしていて、つかみどころのないしゃべり方をする子」を、思ったまま自由に演じさせていただきました。

――演じていく中で、キャラクターの捉え方や演じ方が変化した部分はありますか?
佐伯 あまりないですね。「私の中のぱいちゃんはこれだ!」っていう感覚でオーディションのテープを録音して合格したので、そのイメージのまま最後までやらせていただきました。
――自分に近いという感覚はありますか?
佐伯 いえ、私とはまったく違います。似てはいないのですが、すごく好きなタイプの子なんです。演技も、私の好みというか、女の子としての理想を詰め込んだものになっていると思います。
――「可愛い」という部分以外で、ぱいの好きなところを挙げてください。
佐伯 気も使えるし母性もあるんだけど、幼なじみのなっちゃん(なしこ)には結構ドライな面もありますよね。そういう、意外とサバサバしていてさっぱりしている部分が好きです。あとはアウトドアが好きで活発だったり、チラッと見えるそういうボーイッシュな面もいいですね。

――他の声優さんにぱいのことを聞くと、皆さん「お母さん」という表現をするのですが、佐伯さんはどう捉えていますか?
佐伯 私もママみがあるなと思っています。そういう設定があったわけではないのですが、私が包み込むような優しさを持った女の子が好きなので、その欲望がちょっと出てしまったんじゃないかな。他の声優さんに「ぱいは絶対、二児のママなんだよ」という話をよくしていました(笑)。もちろん、イメージの話ですが、私の中ではそのくらいママっぽいキャラです。

演じる中で自然に生まれた「ぱい語」

――ぱいのセリフやシーンで、印象に残っているものを教えてください。
佐伯 まず、白(はく)バリアです。中(ちゅん)ビームは知っていたんですけど、白バリアは知らなかったので「白バリアって何? 何が始まるの一体?」みたいに思っていました。あとは元禄積み(げんろくづみ)ですね。説明するシーンがオーディションの課題に入っていて、資料映像のURLも添えられていたんですけど、最初、何を言っているのか全然わからなくて、繰り返し聞いて勉強しました。なので、麻雀関係のセリフは印象に残っているものが多いです。それから、ぱいちゃんの特徴として、変な返事をするんですよね。

――言葉遣いは普通ですよね?
佐伯 そうなんですけど、「はーい」とか「いただきまーす」みたいな普通の言葉を言うときに、変な節回しをするんです。
――たしかに音を延ばす部分などの抑揚は独特ですね。
佐伯 それを監督に「ぱい語」って言われたのが印象に残っています。「ぱい語って何!?」って(笑)。
――あの発音はディレクションがあってそうしたわけではなく、自分で……。
佐伯 そうですね。自分で作ったというか、私が想像しているぱいちゃんをそのまま演じた結果、自然に出てきたものです。それをまわりの方に「ぱい語」と呼ばれたのが印象的でした。ぜひ皆さんには、もう一度見直して「ぱい語」のシーンを探して、ぱいちゃんの独特な雰囲気を感じてほしいです。
――しゃべり方といえば、ときどき方言が出るのも印象的です。
佐伯 そうですね。監修を受けながらやらせていただいたんですけど、大変でした。私の量でも苦労したので、前田(佳織里)さんはすごく大変だったんだろうなって思います。

――台本に指定があったのですか?
佐伯 第1話に少しだけ指定があって、第2話以降はありませんでした。でも、せっかく第1話にあったからその後も出したいと思って、音響監督の高橋(剛)さんに聞いたら「いいよ」と言ってくださったので「なっちゃんとふたりだけでしゃべるときとか、ふと素(す)が出るときだけ方言になる」というマイルールを決めて入れていきました。
――普段は標準語だけど、地元の知り合いと話すときは方言が出る、という人はわりと見るので、リアルだと思います。
佐伯 思いついたことだったんですけど、うまくハマってくれたなら良かったです。endmark

佐伯伊織
さえきいおり 声優。歌手。神奈川県出身。7月22日生まれ。スワロウ所属。主な出演作品は『冰剣の魔術師が世界を統べる』(アメリア=ローズ役)、『処刑少女の生きる道 』(メノウ役)、『マブラヴ オルタネイティヴ』(彩峰慧役)、『ウマ娘 プリティーダービー』(キングヘイロー役)など。
書籍情報

ぽんのみち公式ヒロインブック

今回掲載したキャストインタビューのロングバージョンの他、『五等分の花嫁』の春場ねぎ先生によるキャラクター原案、スタッフインタビュー、監督コメント付きストーリーガイドなど、ヒロインの魅力をぎゅっと詰め込みました。カバーイラストは描き下ろし!

2024年5月17日(金)発売予定

  • ©IIS-P/ぽんのみち製作委員会