「お隣」だったからこそ東京への憧れがある
――今回のテーマは「上京ヒロイン」ですが、テーマを知ったときはどのように感じましたか?
ペイトン 4月に公開される記事のテーマとして「季節に合ってるな! ぴったり!」と思いました。今の季節のいろいろな人の状況や気持ちに寄り添えるテーマだと思います。
――実際、4月に上京してきた人はたくさんいるでしょうからね。
ペイトン 今回の撮影では、そんな方たちの気持ちなども表情に組み込めたらいいなと楽しみにしていました。
――「上京」にはどんなイメージがありますか?
ペイトン 私は埼玉出身で、他の地方出身の方と比べたら東京に出やすい環境だったので「上京」と呼べるほどの経験はしていないのかなという気がしています。でも、気持ちはすごくわかるというか。東京への憧れだとか、お仕事や進学のために地元を離れてやってくるのは簡単なことではないですし、踏み出すのに勇気が必要だと思います。だから「上京」には、キラキラしたイメージがありますね。
――埼玉出身の方でも、東京には憧れるものなのでしょうか?
ペイトン 憧れますよ! 埼玉には、都会とそうでない地域の落差があるんです。場所によっては東京に行くのに2時間くらいかかりますし。私は都会ではない地域の出身で、決して東京に近いとは言えない場所に住んでいました。だから、東京と埼玉の間には、目には見えないけど分厚い壁があるんですよ。
撮影中も作り込んだ「上京ヒロイン」の設定
――今回はペイトンさんの中で「親戚のおじさんが海外に出かけて長く留守にすることになったから、その一軒家を貸してもらうことになり……」という設定だったそうですが、どんなことを意識して臨みましたか?
ペイトン まず、この物語の主人公(女の子)はどこの出身なんだろう?ということを考えました。どこに設定してもいいと思うのですが、今回は埼玉ではないほうがいいかなと思って。
――自分とは違う出身地?
ペイトン そうです。それこそ、新幹線を使わないと行けない距離……場所は明確に「ここ」と決めているわけじゃないのですが、そんな地方から出てきた女の子をイメージしていました。東京に友達はまだいない子という設定のほうがいいかなと思って。
――遠くからきたということを考えると、東京に友達はまだいないでしょうね。
ペイトン 撮影中に考えた設定もあります。「地元で芸能事務所にスカウトされて、その事務所に所属するために東京にやってきた女の子」です。アイドルなのか女優なのかまでは決めなかったのですが、撮影中にそういう設定を追加しました(笑)。
――じゃあ、上京するタイミングで、ちょうど親戚のおじさんが海外に出かけることになって……。
ペイトン 家を貸してもらえるからとりあえず上京してみよう……という感じでやってきた女の子の気持ちで臨みました。
――そういった物語が背景にある「上京ヒロイン」を演じて、撮影を終えての感想を教えてください。
ペイトン 楽しかったです。初めてのひとり暮らしだと、誰しも不安なことはありますよね。でも、いつかその不安は解消されると思うので、不安はあるけど前向きな気持ちも表現できたらいいなと思って、撮影の最後のほうでは笑顔の写真が多くなっていると思います。
一軒家に住めたら最初に欲しいものは……?
――実際に一軒家を貸してもらえることになったら、どういう気持ちになりますか?
ペイトン 楽しみ! と言い切りたいんですけれども、やっぱりちょっと不安ですね。部屋の外から足音が聞こえたらどうしようかと思いますし、なにより掃除が大変だろうなと思います。掃除をするのは好きなんですけど、一軒家の広さだと、毎日はできないだろうなと考えちゃいます。ただ、広いのでお友達は呼びたいですよね。
――ホームパーティーとか?
ペイトン あー、したいですね! 前回(第9回)で話していたチョコ作りも、ここだったらたくさん量産できそうです。
――実際に一軒家で暮らすとしたら、どんな生活が理想ですか?
ペイトン 広いので大きな冷蔵庫が欲しいです。今使っている冷蔵庫が小さすぎて、そんなに入らないんですよ。大きな冷蔵庫いっぱいにスイーツと、果物と、アイスを入れます!
――ところで……以前の連載で宣言した「甘いものを食べるのは月・水・金曜日だけ」は守られているのでしょうか?
ペイトン 聞いてくださいよ! 私、1カ月もお菓子を食べていないんです! 月・水・金だけどころか、「禁・お菓子」しているんですよ!
――おお、それはすごいですね!
ペイトン ライブ(2ndソロライブ『泡沫』)に向けて節制していたこともあって、本当に食べていないですね。冷蔵庫の中にいただいたグミが入っているんですが、それも食べていないです。あと、期間限定だから買っておいたアイスも冷凍庫の中で眠っています。ライブが終わってから食べようと思っているので、この記事が公開される頃には食べているはずですけど。
――なるほど、そういう理由もあって「大きな冷蔵庫」が浮かんだわけですね。
ペイトン 以前は、甘いものを食べるのを週3回にするのもキツいと思っていたんですけど、今なら週1でもいけそうだなと思っています! ファンの方にも「お菓子を1カ月我慢します!」って宣言しちゃったから、裏切りたくないなと思いますし。有言実行しないと気が済まないタイプなんですよ。だから、今後またお菓子を我慢しなきゃいけないときも、皆さんの前で宣言するかもしれないです(笑)。