TOPICS 2024.06.21 │ 16:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第12回
俺のお気に入りの和カフェでギャル店員が働き始めた(前編)

声優・ペイトン尚未がさまざまな「ヒロイン」に扮し、憧れや理想を追求するフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」。第12回は「和カフェ×ギャル」がテーマ。一見、結びつかないように思える要素から果たしてどんなヒロイン像を作り上げたのか――。前編では、撮影を振り返りつつ、ギャルのイメージや魅力、好きになった理由を尋ねた。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水

私の中にいる「ギャル」はきっとこんな感じ

――今回のテーマは「和カフェ×ギャル」。「俺のお気に入りの和カフェでギャル店員が働き始めた」という記事のサブタイトルまで珍しく決まっていましたが、テーマを知ったときはどのように思いましたか?
ペイトン サブタイトルを見て「ラノベか!」と思いました(笑)。いろいろな要素が盛りだくさんなので、最初は「一歩間違えたら、とっ散らかってしまうのでは?」と思ったんです。でも、Febriさんには絶大な信頼があるので! すぐにすごく楽しみになりました。「ギャル店員」と聞くと、原宿でレインボーチーズ入りのフードを出しているような、派手なお店で働いているイメージを皆さんは抱くと思いますし、私もそんなイメージがあります。今回の撮影場所のような和カフェにあんなギャル店員がいたら、どんな異空間になるんだろう? 皆さんに見ていただけるのがすごく楽しみです。

――前回のインタビューでは「自分の中にギャルがいる」と話していましたよね。
ペイトン 私の中にいる「ギャル」はきっとこんな感じです(笑)。「和カフェ」も「ギャル」も好きなもの同士だけど、あんまり交わることがない要素だと思うので、個人的にもすごく新鮮でした。「(ギャルっぽいトーンで)こんな店員さんがいてもいいよね~!?」と思いましたね(笑)。

いちばん憧れるのは、ブレないところ

――ペイトンさんの中で「ギャル」はどんなイメージですか?
ペイトン まず、ギャルは憧れです。小学生のとき、『egg』はもうなくなっていたんですけど(現在は復刊)、『Popteen』に藤田ニコルさんが出ていた世代で、すごく憧れていました。にこるんがテレビでも大ブレイクして、すごく派手で、誰もやったことがないようなメイクや衣装でテレビに出ていらっしゃった記憶があるんですよ。ほっぺがすごい真っ赤で、にこるん本人は「殴りチーク」と言っていました。私が「めっちゃかわいい!」と思いながら見ていたら、母が「めっちゃギャルやな」と言っていて「そりゃそうだよ。ギャルだもん」と思った記憶があります(笑)。他にも憧れた「ギャル」の方がたくさんいましたが、とにかくカッコいいイメージがありますね。

――今まで、そういうメイクやファッションをしたことは?
ペイトン 中学や高校の頃には、もうすでにまわりにギャルがいなかったんですよ。流行りは清楚系で「清楚系の女の子が一軍」みたいな感じになっちゃって。校則で髪をあまり派手にできないし、メイクもできないし。なので、ギャルとはいえないかもしれないけど、自分の中で最大限、派手で華美な格好をできるように、いろいろ工夫していました。学校の持ち物を全部ピンクで揃えたり、ハンカチや小物は全部フリルがいっぱいついているギャルみたいなデザインにしたり。そのくらいギャルに憧れがありました。

――ギャルの魅力はどういうところでしょうか?
ペイトン 絶対にブレないところですね。ファッションも、マインドも。「そんな短いスカートを履いていたら危ないよ!」と言われても、すっと履いているじゃないですか。誰かに合わせるのではなく、自分のためだけにオシャレしているという、その考え方がすごく好きです。もちろん、人に見られている意識は持たないといけないですし、TPOもわきまえなきゃいけないところはありますが、「自分のあるべき姿」みたいなものを確立して、ずっとそれを貫いている姿は、本当にカッコいいなと思います。最近は、骨格や顔タイプなど、メイクやファッションでも型に縛りつけられる要素がすごく多くて。「あなたは骨格ウェーブだから、こういう襟がついているお洋服が似合うよ」とか「そのタイプのズボンは似合わないよ」とか「あなたは顔タイプがクールだから、かわいいメイクは似合わないよ」とか。SNSでそう書かれているのを見て「自分にはこういうのが似合わないんだ……」と自信を失ってしまう子がたくさんいると思うんです。

――なるほど。
ペイトン じつは私もそうで、欲しいメイク道具があっても「これはパーソナルカラーに当てはめると似合わないな」とか、余計なことを考えちゃうんですね。でも、ギャルにそんなことは関係なくて。もちろん、自分がいちばん似合うメイクや服を追求しているギャルもいっぱいると思うのですが、基本的には自分の好きな格好をしている印象がありますね。そういう風になりたいと、本当に思います。

自分に自信がなくなりそうなときにやってみたい

――そんなギャルになりきっての撮影でしたが、自身ではどのようにアプローチをしましたか?
ペイトン ギャルは自分の気分に忠実で、いい意味で人に合わせない子だと思っていたのと、スタッフさんから「ちょっと気だるい感じでお願いします」といったオーダーもいただいていたので、そういった雰囲気を意識しました。働きにきているくせに「ちょっとダルいんですけど」「帰りたいんですけど」みたいな(笑)。そういう印象を感じてもらえるような表情作りを意識しました。

――撮影を終えた今は、どんな心境でしょうか?
ペイトン 今はもう私服に着替えているんですけど、さっきまでの服とのギャップがあるので、まだあの衣装を着ていたかったなと思ってしまいます。私服ではまず持っていないミニ丈のワンピースだったのですが、以前、一度試着室で着てみて泣きそうになりながら店員さん返した服があって、それを思い出してしまいました(笑)。丈が短いと脚が出るので、最初は不安もあったんですけど、「ギャル」がテーマの撮影だし、ブーツも履くし、と思って着てみたら、思っていたよりも姿勢がシャンと伸びたというか、スタイルがアップしたというか。メイクと服ってこんなに人を変えてしまうのかとすごく思いました。

――今後は、プライベートでギャル寄りのファッションやメイクに挑戦するのもアリですか?
ペイトン 自分に自信がなくなりそうなときには、やってみようかなと思っています。だから、もし見かけても読者の方はあんまり驚かないでくださいね。言っておかないと、皆さんの間で「いつもラブリーな格好しているペイちゃんが!」となりそうなので(笑)。endmark

ペイトン尚未
ぺいとんなおみ 7月1日生まれ、埼玉県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2020年に『BATON=RELAY』(高橋京子役)で声優デビュー。その後、『ラブライブ!スーパースター!!』(平安名すみれ役)に抜擢され、劇中にスクールアイドルグループ「Liella!」のメンバーとしての活動を開始。2023年3月1日、ソロアーティストとして1stシングル『魔法』をリリース。2024年3月20日には2nd LIVE『泡沫』を開催した。 Twitter/@_Naomi_Payton_  Instagram/_naomi_payton_
関連情報

【撮影協力】
カゼトソラ

<住所>
江戸川区西小岩3-27-12

<営業時間>
カフェ/12:00~16:00(入店は15:00まで)
営業日/金曜日・土曜日

蕎麦屋/17:30開店~21:30ラストオーダー(入店は19:00まで)
営業日/木曜日・金曜日・土曜日
※蕎麦屋は予約制です

<Webサイト>
https://men-yu.peewee.jp/sobaya_cafe.html

 
【開催情報】
ペイトン尚未バースデーパーティー2024『ミラクル』

<開催日時>
2024年6月29日 (土)
昼公演 開場時間/13:00 開演時間/14:00
夜公演 開場時間/16:00 開演時間/17:00

<会場>
NEW PIER HALL

<チケット>
全席指定:7,700円(税込)
チケット一般発売中!

<受付URL>
SMA TICKET
https://sma-ticket.tstar.jp/artist/paytonnaomi

イープラス
https://eplus.jp/naomi_payton/

ローソンチケット
https://l-tike.com/naomi-payton/

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/naomipayton-tky/

<有料生配信(夜公演のみ)>
視聴券:3,300(税込)
Streaming+
https://eplus.jp/naomi_payton/st/

 

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発売日/2024年7月1日