――（ワトソン・）アメリアさんがVTuberやホロライブプロダクションの存在を知ったきっかけを教えてください。そして、そのときにどのような印象を受けたのかも教えてください。
アメリア　ホロライブプロダクションを初めて知ったのは、当時人気だった切り抜き動画からでした。いつもとても面白くて、タレントさんの個性が輝いていましたね。

――ホロライブEnglishのオーディションの開催を知ったとき、応募しようと思ったのはなぜですか？
アメリア　当時、欧米ではVTuberの活動は今ほどメジャーではなくて、やっと軌道に乗り始めた頃でした。ホロライブプロダクションがオーディションを発表したとき、すぐに私も何か大きなことに関わりたいと思いました。会社としても私としても、このチャンスをものにできてよかったと思います。

――「ホロライブEnglishのオーディションに合格しました」という連絡をもらったときの心境を教えてください。
アメリア　オーディションの合否発表までの数週間、動画を編集したり、部屋を掃除したり、毎日メールをチェックしたりして準備を進めていました。そして、最終的に合格通知を受け取ったときは、心臓が飛び出そうなほどうれしかったです。

――デビュー配信を見たとき、非常に凝った映像や演出に驚きました。デビュー配信の準備をしているときや配信中、とくにこだわったのは、どのようなことでしたか？
アメリア　ありがとうございます！　私にとって「バーチャルYouTuber」とは、あらゆる技術やコンテンツを試すことができ、さらにゲームを楽しみながらネット上の人々とワイワイできる存在です！　デビュー以来、それを貫いてきたつもりですし、これからもそうしていきたいと思っています。

――デビュー直後の時期、ご自身で「ここが課題だ」とか「ここをアピールしたい」と思って意識的に頑張ったことがあれば教えてください。
アメリア　デビューして感じたのは、SNSでのコミュニケーション、他のタレントさんとのつながり、視聴者との会話など、社会的な面で改善すべき点がたくさんあるということです。今でもときどき苦労していますが、少しは改善されたので、もっと良くなるよう頑張りたいと思っています！

――アメリアさんが配信中に、いつも大切にしていることや意識していることを教えてください。
アメリア　いつも視聴者と一緒に楽しむことを心がけています。そして時には敬意をはらうことも。

――アメリアさんの配信といえば、1周年記念配信などでの「VRChat」を使った配信も話題でした。「VRChat」での配信をしたいと考えた理由を聞かせてください。
アメリア　ホロライブEnglishはみんなバラバラの地域で暮らしているため、とくに昨今のご時世では、一緒にできるコラボにも限度があります。だからこそ、私たち自身や視聴者の皆さんに、この特別な時間を思い出してもらえるような、何かスペシャルなものをお届けしたかったんです。

――2022年3月に公開された「【Original Animation】Smol Adventures EP 1: Link Your Wish!」も非常に楽しくかわいい動画でした。どうしてあの動画を作りたいと思ったのでしょうか？　また、アメリアさんが担当した「Script & Sound Design」とは、具体的にどのような作業だったのでしょうか？
アメリア　ありがとうございます！　とても楽しく作業できました！　私たちは事情があって通常の3Dデビューがまだできていません。なので、公開を記念して「Smol」（※）から公式3Dへの素晴らしい移行の流れがあってもいいのではないかなと。そんな思いから、旅行中での空き時間を利用して、脚本を書き上げました。このショートフィルムのサウンドは、かなり具体的なビジョンを持っていたので、自分でやることにしました。サウンドデザインは作品のクオリティを上げることができますし、自分でやったほうが費用も安く済みますからね。

――2022年3月に開催された「hololive 3rd fes. Link Your Wish」では、等身大の3Dモデルで初めてのライブパフォーマンスを披露しました。その感想を教えてください。
アメリア　ホロフェスでの初めての3Dパフォーマンスはとても刺激的でした！　カバー曲で少し場違いな感じもありましたが、ダンスはうまくできたと思います！

――「hololive 3rd fes. Link Your Wish」で歌った「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」はデビュー配信でも歌った曲ですが、アメリアさんにとってどのような曲ですか？
アメリア　とにかくキャッチーでかわいい曲です！

――2022年5月に行われた3D配信（【BOING】Jumping with AME!）では、デビュー配信でやりたいと話していた「トランポリンで跳びながらの配信」を実現しました。配信時の印象的なエピソードなどはありますか？
アメリア　そうですね、トランポリンで飛び跳ねるみたいに、もっとクレイジーな3D配信をやってみたいです！！！！　あれはサプライズだったので、とっても楽しかったです。厳密にはセットするのに少し苦労しましたが、その甲斐あって、結果はとても良かったと思います。

――アメリアさんは日本のマンガやアニメにも詳しいですが、最初に好きになった思い出の作品は何ですか？
アメリア　幼い頃から、アニメの世界にのめり込むのが好きでした。初めてちゃんと見た（日本の）アニメは『犬夜叉』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『カウボーイビバップ』などです。欧米のアニメとはスタイルが違うので、（日本のアニメを）もっと知りたいと思いました！　中学時代は家に引き籠ってゲームや本、アニメ、マンガに熱中していましたね。

――最近のお気に入り作品があれば、その魅力と合わせて紹介してください。
アメリア　最近好きなアニメのひとつは『ゴールデンカムイ』です。物語を通して、日本の歴史や風習などを知ることもできて、とても面白かったです！　それにキャラクターが面白くて、チャーミングで魅力的！！！

――先日公開された「『ホロライブ・オルタナティブ』 2ndティザーPV」では、虫眼鏡で何かを調べたり、海でバカンスを楽しんだりしているアメリアさんが描かれていました。完成したPVを見たときの感想を教えてください。
アメリア　ティザー動画でholoMyth全員を見ることができて、とってもワクワクしました！　そして（キャラクターの表現が）的確だなとも思いました！　虫眼鏡がよく似合っていましたね。私は生活の中でいつも細かいところに注意を払うようにしているので……。探偵として大切なスキルです！　ビーチでくつろいでいるシーンも、太陽の下でのんびりするのが大好きなので、ピッタリだと思います。

――一緒にデビューした「holoMyth」の仲間は、アメリアさんにとってどのような存在ですか？
アメリア　同期は私にとって特別な存在です。私たちはみんな異なるバックグラウンドを持ち、異なるスキルや個性を持っています。このような固い絆を結べたことは、最高の経験であり、これからもずっと大切にしていきたいと思っています。

――2022年2月には、（一）伊那尓栖さん、（セレス・）ファウナさん、（オーロ・）クロニーさん、（七詞）ムメイさんとのオフコラボが実現しました。実現するまでの経緯や、初めてのオフコラボの感想を教えてください。また、配信が始まるまでリスナーには内緒にしようと考えたのもアメリアさんなのでしょうか？
アメリア　オフコラボは本当に楽しくて、やっとみんなに直接会えたのがうれしかったです。あの頃は忙しかったので、他の配信の予定もあり、思う存分一緒の時間を楽しむことはできなかったけれど、配信外で過ごすことが私たちみんなにとって必要だったので！　　諸事情で「秘密」にしておいたり、「サプライズ」にしたりするほうが私たちタレントは安心できますし、そのときが来たら視聴者の皆さんに詳細をお知らせするのが良いと思っていました！

――今年の9月にはデビュー2周年を迎えましたが、この約2年間はアメリアさんにとってどのような日々でしたか？　また、アメリアさん自身が「大きく変化した」「成長をした」と感じることはありますか？
アメリア　もう2年近く経ちますが、まだまだホロライブプロダクションでやりたいことがたくさんありますし、やり残したことがたくさんあると思っています！　（デビューしてから）いちばん変わったことは、「配信」「アイドル活動」「体調」の3つを同時に成立させることが大変になったことですかね。まだまだ改善の余地があると思います。

――アメリアさんのYouTubeチャンネルで見られるアーカイブの中で、とくに印象深い配信や、アメリアさんのファンになったばかりのリスナーにおすすめの配信があれば、理由と一緒に教えてください。
アメリア　デビュー配信が第一印象として良いものかはわかりませんが、初見の方向きの配信だと思います！　その他だと、マインクラフトの配信は見どころが多いし、（リスナーの）みんなとチャットするのに良い時間ですね……。私のFPSの腕前も見られるかも（良かったり悪かったりしますが！）。

――ホロライブEnglishのメンバー」、これから叶えたい夢を教えてください。
アメリア　ホロライブプロダクションの中で、新しいもの、変わったものを作っていく。そして将来的には、より実験的な試みや3Dコンテンツも作っていきたいと思っています！

――日本にも、たくさんのアメリアさんのファンがいます。日本から応援しているリスナーに向けて、メッセージをお願いします。
アメリア　言語の壁があり、コミュニケーションをとるのが難しくても、歓迎され、支えられていると感じています。この趣味を素晴らしいものに変えてくれた皆さん、そしてタレントたちを応援してくれている皆さんには、本当に感謝してもしきれません。これからも、もっと皆さんとつながり、日本についてもっと面白いことを学びたいと思っています！　追伸。苔（※）を海外に持って帰ってもいいですか？　ありがとうございます！！！！！！！！！！