TOPICS 2024.05.30 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第11回
ファンタジー性に心惹かれる「吸血鬼ヒロイン」(前編)

声優・ペイトン尚未がさまざまな「ヒロイン」に扮し、憧れや理想を追求するフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」。第11回のテーマは「吸血鬼ヒロイン」。果たして、どんな吸血鬼ヒロインが誕生したのか――前編では吸血鬼に対するイメージや撮影に臨んだ心境、そして吸血鬼ヒロインを演じたことで生まれた思いがけない副産物までを聞いた。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/MIHO MATSUDA

本当に吸血鬼がいたら握手したい

――今回のテーマが「吸血鬼ヒロイン」だと聞いたときは、どのように思いましたか?
ペイトン 吸血鬼って架空のキャラクターなので、今回の撮影がどういう風になるのか、すごく楽しみにしていました。

――たしかに吸血鬼は架空の存在でありつつ、世界的に広く知られている存在ですよね。どんなイメージを持っていますか?
ペイトン 小説やマンガなどで、すごく怖いイメージで描かれていることが多いなと思います。個人的には「血を吸わなきゃ生きていけない」というファンタジー的な設定も含めて、すごく惹かれる存在ですね。本当にこの世界にいたら握手したいなと思うくらい。噛まれたいとまでは思わないですけど(笑)。

――噛まれるのも怖いですが、血を吸われるってちょっと嫌ですよね。
ペイトン ちょっと嫌ですね。健康診断を毎年受けているんですけど、採血がすごく苦手なので、私にとっては採血してくれる看護師さんは吸血鬼のような存在です(笑)。「大丈夫ですよ」と言いながら、笑顔で血を採っていく(笑)。大事なのはわかるんですけれど、倦怠感というか「血を抜かれたんだな……」という感覚があって、どうしてもテンションが下がりますね。

――でも、吸血鬼には会ってみたいんですよね(笑)。
ペイトン 血は吸われたくないので、吸われないためにも「私の血はおいしくないんだよ!」ということを、会ったらちゃんと伝えておきたいです(笑)。でも、ロマンがありますよね。吸血鬼や悪魔や妖怪とか。もともと吸血鬼として生まれてきたのかもしれないし、最初は人間だったのかもしれないし。そういった存在はロマンがあって好きです。なので、もし遭遇したら嫌われないようにそっとお近づきになって「握手してください!」って言います。ただのファンみたいなことを言っちゃっていますが(笑)、本当にそう思いますね。

事前に思い描いていたイメージが撮影場所と重なった

――撮影中はどんなことを考えたり、意識していましたか?
ペイトン 今回は衣装が2パターンあって、着ているもの自体は変わっていないのですが、マントを羽織って変化をつけています。最初は一見、どこにでもいるような女の子だけど、その子がじつは……という設定でした。いつもの連載だったら日本で暮らしている女の子をイメージしているんですけれども、今回は英語圏の女の子をイメージしました。英語圏の中でも、アメリカよりイギリスなのかなと想像して。

――実際、小説の『吸血鬼ドラキュラ』の舞台がイギリスですしね。こうした場合、ヨーロッパの景色などを思い浮かべたりするものなのでしょうか?
ペイトン そうですね。いろいろ思い浮かべました。行ったことはないんですけど(笑)。ドラマなどで見ているようなイメージをそのまま引っ張ってきているので、ベタではありますけど、レンガやシャンデリアなどを今回はイメージしていました。実際にスタジオに来たときに、自分がイメージしてきた光景と似ていてやりやすかったです。

――スタジオの雰囲気に入り込めたんですね。
ペイトン そうですね。今回に限らず、「今日はどんな撮影場所なんだろう」と現場に行くのが本当に毎回楽しみなんです。

「付け八重歯」がくれた声優としての経験値

――吸血鬼を象徴するものといえば、黒い衣装もそうですが、なんといっても牙ですよね。今回はどうするんだろうと思っていたら、付け八重歯での登場でした。
ペイトン 付けちゃいましたね(笑)。「付け八重歯を付けます」と聞いて、びっくりしちゃいました。ガチじゃん!って(笑)。

――撮影中はなかなか話しづらそうでしたが、撮影を終えた今の心境は「話しやすい」ですか?
ペイトン すっごく話しやすいです(笑)。八重歯を付けていたときは(八重歯を付けていたときのように、わざとモゴモゴしながら)本当にうまくしゃべれなくて、しゃべり方を忘れてしまいそうになってしまって……(普段の話し方に戻って)本当にこんな感じだったんですよ。

――さすがです! 付け八重歯を付けているときの話し方が、付け八重歯を外してもできるんですね。
ペイトン この感じ、絶対に文字じゃ伝わらないですよね(笑)。でも、おかげで得られたこともあって、お婆さんの役をすることになったときのしやべり方を、今回の撮影でつかめた気がします。これまでは想像でやっていたので、声だけおばあちゃんぽくして「お嬢ちゃんや~」みたいな感じになっていたんですけど、口の動きが制限されると、こんなに感覚が違うんだと思いました。

――お年寄りになると、口のまわりの筋力が衰えて話しづらくなると聞きますよね。
ペイトン いつも通りにしゃべれる状態でお年寄りのしゃべり方を真似することと、実際に自分がしゃべりづらい状況になって実践するのは全然違うんだなと感じたので、声優として素敵な経験をさせていただいたと思います。そこも含めて「ありがとうございます!」という気持ちです。

――すごくかわいいおばあちゃん役になりそうですね。 
ペイトン だといいんですけど(笑)。ということで、今回の撮影でおばあちゃんのしゃべり方がつかめたので、おばあちゃん役のオファー、お待ちしています!endmark

関連情報


ペイトン尚未バースデーパーティー2024『ミラクル』

<開催日時>
2024年6月29日 (土)
昼公演 開場時間/13:00 開演時間/14:00
夜公演 開場時間/16:00 開演時間/17:00

<会場>
NEW PIER HALL

<チケット>
全席指定:7,700円(税込)
チケット一般発売中!

<受付URL>
SMA TICKET
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