――今後、声優として「悪のヒロイン」を演じる可能性は当然あると思うのですが、演じるとしたらどんなキャラクターがいいですか？
ペイトン　ファンタジーだったら、大ボスまではいかないようなヒロインがいいなと思っていて。中盤あたりで倒されちゃって、物語の転機になるキャラクターのほうが、過去が明かされるエピソードもあるだろうと思いますし。主人公と因縁があって、対決するモチベーションが高いキャラクターがいいですね。

――たとえば、もともとは主人公の仲間だったけど、敵側に行っちゃった、みたいな？
ペイトン　いいですね！　それで、終盤に再び仲間に戻ったりすると熱いなと思います！

――あるいは、再び仲間に戻ってくるけど、終盤で主人公たちを守って華々しく散るとか？
ペイトン　涙の別れ！　やばい、泣いちゃう！　熱すぎる！　けど、そんな役を演じたら私のメンタルが持たないかも（笑）。もう号泣ですよ。あとは、いわゆる学園もので恋愛が絡んでくるような作品だと、主人公の男の子が好きだけど報われない女の子は「負けヒロイン」と言われたりするじゃないですか。主人公の男の子と、主人公の男の子が恋をするかわいらしいヒロインがいて、そのメインヒロインに嫉妬する主人公の幼なじみ、とか。で、嫉妬している相手に対して、悪い噂を流しちゃったりする。そんなキャラクターも、ちょっとやってみたいなと思っています。自分にはそういう経験がないし、悪い噂を流すなんてやっちゃいけないことだとも思いますが、わかっていてもそういうことをしちゃう気持ちは、理解できるところがあるので。

――今回の記事は1月に公開されます。前回の連載でも聞いたのですが、あらためて2024年の抱負を聞かせてください。
ペイトン　これは今年に限らず、これからもずっと変わらない気持ちではあるのですが、声優としての限界を自分の中で決めずに、日々成長していきたいなと思っています。あとは再びライブをさせていただく予定があるので、それを大成功させたいです。来てくださった方々全員を後悔させない、全員に楽しんでもらえて、笑顔になってもらえるライブを目指して頑張りたいです。

――3月20日開催の2ndライブ『泡沫（うたかた）』ですね。タイトルの「泡沫」に込めた意味を教えてください。
ペイトン　まず大前提として考えていたのは、1stライブの「魔法」と同じく、漢字であること。そのうえで今回『泡沫』というタイトルにしたのは、ライブって、よくも悪くも形には残らないものですよね。映像化することもできますけど、生の音を聞いたり、その音を聞いたときの感情はその瞬間だけのものですから。それって泡みたいに繊細だなと思って。そんな「泡沫」のような時間を皆さんと大切に過ごしたいという願いを込めて、ライブタイトルに決めました。

――ライブの内容はこれから詰めていく段階でしょうか？
ペイトン　そうですね。まだ少し時間があるので、最高の内容にできるように頑張ります！

――最後に、お仕事とは別に今年の誓いをひとつ、この場で決めてもらいたいと思います。実現できたら、この連載で「誓いを果たしました」という報告をするという前提で。
ペイトン　じゃあ……「甘いものを食べるのを週に1回にする」で！

――ちなみに、今は週にどれくらい甘いものを食べているんですか？
ペイトン　以前は頑張っていたんですけど、最近は緩んじゃって、ほぼ毎日……週5くらいは食べていますね（笑）。

――週5からいきなり週1にするのは大丈夫ですか？
ペイトン　大丈夫です！　むしろ「週1にしないと私はヤバい！」と思っています！　でも、昨日、甘いものを食べちゃったんですよ。差し入れにもらって……。

――1年間、週1でいいんですか？
ペイトン　はい！　……ああ、もう言っちゃったよー。言わなきゃよかったかも（笑）。

――じゃあ、ハードルを少し下げて「牛乳を飲めるようになる」とか？
ペイトン　それは絶対無理！　逆にハードルが上がっています（笑）。それに、牛乳に関してはすでにあきらめているので……。

――炭酸も苦手なんでしたっけ？
ペイトン　そうなんです。でも、甘いものを週1にするのはかなり難しそうだから「炭酸克服！」にすればよかったかな……いや、やっぱり「甘いものは週1」で！