TOPICS 2023.03.27 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」第6回 自分に気合を入れたくなったときに聞きたい、
ゆずさんの「ヒカレ」(前編)

声優・伊達さゆりのお気に入りや、心に残っているものを取り上げながら自らを語るフォト&インタビュー連載。第6回は、90年代から現在まで一線で活躍し続けるフォークデュオ・ゆずの「ヒカレ」がテーマ。冬季オリンピックをきっかけに知った楽曲との出会いとともに、スポーツにまつわる思い出を尋ねた。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/an anther angelas

前回から一転、清楚な衣装と髪型

――前回(第5回)とはまた大きくイメージが異なる衣装だったと思うのですが、まず、こちらの印象から聞かせてください。
伊達 今回はかなり清楚な感じになりました。晴れた空の下で撮影していただいたので、日光が反射してお肌まで真っ白になるような印象でしたね。胸元にレースのリボンがあったのですが、お仕事を始めてすぐの撮影で、シンプルな白いワンピースを着たことがあって、そのときのことを思い出しました。

――撮影前に「ポニーテールは普段めったにやらない髪型」と言っていましたね。
伊達 プライベートであんなに高い位置でポニーテールを結んだ記憶はほとんどないですね。動きやすいように、レッスンやおうちに帰ったらすぐに低い位置で結ぶことはよくありますが、おしゃれでポニーテールになることは本当にないです。勇気がいる髪型だな、と思うんですよ。いろいろ隠せなくなってしまうので。自分をバンっと見せている感じがするというか……。いつか似合う自分になりたいな、という髪型ですね。

デパートは「一日中、時間を過ごすところ」

――今回の撮影では、西武池袋本店の屋上「食と緑の空中庭園」をお借りしました。この場所についてはいかがでしたか?
伊達 池袋には来る機会があまりないのですが、「ビルやお店がいっぱいある場所」という先入観が強かったので、お花や緑が生き生きしているのを見て「屋上にこんな場所があるんだ!」とびっくりしました。家族連れの方が多かったのも印象的でしたね。屋上だからすごく高い場所だと思っていたのですが、まわりを見るとさらに高い建物がいくつもあって、不思議な感覚でした。でも、開放感があってすごく綺麗な場所でした。

――「デパートの屋上」というと、子供の頃に親に連れていってもらった思い出の場所、というイメージがあるのですが、そういった思い出はありますか?
伊達 私は、デパートの屋上というと駐車場があるイメージしかなくて。デパートというよりは、ショッピングモールくらいの規模の建物のほうがなじみがあるんですが、そういう建物の屋上に何があるのかと聞かれたら「え、駐車場じゃないの?」というような感じだったので、それも今回、驚いたことのひとつですね。

――最近だと飲食店や小さな遊園地があったりする屋上は少なくなっているかもしれません。となると、買い物をした思い出になるのでしょうか?
伊達 デパートに行くと、入ったときには昼間だったのに外に出た頃には陽が沈んで真っ暗になっていることが多かったですね。いろいろなものを見てまわって、まだ見たいものや行きたい場所があるのに……とよく寂しい気持ちになった記憶があります。行ったら一日中、時間を過ごすところで、お昼に入って、お昼の間に帰る、ということがなかったんです。

――とくに好きなお店などはありましたか?
伊達 小さい頃は、デパートといえば「高級なものを買いに行くところ」で、それ以外だと「おもちゃを売っている場所」という印象くらいしかありませんでした。でも、今では、ふらっと立ち寄って、ちょっと高いお化粧品を見てまわるのが大好きです。「いつか買おう」と思いながら見ていることが多くて、なかなかすぐには買えないんですけど(笑)。

テレビ観戦で声援を送っていた昨年夏の甲子園

――第6回はゆずの「ヒカレ」という楽曲をテーマに選んでもらいました。どういう理由の選曲だったのでしょう?
伊達 日常的によく聞いている、というよりも、気合を入れたいときに頭の中に浮かんでくるのがこの楽曲なんです。オリンピック選手をフィーチャーしたCMで流れていて、小さい頃によく耳にしていました。そのあと、テレビでゆずさんが別の楽曲を歌っていたときに、歌声を聞いて「ヒカレ」を思い出すことがあって、そこからゆずさんの楽曲って他にどんなものがあるんだろう、と調べるようになりました。中でもやっぱりこの「ヒカレ」が好きですね。

――「ヒカレ」は2014年の楽曲で、ソチオリンピックに協賛していた日本生命のCMで使われていました。羽生結弦選手が19歳で金メダルを獲得した大会ですね。
伊達 そうですね。だから「ヒカレ」を聞くと、まずアイススケート選手の方々の映像を思い出します。

――オリンピック以外にスポーツと紐づいた楽曲の思い出はありますか?
伊達 高校野球はよく見るので、大会入場行進曲や応援ソングには印象に残っているものが多いです。Official髭男dismさんの「宿命」なども毎日のように聞いていましたね。私は野球の経験はないのですが、それでも楽曲を聞くと、高校の頃、試合に向けて練習に励んでいた選手たちや、一緒に頑張っていたマネージャーの子のことを思い出します。野球部のマネージャーの子とは仲がよかったんです。

――高校野球といえば、昨年夏の甲子園では伊達さんの地元・仙台代表の仙台育英高校が優勝していましたね。
伊達 家のテレビで見ていました。ちょうど決勝戦の日はお仕事がお休みで、実家の母と電話で話しながら観戦していました。endmark

伊達さゆり
だてさゆり 9月30日生まれ。宮城県出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、澁谷かのん役で声優としてデビューを果たす。他の出演作に『英傑大戦』(池田せん役、巻姫役)『アサルトリリィ Last Bullet』(石塚藤乃役)など。趣味は歌を歌うこと。特技はよさこい。  Twitter/@SayuriDate  Instagram/sayuridate_official
撮影協力

食と緑の空中庭園
住所/東京都豊島区南池袋1-28-1 西武池袋本店 9階
営業時間/10:00~20:00