TOPICS 2024.10.28 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第15回
「中二病」――それは誰しもが通る人生の通過儀礼(前編)

声優・ペイトン尚未がさまざまな「ヒロイン」に扮し、憧れや理想を追求するフォト&インタビュー連載「並行多元ヒロインズ」。第15回は「中二病」に「死神に憧れる女の子」というディテールを加えたテーマに挑戦しつつ、この季節ならではのハロウィンの思い出を尋ねた。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水

中二病は誰でも通る道……であってほしい

――今回のテーマは、「死神に憧れる中二病の女の子」。前回、前々回に続き、またしてもユニークな設定になりましたが、テーマを知ったときはどのように感じましたか?
ペイトン 「中二病」にも種類がいろいろあると思っていて、それはあとで語りますが、「死神」は存在しているかどうかわからない、私も含めて実際に見たことがある人がいないじゃないですか。そのせいで、みんな自由に想像ができる存在ですよね。それを撮影のテーマにするのはかなり変化球というか、そういう方向からのアプローチもあるんだなと思いました。

――ペイトンさん自身は「死神」と「中二病」に対して、それぞれどんなイメージを持っていますか?
ペイトン 死神は、さっきも言ったようにいろいろな想像ができる対象だなと思っていて。すごく怖い見た目かもしれないし、もしかしたらすごく美しくて、言うことに思わず従いたくなっちゃうような容姿かもしれない。人によってイメージに幅がある存在だと思います。中二病はもう「みんな通っている道だよね!」と、強めの圧をかけて問いたいくらい(笑)、誰にとっても身近なテーマなんじゃないかなと思います。

――誰しもが一度は通る道だろう、という認識?
ペイトン そうであってほしいです。「私だけだったらどうしよう……」と思っちゃうので「みんな通ってるよね!」と(笑)。

いつもとは違う髪型でテンションが上がった

――撮影中は、どんなことを意識していましたか?
ペイトン 中二病はその名の通り、中学2年生くらいの思春期にかかってしまうものだと思うので、まだ大人になりきれていないけど、子供だと言われたくない女の子をイメージしました。少しだけ子供っぽさや幼さが表情に出るように心がけてみたのですが、できていたかどうか、読者の方にぜひ感想を聞きたいですね。

――ファンシーな部屋のセットで、しかもあの衣装で、でも死神に憧れているというのがチャーミングだし、ユーモラスだなと感じました。
ペイトン そうですね。死神に憧れてはいるけど、あくまで「普通のお家に住んでいる普通の女の子」という感じなのかなと思って。皆さんにも親近感を感じてもらえたらうれしいですね。

――撮影を終えた直後ですが、振り返っての感想は?
ペイトン すごく楽しかったです。青と黒がベースのかわいいお洋服だったんですけど、髪型がすごく特殊で、ただのツインテールじゃないんです。ヘアメイクさんと相談して、いわゆるアニメキャラみたいなツインテールにしていただいたので、そこも注目していただきたいポイントですね。

――普段はとは違う髪型になると、テンションが上がりますか?
ペイトン 上がりますね! ツインテールはおしゃれをする理由があるとき、たとえばライブやテーマパークに行くときに友達とお揃いにしたり、そういう特別なイベントでもないとしない方が多いと思うんです。私は普段からおさげ髪……下のほうでふたつに結ぶ髪型はよくするので、比較的なじみがあるほうだと思うんですけど、これくらい高い位置のツインテールにするのは珍しいですし、しかも編み込んでお花みたいな形にしてもらって、手で触れてみると「今日の髪型は、いつもとはひと味もふた味も違うんだな!」とテンションが上がりました。

本場のハロウィンは怖さも本物?

――今回の記事が公開される頃は、街にハロウィンムードが盛り上がってきていると思います。ハロウィンの思い出は何かありますか?
ペイトン アメリカでハロウィンを経験したことがあります。知らないお家に行って「Trick or Treat」してきました。小学生の頃なのでけっこう昔なんですけど、子供たちで仮装して、いろいろな家を訪ねていくんです。日本だと知らない子供が家を訪ねてきたら嫌だと思うんですけど、その日は皆さんノリノリで、出てくる大人たちも仮装しているんです。それがめちゃくちゃ怖いゾンビだったり、フランケンシュタインやミイラの姿だったりするんですよ! びっくりして子供たちが逃げるんですけど、大人たちは「お菓子が欲しいんじゃないの~?」って追いかけてくるから、さらに逃げるという(笑)。結局、親がお菓子を受け取ってくれたんですけど、楽しかったですね。

――そのときは、どんな仮装をしていたんですか?
ペイトン MARVELのヒーローを女の子バージョンにアレンジした衣装を着ていました。ヒーローの仮装をしているんだから、ゾンビでもフランケンシュタインでもミイラでもやっつけろって話なんですけど、やっぱり逃げちゃいました(笑)。

――お菓子は何をもらったんですか?
ペイトン グミをもらったんですけど、それがまた生首や足首の形をしていて(笑)。味は普通のお菓子らしいんですけど、けっこうリアルで怖いんですよ。スニッカーズとかM&Msとか普通のお菓子ももらったので、そのときはそういうお菓子しか食べなかったです(笑)。

――生首や足首の形をしたグミがおいしいと言われても、なかなか子供は口にできないかもしれないですね。
ペイトン 父が足首のグミを食べて「おいしい!」と言っていて、うわーって思いました。「……本当においしいの?」って(笑)。endmark

ペイトン尚未
ぺいとんなおみ 7月1日生まれ、埼玉県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2020年に『BATON=RELAY』(高橋京子役)で声優デビュー。その後、『ラブライブ!スーパースター!!』(平安名すみれ役)に抜擢され、劇中にスクールアイドルグループ「Liella!」のメンバーとしての活動を開始。2023年3月1日、ソロアーティストとして1stシングル『魔法』をリリース。2024年12月8日には、自身の1st LIVEのリバイバル公演となる『ペイトン尚未+1st LIVE「魔法*」』が開催予定。 Twitter/@_Naomi_Payton_  Instagram/_naomi_payton_
中編(②)は10月29日公開
関連情報

【開催情報】
◆朗読劇「名前を呼んで、もう一度」
日程:2024年11月19日(火)~11月24日(日)
※ペイトン尚未は11月20日(水)の公演に出演
会場:サンシャイン劇場
公式ブログ:https://ameblo.jp/callmyname2024/

 

◆+1st LIVE「魔法*」
日程:12月8日(日) 13:30開場/14:30開演
会場:THEATER MIRANO-Za
<受付URL>
イープラス
https://eplus.jp/naomi_payton/

ローソンチケット
https://l-tike.com/naomi-payton/

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/naomipayton-tky/