――まずは、連載1周年おめでとうございます！
ペイトン　ありがとうございます！　1年経ちましたね！

――1周年を迎えての心境を教えてください。
ペイトン　もう1周年なのか、まだ1周年なのかは自分ではわからないのですが、ほぼ毎月撮影があって、毎回すごく楽しみなお仕事のひとつになっています。「Febri」さんの連載が始まってから、いろいろな自分を見る機会が増えたなと、この1年を通して感じました。自分ではやったことがなかったようなメイクをしたり、普段身につけることのないテイストの服もたくさん着せていただいているなと思います。

――今回のテーマは「なまけものの天使」。前回の取材時に話していた「天使になりたい！」というリクエストを受けて、このテーマになりました。
ペイトン　「やったー！」と思ったのと同時に「天使」に「なまけもの」がプラスされるとは思っていなかったので、やっぱり変化球だなと感じました（笑）。私の中の「天使」には、なまけもののイメージがなかったです。逆に働き者というか、物語などでは神の使いとして動いている印象があったので、しっかりしていないと「天使検定」で特級を取れないんだろうなと思っていたんですね（笑）。でも、今回のテーマを聞いて「なまけものの天使がいてもいいよね！」と思いました。

――「しっかりしている」以外に、天使にはどんなイメージがありますか？
ペイトン　まず見た目が美しいものなのかな、と思っていたんです。でも、ネットで調べたら、本当は天使ってすごく恐ろしい見た目をしていて、逆に悪魔は人間を騙すために美しい見た目をしているらしいんです。天使は悪魔を怖がらせるためにも、位が高くなるにつれて恐ろしい見た目になるんですって。私が見たイラストだと、目玉だけの本体に大きな羽根がついていて。

――今、検索してみましたけど、本当ですね。大きな目玉に羽根が生えています。
ペイトン　この姿を知ってから、天使って私が思い描いているイメージとは違うんじゃないかなと思っているのですが、アニメやマンガで描かれている天使は皆さん美しかったり、優しかったりするので、やっぱり完璧超人、羽根が生えていて飛べるのがうらやましい！という感じです。

――今回のスタイリングは、天使の羽根を頭に付けつつ、衣装にも羽根がたくさんプリントされていました。頭に羽根を付けての撮影はあまりないかと思うのですが、感想を聞かせてください。
ペイトン　意外となじんでいましたよね？　私、頭に羽根をつけていることを忘れていたんです。だから、ヘアメイクや着替えの場所から撮影場所に向かう途中で人の視線をすごく感じたときも「めっちゃ見られているな。なんでだろう？」と思っていました。撮影が終わってから「あ！　そうじゃん！　私、頭に羽根をつけてたわ、そりゃ見られるわ」って（笑）。それくらいなじんでいたなと思いましたし、いい意味で浮かないというか、浮いていない感じが自分の中ではしていました。だから、読者の皆さんもつけてみてはいかがでしょうか（笑）。

――もうちょっと小ぶりでもいいかもしれませんね。
ペイトン　そうですね。小ぶりなものだったら、ヘアピンでも売っていると思います。それもかわいいので、ぜひぜひ頭に羽根をつけて私のイベントに来てください。私が喜びます！

――男性でも頭に羽根はありだと思いますか？
ペイトン　もう全然！　つけてください！　たぶん、私が「つけて♡」って言ったら、みんなつけてくれるはず（笑）。次のグッズは、羽根をテーマにして出そうかな（笑）。

――目の前に天使の羽根をつけた人たちがたくさんいるって、すごくハッピーな光景ですよね。
ペイトン　めっちゃかわいい！　ゆめかわですよ！

――冒頭で天使の本当の姿の話がありましたが、天使は人間ではなく、その姿を目にした人もいないという存在ですが、どのように表現しようと意識しましたか？
ペイトン　役割にもよると思うんですけど、天使って「恋のキューピッド」と言われたりするように、人の心をとらえるイメージがすごく強かったので、皆さんにキュンとしてもらえるような表情を心がけました。ただ、今回は「なまけもの」という要素が入っていたので、そこが難しかったです。表情的には「狙っていないキュン」を目指しました。意識して「キュン」を狙う表情は、これまでの連載でけっこうやってきたんですけど、今回は自然な感じで。とくに狙っていないけど、まわりからかわいいと思われる人っているじゃないですか。そういう存在イメージして「狙っていないキュン感」を目指しました。

――たしかに天使は意識しなくても「キュン」とさせてしまう存在な気がするので、そのアプローチはアリな気がしますね。「なまけもの」の表現についてはいかがですか？
ペイトン　すごく難しかったんですけど、ちょっとだけ姿勢を崩してみようと思いました。撮影のときは姿勢にいつも気をつけているんですけど、今回の撮影ではなまけもの感があるとき・ないときの2パターンを意識したので、皆さん、「これはどっちなんだろう？」と考えてみてください！

――なまけものはそもそも姿勢がいいとか悪いとかをあまり意識していないイメージがありますよね。そう考えると難易度が高めなテーマだったかもしれません。
ペイトン　そうですね、私は天使を見たこともないですし、自分も天使じゃないので、本当に想像でしかできないことばかりでした。でも、この連載で想像力が必要になる撮影をたくさん経験させていただいていますし、今回も「どうやって表現しようかな」と考えるのが楽しかったです。