TOPICS 2024.09.23 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」 第20回 アイドルの葛藤と輝きに魅せられる
僕が見たかった青空さんの「飛ばなかった紙飛行機」(中編)

連載史上、もっとも新しい楽曲である僕が見たかった青空の「飛ばなかった紙飛行機」がテーマとなった、伊達さゆりのフォト&インタビュー連載の第20回。中編では歌詞やお気に入りのメンバーなどに踏み込みながら、楽曲やグループの魅力を掘り下げる。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/ems excite、RETRO GIRL

「説得力のある人」になりたい

――前編に続いて歌詞の話題でもうひとつ、歌い出しに「長い時間/準備してた夢は/失敗したくないと誰も思うのだろう」というフレーズがありますが、これまでじつはあまり他の人に明かしてこなかったけど……という夢や野望はありますか?
伊達 ずっと「こういうことがやりたい!」と思っていたことは、最初にオーディションに合格したことでかなえていただいたので、次はどうしていいかわからない、という迷いがありました。取材などで「夢や目標は何ですか?」という質問をいただくことは多いのですが、「私の夢って、もうかなえてもらっているしな……」と考えてしまって。でも、まわりにはもちろん、いろいろな夢や目標を持っている子もいて、今、目の前のことに集中したい一方で、そういう姿を目の当たりにすると「ちょっと待って」と追いつけなくなりそうな気持ちにもなるんです。

――なるほど。
伊達 「夢」というと、すごく大きいことを成し遂げないといけないように思ってしまうのですが、最近は「こんな大きなステージに立ちたい」とか「あんなアーティストさんのようになりたい」と考えるよりも「将来こういう性格になっていたい」とか、いろいろな経験をして「説得力のある人になりたいな」と思うようになりました。

――説得力のある人、ですか。
伊達 説明しようとすると難しいのですが……たとえば、おじいさんやおばあさんが語ることには、すごく説得力があるなと思うんです。それはたくさんの経験や、ひょっとしたら挫折を乗り越えてきたからなのかな、と。そういう人たちにすごく憧れを感じるようになってきました。時間がかかることですが、もっともっと年齢を重ねた何十年後かには、発する言葉に説得力のある人間になりたいなと思っています。

――プライベートでいつかこんなことがしたい、と考えていることはありますか?
伊達 そうだなぁ……日当たりのいい家に住みたいです。

――それは東京の一軒家で?
伊達 地元でもいいんですけど……私の実家はみんな日当たりのいい部屋なんですが、自分の部屋だけ日があまり当たらなくて、実家に帰るたびに悔しい思いをしているんです(笑)。とくに弟の部屋のほうが明るいのが悔しいので、いつかあの部屋よりも日当たりのいい場所をゲットしたいという野望があります。(笑)

走り出したばかりの子たちをリアルタイムで追いかけられるのがうれしい

――これも前編で少し話題にしましたが、僕が見たかった青空というグループについて、とくに魅力を感じるのはどんな部分ですか?
伊達 皆さん本当に若くて、「フレッシュ」という言葉では足りないくらい、いろいろな可能性にあふれていてキラキラしているんですよね。その一方で選抜メンバー制の中で競争があったり、楽しいことだけじゃないこともごまかさずにメイキング映像などを通して見せてくださっていて。なんとなくわかっていたけれど、やっぱり大変なんだな、そんな中でなんとか一致団結して進んでいるんだな……と、キラキラしているところもそうじゃない部分も全部見せたうえで頑張ろうとしている姿に惹かれます。

――自分よりも年下のメンバーがほとんどなので余計に応援したくなる、という面もあるのでしょうか?
伊達 そうかもしれないですね。今までだと、推したり好きになるのは年上の方ばかりでした。自分よりも全然若くて、まさに今、走り出したばかりという子たちをリアルタイムで応援できるのがすごくうれしいですし、さらにそこから元気や「自分も頑張ろう!」という気持ちがもらえるので、本当に大好きです。

謙虚で、はかなげだけどオーラがあるセンター

――ちなみに、お気に入りのメンバーを挙げると誰ですか?
伊達 皆さん好きなのでなかなか難しいんですけど……八木仁愛(やぎとあ)ちゃんという子が、ずっとセンターを担当されているんです。メンバーは全員で23人とけっこうな大人数で、さっきも言ったように選抜メンバー制があって、きっとみんないろいろな思いがある中でセンターに立って引っ張っていかなきゃいけないというのは、きっと大変だろうなと思いながら見ています。

――プロフィールを見ると2007年生まれなので17歳なんですね。わ、若い……。
伊達 そうなんですよ。映像などを見ていると、普段はすごく謙虚な子という印象を受けるのですが、その一方で表現力というか、ライブなどで曲が流れ始めたときに見せるオーラのようなものがすごくカッコいいんです。

――大きなプレッシャーに耐えて立ち続ける麗しさがあるんですね。
伊達 それでいて普段は決して自分を大きく見せようとしない、控えめな感じがどこかはかなげでもあって、そういうところも含めて応援したくなります。endmark

関連情報


【開催情報】
『伊達さゆり Birthday Party 22nd 〜ぼくに僕からのプレゼント~』
開催日時:2024年9月30日(月) 開場18:00/開演19:00
会場:大宮ソニックシティ 大ホール
チケット情報:https://apollobay.jp/
 
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配信URL:https://lnk.to/SayuriDate_BirthdayParty_22ndWE