――第13話の放送が目前ですが、TVアニメ2期が始まるまではどのような気持ちでしたか？
大西　『虹ヶ咲』を応援してくれている方たちに、喜んでもらえる作品になればと思っていました。メンバーが増えてすごく賑やかになったし、アフレコの期間中もみんなと会うたびにいろいろな話をしていたので、リラックスして収録にも臨めていたんじゃないかなと思います。

――オンエアが始まって、実際に本編を見ての心境は？
大西　毎回発見があって、いち視聴者として楽しく見ています。細かい演出はオンエアで初めて把握できるので、とくに楽しいですね。たとえば、QU4RTZが結成されるとき（第2話）、4人が公園で一緒にしゃべりながら滑り台でピトッとくっつく演出とか、すごく好きです。ブランコに乗っていて、最初はバラバラにブランコが動いていたのに、最後は揃うところも、みんなの気持ちの動きがわかる演出であらためていいなーと思います。

――視聴者からの反響で印象に残っているものはありますか？
大西　第5話の予告（第4話後）で、歩夢ちゃんのむくれているような表情が映ったんですよ。するとファンの方から「かわいい！」とか「この顔を待ってた！」という声が上がって、それがうれしかったです。私も歩夢ちゃんのそういう表情が好きで、かわいいと思っているので、みんなもツボが一緒なんだなって思ってうれしかったんですよね（笑）。

――歩夢の成長や変化を感じることはありますか？
大西　今までのまっすぐさは2期の歩夢ちゃんにも残っているし、やっぱり素敵だなと思うんですけど、前よりも心が柔軟になって、考え方の自由度が増しているなと感じています。以前は、周りの意見に従うことが多かった印象なんですけど、自分から意見を言ったり、それまでの歩夢ちゃんからは想像もつかない行動をするところとか、そこは成長している部分なのかなと思いますね。

――まっすぐさ以外に、変わらないと感じている部分は？
大西　おしとやかで純粋なかわいい部分は変わらないなと思うのと、侑ちゃんのことになるとちょっと嫉妬しちゃうところとか（笑）、それがまだ残っているのはいいなと思います。そういう面も歩夢ちゃんの魅力だと思うし、これからもずっと持ち続けていてほしいです。

――主題歌について、まずOPの「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」で大西さんが魅力に感じているのはどんなところですか？
大西　OP主題歌らしい疾走感があって、ライブでも楽しんでもらえる楽曲だなと感じています。みんなが成長したからこそいただけた楽曲だと思うし、私もライブで歌ったらどうなるんだろうと、今からドキドキしていますね。最後のサビのロングトーンをしっかり歌い切れたら最高だなって思うし、今までの曲もそうだったんですけど、ライブで歌うことで本当の意味で自分の中に落とし込めるんじゃないかなと思っています。

――ED主題歌の「夢が僕らの太陽さ」についてはいかがですか？
大西　同好会のメンバーは、ソロのスクールアイドルとしてバラバラの道を歩いているけど、それをお互いに認め合っていることが歌詞に表現されていて、すごく好きですね。曲調も明るくて、ED主題歌だけど未来に向かっている感じがします。これも皆さんの前で歌うことで、自分が曲から受け取るイメージが変わってくるんじゃないかと思いますね。

――第6話で披露されたA・ZU・NAのユニット曲「Infinity！Our wings!!」は賑やかで楽しい曲でしたね。
大西　3人のソロパートごとにサウンドのテイストが変わっていくんですけど、その不思議なアレンジがすごく面白い曲だなと思います。この曲以外もA・ZU・NAの楽曲は遊園地みたいな楽しさが魅力で、それが個性だと思うんですけど、この曲にもそういう楽しさがたっぷり詰まっていますね。

――歩夢以外に焦点が当たったエピソードでお気に入りのものはありますか？
大西　私は第4話がすごく好きなんです。夢をあきらめそうになっている人に勇気を与えて、また夢に向かい始めるストーリーが本当にいいなって。「（何かを始めるのに）遅いことなんてないですよ、どんなことだって」という果林ちゃんのセリフがありますけど、本当にそうだなって思うし、生きていれば人間はなんでもできる。それを高校3年生の果林ちゃんが言ってくれているのが、とても励まされますね。

――残る第13話の放送に向けて、見どころを教えてください。
大西　「歩夢ちゃん、やっぱりすごいな！」と思えるシーンがあるので、そこは楽しみにしていてほしいです。他にも歩夢ちゃんが成長したことをいろいろなところで感じられると思うので、私自身も放送を楽しみにしています！

――今後の『虹ヶ咲』のプロジェクトでやってみたいこと、期待していることを教えてください。
大西　ずっとやりたいと言っているのは「お台場合宿」なんですけど（笑）。それ以外だったら、お台場をもっと「虹ヶ咲色」にしたいですね。たとえば、Aqoursさんは沼津を「Aqoursさん色」に染めている感じがするんですけど、同じようにお台場でも『虹ヶ咲』の聖地がどんどん広がっていって、「虹ヶ咲色」に染まっていったらいいなって。「歩夢ちゃん、あそこにいたんだな」「ここにいるんだ」って身近に感じてもらえたらうれしいです！