――中編の最後で天蓋付きベッドの話題が出ましたが、天蓋付きベッドへの憧れは過去にも何度か語っていますよね。
ペイトン　お姫様みたいな気分になれるアイテムだと思うんですよね。一時期、憧れすぎて、通販サイトでとにかくいっぱい見ていました。でも、最終的には踏ん切りがつかなくて買わなかったんですけど、今でも「いつか天蓋付きのベッドが欲しい！」という気持ちは強くあります。

――本気で天蓋付きのベッドが欲しいことが伝わってきます。
ペイトン　私、小学生までは弟と同じ部屋の２段ベッドで寝ていたんですよ。弟が上で私が下だったんですけど、自分のベッドの上から毛布を吊るして天蓋ごっこをやっていました（笑）。もちろん、それはお姫さま気分になれるからでもあるんですけど、半分は夜にこっそりニンテンドー３DSで遊んでいてもバレないからという。悪い子でした（笑）。

――そういえば、アンティーク好きのペイトンさんは、自分の持ち物で長く使っているものはありますか？　それこそ小学生から使っているような……。
ペイトン　使い続けているわけではないんですけど、小学生の頃に使っていたランドセルは実家の勉強机の横にかけてありますね。自分で好きな色を選んだし、思い出が詰まっているから、当時のキーホルダーもつけたまま、ずっと残しています。

――この記事の公開は年末になるので、2024年を振り返ってもらえますか？
ペイトン　盛りだくさんな一年だったなと思います。とくに、後半がすごく。出演しているテレビアニメの放送があったり、ライブにもたくさん出演させていただいて、もう大ボリュームでした。あとは、新しいことがいっぱい始まった一年だったとも思います。10月から新しくラジオ番組（『クリエイターズ・スタジオ with ボカコレ』）をやらせていただいたり。中でも出演しているアニメの放送はずっと楽しみでしたし、ファンの皆さんにもすごく喜んでもらえたので、私もうれしかったです。……やっぱりアニメっていいですよね。年が明けるとまたたくさんの作品がスタートしますけど、いち視聴者として今から楽しみなんですよ。

――アニメという形式の中でたいていの物語のジャンルが網羅されているのは日本ならではという気がします。
ペイトン　アメリカでもカートゥーンは放送されていて、それも見ていて楽しいんですけど、私が好きなアニメとはまた別なんですよね。だから、日本に住んでいて本当によかったなーと思いますし、「いつも面白いアニメをありがとう！」って、アニメに関わっているすべての皆さんに感謝しています。そこに自分も声優としてお手伝いができて、いい作品を作ることができる……ステージに立つこともありますけど、アニメ制作の中では声優って裏方だと思っているので、スタッフさんと一緒にいい作品を作れることがうれしいんですよね。これからもいい作品に関わることができるように、そしてお芝居で貢献できるように、2025年も頑張ろうと思っています！

――記事公開時には終了していますが、12月8日に開催された『ペイトン尚未 ＋1st LIVE 「魔法*」』も大きな経験だったと思います。「1stライブのリバイバル公演」というのは珍しいですよね。
ペイトン　1stライブ（2023年3月開催）のときに、抽選の結果チケットを取れなかった方が本当にたくさんいらっしゃったんです。配信もなかったので、リアルタイムで見られなかったのが悔しい、という声を多くいただいて。ライブのBlu-rayは発売されたんですけど、やっぱりあのときの空気を少しでもみんなと共有して一緒に楽しめたらいいなと思って、リバイバル公演をさせていただきました。

――リアルタイムで見られなかった人が多かったことが、ずっと心残りだったということなんですね。
ペイトン　心残りでしたし、それを引きずったままでいるのも嫌だなと思っていたんです。「リバイバル公演をやります」と発表をしたときに、喜んでくださる方がたくさんいらっしゃいました。1stライブから1年以上経っているのに、そんな風に思ってくださるということは、一方でそれだけリアルタイムで見られなかった悔しさが強かったからだと思うんです。ステージではその気持を全力で歌に込めました。

――先ほども少し話してもらいましたが、あらためて2025年はどんな一年にしたいと思っていますか？
ペイトン　挑戦することを恐れない一年にしたいなと思っています。今年はいろいろなことに挑ませていただいて、自分が大きくなれたという実感があるので、2025年も、謙虚な気持ちで天狗にならず、初心を忘れず、そのうえで恐れずにチャンスをつかみにいきたいです！