――今回の「和カフェ×ギャル」には、ギャップがあるからこその面白さがあったなと思います。
ペイトン　ギャルは流行りものが好きで追いかけるけど、こんなに素敵な和カフェで働いているギャルは、きっと古いものも大切にするんだろうなと思いました。流行っているものも追いかけるけど、好きなものが好きだから私はここで働いているんだよ、という。深いですね。みんなに知ってほしいですね、ギャルの本質――私はギャルじゃないんですけど……すみません（笑）。

――「心の中に住んでいる」から大丈夫ですよ（笑）。ペイトンさんには、他の人にあまり知られていないギャップはありますか？
ペイトン　応援してくださってる皆さんの中には、3年くらい前の超ネガティブだった私のイメージのまま止まっている方もいらっしゃるかもしれないですけど、最近の私を知ってくださっている皆さんからは「すごくポジティブだよね」と言っていただくことが多いんですよ。自分でも、今の私は本当にポジティブだと思います。なので、最近の私を知らない方にとっては、そこがギャップかもしれません。

――自然にポジティブになったのでしょうか？　それとも、何かきっかけがあったのですか？
ペイトン　それは1年くらい前に心に「ギャル」が生えてきたからです（笑）。生えてくる少し前から「（SNSなどでの）ネガティブな意見は気にしてなくていいんだよ」ということをいろいろな方にたくさん言ってもらって。最初はすんなり受け入れられなかったんですけど、一度その言葉を受け入れてみたら、逆に自分のことをポジティブに評価してくれている人が、こんなにたくさんいるんだなということに気付けたんです。それもポジティブになれたきっかけですね。アドバイスをいただいた方々には、本当に感謝しています。

――「ギャル」が心の中に生えてきた理由は……？
ペイトン　それは本当に突然なんです（笑）。生えてきたというか、ずっと卵のままだったのかなと思っていて。卵から孵化したんでしょうね。

――今回の記事は6月公開なので、これが20歳ラストの連載記事になります。20歳のうちにやっておきたいことはありますか？
ペイトン　ないです！　去年、10代から20代という大きな壁があったので、いろいろ意気込んでいたんですけど、正直16歳のときから変わっていないなって。心にギャルが住むようにはなりましたけど（笑）。本当に健康第一でいられたらいいなと思います。ただ、またひとつ歳を重ねることになるので、21歳の自分はどうしていきたいか、ここ1週間くらいたくさん考えました。どういうお芝居がしたいのか、どういう声優になりたいのか、皆さんから見てどう思われたいのか……とか。

――ひとまずの答えみたいなものは見つかりましたか？
ペイトン　正直、まだ完全には固まっていないんですけど、いずれ自分の中でしっかりとまとめたいですね。私は本当にずっと声優をやっていたいので、つねにいろいろなことを考えながら頑張っていかなければ、と思っています。

――そういえば「行きたいお店リスト」は21歳を目前にした今も増えていますか？
ペイトン　リスト、めっちゃ増えているんですよ。最近、「パン屋さんリスト」が増えました。おいしそうだったら、どんなパン屋さんでもリストに加えています。塩パンがおいしいお店とか、コッペパンがおいしいお店、クロワッサンがおいしいお店……みたいな感じで、そのお店の名物のメニューを見て「とりあえずリストに追加しよ！」みたいな。今はTikTokを見ていても勝手に流れてくるんですよ。ダイエット中だっていうのに（笑）。そういうのに限って、めちゃくちゃおいしそうなんですよね。今は愛知にある「パンのトラ」というお店の食パンが、すっごく気になっています。

――食パンがメインのお店なんですか？
ペイトン　生チョコ食パンがあるんです。きっとSNSで見たことある人がいるかもしれないんですけど、そこがすごく気になっていて。でも、愛知にはなかなか行けないので。

――今、ネットで買えないか調べてみたら「現在在庫がありません」だそうです……。
ペイトン　バズっちゃったから……。東京にはお店がないんですよね。埼玉でいうところの「ヤオコー」みたいな……絶対、埼玉県民しかわからないですよね（笑）。

――「ヤオコー」って何ですか？
ペイトン　スーパーです。ほぼ埼玉でしか見かけないと思います。パン屋さんの話題にスーパーのたとえを出すのは間違いでしたね。「山田うどん」とかにしておけばよかった（笑）。

――関東一円にチェーン展開しているみたいですが、埼玉には100店舗もあるらしいです。
ペイトン　全然、東京の人に伝わらないんですよ、ヤオコー。ぜひ機会があれば行ってみてください。

――今回テーマとなった「ギャル」以外にやってみたいものはありますか？
ペイトン　「天使」をやってみたいですね。羽根が生えているような天使。ちょっと気になっています。

――天使が気になるようになったのは最近ですか？　それとも、以前から好きでしたか？
ペイトン　ずっと好きです。天使の羽根がモチーフになっている小物や「ゆめかわいい」みたいなものがすごく好きだったので、真っ白な天使がちょっと気になっています。

――わりとリアルな羽根をつけたいですか？
ペイトン　つけたいです。飛びたい！　でも、飛べない……。飛びたいです。

――じゃあ、いつかやりたいテーマは「天使」という。
ペイトン　パンが好きなので、パン屋さんにもなりたいです！

――だとしたら、天使がパン屋さんで働いていたら最高ですか？
ペイトン　あー……そこは別々のほうが、それぞれのいいところが活きると思います（笑）。