――TVアニメ2期の物語はクライマックスへと向かいつつありますが、まず、放送が始まるまでをどのように過ごしていたのか教えてください。
久保田　スタート前は「2期イェーイ！」という気持ちでした（笑）。アフレコは去年にやっていたんですけど、放送までの期間はあっという間に感じましたね。始まってからは「待ってました！」という感じです。アフレコのときは映像がまだできていなかったので、オンエアで色がついて動きまわるメンバーを見ると、表情や気持ちがより伝わってきていいですよね。

――ファンの方たちからの反響で印象に残っているものは？
久保田　私は配信で見ることもあるのですが、リアルタイムで見てくださっている方が多いなと感じます。配信だと皆さんのコメント付きで見ることができるので、一緒に鑑賞している感が強くて楽しいですね。皆さんもすごく楽しんでくれているのがわかるし、想像していた以上に感動もしてくださっているし。毎回毎回、スポットライトが当たるメンバーが違いますけど、それぞれが輝くシーンをちゃんと見てくださっているなとも感じます。そういう意味では、『虹ヶ咲』のメンバーをより好きになってもらえる2期でよかったなと思いますね。お台場に行って、物語に登場する場所で撮った写真をSNSで見ることもありますし、舞台のお台場が「聖地化」していることもうれしいです。

――TVアニメの1期から2期を通して、果林について「変わったな」と思う部分はありますか？
久保田　1期を振り返ると、2期ではかなり変わったなと思います。もともとの果林は、クールなお姉さんキャラでした。同好会に入ってはいるものの、メンバーとの間には壁があるというか。それが2期になったらいきなりかわいい部分がたくさん出てきて、1期のあとで何があったんだ？っていう（笑）。果林がフィーチャーされた第11話では、さらに殻を破っていきました。みんなに見せられなかった部分を見せられるようになったという意味で、それは果林の成長だったのかなと思います。

――一方で、お姉さんらしさを保っている部分もありますよね。
久保田　自分の意見を曲げずにはっきり言葉にするところは、ずっと変わらないなと思います。「そんなことを言ったら相手に嫌われるよ」ということでも、言うべきだと思ったらストレートに伝える。それは果林ちゃんのいいところで魅力だと私は思っているので「これからも変わらずにいてね」と思います。

――第4話で披露された「Eternal Light」は、DiverDivaらしさが詰まったスタイリッシュなダンスチューンでした。
久保田　DiverDivaらしいカッコよさをすごく感じられますよね。それでいて、今回はさわやかさもあると思っています。『虹ヶ咲』のメンバーはソロのスクールアイドルの集まりでありつつ、2期ではいろいろなユニットが結成されますが、その中にあって「DiverDivaは、こういうユニットです！」ということをわかりやすく表現している楽曲ですね。ふたりユニットならではの力強さやお互いの持ち味が出ていると思うし、なにより「ウチの愛さんのラップを聞いてください！」という感じです！

――果林や愛以外でとくに印象に残っているメンバーのシーンはありますか？
久保田　特定のシーンというわけじゃないんですけど、（三船）栞子ちゃんのあり方はすごく印象的でした。栞子ちゃんは2期からの登場なのに、今までずっといたかのようにナチュラルに物語の中にいて、思わず「あれ？」って（笑）。あのなじみ方、すごいですよね。「オープンキャンパスの実行委員に入りました」みたいな登場シーンもないですし、すぅーっと普通にいるんですよ（笑）。それでいて、栞子のフィーチャー回の第7話はめちゃくちゃいい話だなと思いました。お姉ちゃんとの過去にあった出来事が原因となって自分がやりたいことを閉じ込めて、うまく一歩を踏み出せない。果林も同じように踏み出せないタイプだったので、栞子が踏み出した姿を見て「よかったな～」と思いましたし、ストレートな言葉が多くて泣ける回ですよね。

――この記事が出るのは第11話の放送後ですが、第12話以降の見どころを教えてください。
久保田　第11話のラストで、果林が「同好会のみんなで1stライブをしよう」と提案しました。ついにまた新しい一歩を同好会として踏み出すわけですけど、本番ではどんな歌を歌うのか、どんなパフォーマンスをするのか、今から楽しみにしていてほしいなと思います！　そのあとも『虹ヶ咲』にはいろいろな展開が待っているので、2期の先まで注目してもらえたらうれしいですね。

――そんな『虹ヶ咲』の未来について、久保田さんが思い描いている夢を教えてください。
久保田　9月に5thライブが決まっているので、まずはそれを成功させること。そのうえで、こんなにユニット曲が増えたので、ユニットで単独ライブをできたらと思っているんです。メンバー全員と作るライブはもちろん楽しいですけど、去年ユニットでファンミーティングをやって、果林と愛で作り上げるステージの雰囲気は、全員でのライブとはまた違ってすごく楽しいなと感じたので、いつかDiverDivaでの単独ライブを実現させたいと思います！