TOPICS 2023.09.20 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」
第3回「人魚姫」から考える「お姫様に必要なこと」(後編)

ペイトン尚未のフォト&インタビュー連載の第3回。後編では、7月に開催された自身のアニバーサリーイベントを振り返ってもらいながら、今後の音楽活動への意気込みや展望に迫った。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水

アニバーサリーイベントで自分の殻を破ることができた

――7月26日に開催されたアニバーサリーイベント『Naomi Payton 20th Anniversary Princess』について振り返りたいのですが、まず、終えた直後の率直な感想はどのようなものでしたか?
ペイトン 本当にもう、やらせていただいてすごくよかったなと思っています。バースデーイベント以外にも、皆さんに直接お会いできる機会を設けたいと思ったし、今までは東京でしかイベントをしたことがないので、大阪とか福岡とか、東京以外の地域にも私から会いに行きたいなと思いました。

――イベントの中でとくに印象に残っているのは?
ペイトン 本編の最後に林明日香さんの「小さきもの」というバラードをカバーさせていただいたのですが、そこがいちばん楽しくて、いちばん緊張したところでした。大好きな映画の主題歌で、本当に子供の頃から何度も聞いていた曲なんですけど、この曲は今年の7月1日に20歳になった私と同い年なんです(※編注:「小さきもの」は2003年7月9日リリース)。じつは、去年のバースデーイベントでも候補に挙がっていたんですけど、せっかくなら自分が20歳を迎えたイベントで20歳になった曲を歌いたいと思ったんです。19歳の私じゃ歌いこなすのが難しかったと思うし、1年持ち越してよかったなと思いました。歌い始めた瞬間、心臓がバクバクしたんですけど、自分の身体がいちばんノりました。楽しかったです!

――カバーでいうと、King Gnuの「白日」のカバーにもびっくりしました。
ペイトン マネージャーさんから「『白日』とかどうですか?」ってすすめられたんです。そのひと言で決断しました。私だけで選んでいたら絶対に出てこない曲ですし、King Gnuさんの曲には好きなものがたくさんありますけど、まさか自分が「白日」を歌うことになるとは思いませんでした。この曲も歌っていて楽しかったんですが、こんなに広い音域がいるんだって痛感しました。いい意味で自分の力量を知れたし、殻を破れたなと思うし、なにより喜んでくださった方も多かったので、それがうれしかったです。

ハプニングの瞬間、いちばん高くて大きくて力強い声が出せた

――イベントで苦心したことは、どんなところでしたか?
ペイトン 今回の衣装は、20年間生きてきた自分史上いちばんかわいい衣装だったんですけど、すごく重たかったんです。なので、ジャンプをしたりダンスをしたりができない分、どうやって歌と手振りだけで魅力的に見せられるのかを研究しました。ただ、最後の曲を歌っている途中、スカートが重さに耐えきれなくて、落ちてしまいそうになって(笑)。その瞬間、すごく焦りましたけど、歌で持ち直さなきゃと思って、その瞬間は今までの中でいちばん高くて、大きくて、力強い声が出ました。本来は裏声で歌っていた部分だったので、そこを地声で歌えたのは、自信にもなりました。

――今後のソロ活動では、どんなことを目指していきたいですか?
ペイトン すごく大きな夢かもしれないですけど、アルバムを出したいです。まだ1stシングルしか出していないのに、早すぎかもしれないですけど(笑)。以前からアルバムを出すことは目標で、それを引っ提げた2ndライブをやりたいと、1stライブを終えてからずっと思っています。1stライブではカバー曲もありましたけど、次はカバー曲なしでやりたくて。だから早くアルバムをリリースして、ライブで夢のような、魔法のような空間が作れたらいいなって思っています。ライブ以外だと、トークショーがしてみたいです。私だけがしゃべっているんじゃなくて、ファンの方と近い距離の会場で、皆さんの意見も聞きながら、いろいろなことを語り合うことができたらいいなと思っています。

私自身の声と歌を大事にしていきたい

――1stシングルのリリースやライブ、バースデーイベントで経験を重ねることで、音楽に対する向き合い方は変化しましたか?
ペイトン 以前は聞いて楽しむだけだったんですが、今は学びの姿勢でも音楽を聞くようになりました。この曲はドラムを使っていないな、ドラムを使っていないのにどうやってリズムを表現しているんだろう?と思って調べてみたり。声優としてだけではなく、アーティストとしても活動させていただくからには、やっぱり勉強する姿勢はとても大事なことだと思うので、自然と音楽の聞き方も変わってきましたね。

――こういう歌を歌いたい、歌でこういったことを表現したい、届けたい、という思いも大きくなっていますか?
ペイトン 自分ではあまり自覚がないんですけど、「ペイちゃんの声が好きなんです」と言ってくださる方が本当にたくさんいらっしゃって。自分の声なので、自分ではかわいいと思ったことがないんですけど(笑)、それでも好きだと言ってくれる方がいるこの声を大事にしていきたいなと思っています。私、今まで「自分の声に似てるな」と思った人に出会ったことがなくて。じつは思ったよりも個性的な声をしているのかなと思い始めているので、その個性を大事にしていきたいです。誰かの真似ではない、私自身の歌を歌って「ペイちゃんみたいに歌ってみたい」と思ってもらえるようになったら、それがいちばんうれしいことだなって思うんです。だから、自分の声を大事に、誰かになろうとせずにあり続けたいなと思っています。endmark

撮影協力

アク和リウムGA☆KYO

<住所>
東京都港区台場1丁目7-1 アクアシティお台場

<営業時間>
11:00時~20:00時(平日)
11:00時~21:00時(土曜、日曜、祝日)
※最終受付は閉店時間30分前までとなっています
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