TOPICS 2024.06.03 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第11回
ファンタジー性に心惹かれる「吸血鬼ヒロイン」(後編)

「吸血鬼ヒロイン」をテーマにした、声優・ペイトン尚未のフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」の第11回。後編では、今年になって経験した不思議で心温まる体験談から始まり、3月に開催された2ndソロライブの反響、6月に開催されるバースデーイベントに向けた心境を打ち明けてくれた。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/MIHO MATSUDA

不思議な体験と、人生でいちばん幸福な二度寝

――「もし、本当に吸血鬼に出会ったら」という話を前編でしていましたが、実際にそういう非現実的というか、オカルト的な経験をしたことはありますか?
ペイトン 一度だけあります。でも、全然怖くなくて、むしろすごくうれしかった経験なんです。今年の3月か4月頃の話なんですけど、朝、目が覚めて、ちょっとまだお布団から出たくないなという時間があったんです。その日の朝は、ゆっくりしていても大丈夫なスケジュールでもあったので。頭は起きているけど、目は閉じたまま横になっていたら、ベッドの端にぴょこんと何かが乗ってきた気配がしたんです。そこからどんどん自分の身体に近づいてきて、私の腕のところでスポンと降りてきたような感覚がありました。その瞬間、すぐにわかったんです。昔飼っていた猫のジャックちゃんだって。

――「昔飼っていた」というと……。
ペイトン お空に行っちゃって、8年くらい経ちます。そのジャックちゃんが会いに来てくれたんだと、すぐにわかりました。腕に寄りかかってくれたんですよ。触れた感覚がありました。私、朝が本当に苦手なんですけど、生前のジャックちゃんは、家族が「尚ちゃん起こしてきて」と言ったら起こしにきてくれるような猫ちゃんで。本当に大好きな子だったので、会いにきてくれたんだなと。目を開けたらいなくなっちゃう気がするので、ずっと目は閉じたまま、「ありがとう、ありがとう」と思っていました。そのまま二度寝しちゃったんですけど、人生でいちばん幸福な二度寝でした。

――何か意味やメッセージみたいなものがあるんでしょうね。
ペイトン きっとあったんでしょうね。起きたらすぐにお母さんに電話して「もしかしたらジャックちゃんがそっちにも行っているかもしれないから、よろしく!」と伝えました。お母さんは「あ、そうなんや」と普段のテンションでしたけど(笑)。たぶん、信じていないんですよ!

――ジャックちゃんにはあまり信じていないお母さんのところに行って、信じさせてもらいたいですね。
ペイトン そうですね。お母さんが信じないなら「もうずっと私のところにいていいよ」と伝えたいです。

だけど、ホラー映画は大の苦手……

――他の人の不思議な体験を聞いたり読んだりすることは好きですか?
ペイトン 自分の身にまだそんなに起きていないからこそ言えるのかもしれないですし、本当に困っている方がいたら申し訳ないのですが、ファンタジー的なことが現実に起こっちゃうという現象が本当に大好きで。もしも出会ったらきっと「うわ! うれしい!」と思っちゃいます。

――そういう映画を見たりもしますか?
ペイトン それが私、ホラー映画はめっちゃ苦手なんですよ。怖がらせる演出をしているのもわかっているし、ホラー映画が好きな人はきっと「どう驚かせてくれるんだろう」とワクワクするのが好きなんだろうなと思うんですけど、びっくりさせられるのがすごく苦手で。だけど、心霊写真とかを見るのは全然大丈夫です。

「幸せを食べものにしたらドーナツになる」と思った

――記事が出る頃には少し前の話題になってしまいますが、2ndソロライブ『泡沫』が終了しました。振り返ってみてどのような印象でしたか?
ペイトン 今回は「映画のようなライブ」をコンセプトに、演出からセットリストまでスタッフさんたちと何回も話し合って、みんなで作り上げたライブでした。本当に楽しかったですし、なによりも会場に来てくださった、私を応援してくださっている皆さんが本当に心強くて。

――ファンの方たちからは、どんな反響がありましたか?
ペイトン 事前に「映画のようなライブを目指しました」とは言っていないのに「映画のようなライブでした」とか「映画みたいでとても楽しかったです」という感想を本当にたくさんいただけたんです。伝わってよかったと、すごく思いましたね。

――この連載的には、ライブまでずっと「禁スイーツ」をしていた行方が気になるのですが……。
ペイトン じつは、ライブ翌日すぐにドーナツを食べました(笑)。本当においしかったですよ! びっくりするくらいおいしくて、ドーナツって幸せなんだな、幸せを食べものにしたらドーナツになるんだなと思いました(笑)。

――その後はどうなっているのでしょう?
ペイトン 毎日は食べないようにしていて、きっと今くらいがちょうどいいのかなと思います。制限したおかげで、甘いものに対する執着がなくなりました。本当に以前は、毎食スイーツでも満足できないような砂糖依存症みたいな感じで、逆にそれで「どうしようどうしよう! また砂糖を採っちゃった!」と罪悪感にさいなまれていたので、「禁スイーツ」の1カ月間はめっちゃつらかったですけど、我慢した甲斐があったなと思います。

――続く6月29日(土)には「ペイトン尚未バースデーパーティー2024『ミラクル』」が、東京・NEW PIER HALLで開催されます。
ペイトン 2ndソロライブが終了した次の日から演出や企画も動いていて、歌う曲も3月中にはほぼ固まっていたので「ライブが終わった! よっしゃひと休み!」という気持ちにはならなかったんですよね。「ライブは生き物」といいますけど、本当につねに動き続けていくものなんだなと、あらためて感じています。「次、どうしようかな?」とか「みんながこういう曲をすごく喜んでくれていたから、またこういう系の曲をやってみようかな」とか考える時間が、今は本当に楽しいです!endmark

関連情報


ペイトン尚未バースデーパーティー2024『ミラクル』

<開催日時>
2024年6月29日 (土)
昼公演 開場時間/13:00 開演時間/14:00
夜公演 開場時間/16:00 開演時間/17:00

<会場>
NEW PIER HALL

<チケット>
全席指定:7,700円(税込)
チケット一般発売中!

<受付URL>
SMA TICKET
https://sma-ticket.tstar.jp/artist/paytonnaomi

イープラス
https://eplus.jp/naomi_payton/

ローソンチケット
https://l-tike.com/naomi-payton/

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/naomipayton-tky/