TOPICS 2024.10.30 │ 12:00

ペイトン尚未の「並行多元ヒロインズ」第15回
「中二病」――それは誰しもが通る人生の通過儀礼(後編)

第15回では「死神に憧れる中二病の女の子」というテーマでお届けしてきた、ペイトン尚未のフォト&インタビュー連載の後半。実際に死神や中二病キャラクターが登場するアニメ作品の話題とともに、夏に訪れたニューヨークでのエピソードを語ってもらった。

取材・文/大久保和則 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/Amavel

死神が出てこない「死神アニメ」に泣いてしまった

――『中二病でも恋がしたい!』など、中二病的なキャラクターが登場するアニメ作品は少なくないですが、好きなキャラクターや作品、まだ見ていないけど気になっている作品はありますか?
ペイトン けっこう前のアニメなんですけど、ボカロ曲を原作したライトノベルがアニメ化された『厨病激発ボーイ』という作品が好きです。中二病にはいろいろなタイプがあるとお話ししましたが、主人公の女の子以外の主要な登場人物が、たとえば戦隊ものとか、何かしらの作品にハマりこんでいる中二病という学園もので、彼らと主人公の女の子の楽しい青春……青春といっていいのかな? ワチャワチャとしたドラマが繰り広げられる楽しいお話です。原作となったれるりりさんの楽曲が好きだからという理由で見始めたんですけど、ハマりすぎてライトノベル版も読んで、今も実家にあります。すごく面白いので、ぜひ見てください!

――今回のテーマのもう一要素、「死神」が登場する作品についてはどうですか?
ペイトン 過去に自分のブログでも紹介したことがあるんですけど、『事情を知らない転校生がグイグイくる。』が好きです。死神そのものが登場するわけじゃなくて、クラスメイトから「死神」と呼ばれてからかわれている女の子が主人公なんですけど、転校してきた男の子はからかわれているのを知らず、「死神」というあだ名を「カッコいい!」と思って、その女の子と仲よくなろうとするんですよ。それに戸惑う女の子の様子がすごくかわいいんですけど、かわいいだけじゃなくて泣けるんです。私は中盤で一回、「うわーっ!」と泣いてしまいました。基本はほっこりする話なんですけど。

じつは中二病の「ど真ん中」は通ってこなかった

――もし自分が演じるとしたら、どんな中二病キャラクターだと楽しく演じられそうですか?
ペイトン いろいろな種類の中二病になってきたと話しましたが、じつは今まで「右手が疼く系」のキャラクターには憧れたことがないんです。なので、そういう役はちょっとやってみたいですね。「右手が……!」とか「右眼が……!」とか言っているようなキャラクター。ちょっと面白そうだし、楽しそうだなと思います。

――では、死神を演じるとしたら?
ペイトン すっごく怖い死神もやってみたいし、あとは『満月をさがして』(フルムーンをさがして)という少女マンガに出てくる死神が、死神なのに主人公の味方なんですよね。主人公の魂をもらわなきゃいけないのに、いつも手助けしてしまうっていう。そういう情が厚いタイプの死神もかわいいなと思います。自分の性格的にはそっちのほうが共感できるところも多い気がしますね。

ニューヨークで遭遇したチャーミングな店員さん

――中二病や死神という枠を取り払って「〇〇に憧れる〇〇な女の子」の〇〇を自分で決めていいとしたら、〇〇に何を入れて、どんな女の子を演じてみたいですか?
ペイトン そうですね……「普通の女の子に憧れるアイドルの女の子」。自分はアイドルで、普通の女の子としての生活がなかなかできないし、アイドルだから恋愛しちゃいけないし、でも気になる人ができちゃって……とか。少女マンガでよくありそう! 探したら絶対にありそうですよね、そういう作品。そういうタイプの作品は、フィクションだけどリアリティが求められそうだなと思います。

――なるほど。最後に、前回(第14回)の最後に話題に出たニューヨーク行きについて、現地での思い出や帰ってきての感想を聞かせてください。
ペイトン ニューヨークに行くのが久しぶりなので、ずっと楽しみにしていました。「大丈夫かな? 飛行機が怖いな」と思っていたんですけど、乗ってからはあまり揺れなかったのでよかったです。現地の皆さんはすごくフレンドリーで優しくて、なによりチャーミングなんですよ。

――どんなところで「チャーミング」さに触れたんですか?
ペイトン スーパーに行ったとき、店員さんと目が合って、笑顔で挨拶をしてくれたんです。道ですれ違ったときに目が合って、ニコっと笑いかけてくれる人がいたり、見知らぬ私にフランクに接してくれるんだな、と思ってかわいらしかったです。endmark

ペイトン尚未
ぺいとんなおみ 7月1日生まれ、埼玉県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2020年に『BATON=RELAY』(高橋京子役)で声優デビュー。その後、『ラブライブ!スーパースター!!』(平安名すみれ役)に抜擢され、劇中にスクールアイドルグループ「Liella!」のメンバーとしての活動を開始。2023年3月1日、ソロアーティストとして1stシングル『魔法』をリリース。2024年12月8日には、自身の1st LIVEのリバイバル公演となる『ペイトン尚未+1st LIVE「魔法*」』が開催予定。 Twitter/@_Naomi_Payton_  Instagram/_naomi_payton_
関連情報

【開催情報】
◆朗読劇「名前を呼んで、もう一度」
日程:2024年11月19日(火)~11月24日(日)
※ペイトン尚未は11月20日(水)の公演に出演
会場:サンシャイン劇場
公式ブログ:https://ameblo.jp/callmyname2024/

 

◆+1st LIVE「魔法*」
日程:12月8日(日) 13:30開場/14:30開演
会場:THEATER MIRANO-Za
<受付URL>
イープラス
https://eplus.jp/naomi_payton/

ローソンチケット
https://l-tike.com/naomi-payton/

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/naomipayton-tky/