いつかはこの衣装が似合うような女性になりたい
――第6回のテーマ……の前に、今回の撮影ではこれまでにない衣装でした。
伊達 お仕事以外でもああいった服を着たことはなかったのですが、すごく大好きな系統のお洋服ではあったんです。モノトーンではないけれどもクールなカッコよさ、というか。自分のなりたい女性像が、あの衣装にはギュっと詰まっていて。ああいうお洋服が似合う女性になりたいな、と、憧れます。
――衣装はスタイリストが用意するいくつかの候補から伊達さんに選んでもらっていますが、今回は迷わずにこれ、という感じでしたね。
伊達 最初にこのセットアップの衣装を見て、もうひと目惚れでしたね。今回のテーマや撮影のイメージのことも考えて、自分に似合うかどうかはわからないけれども、挑戦してみたいなと思いました。
ストレートな歌詞が印象的だった「RING DING」
――第6回はあいみょんさんの「RING DING」をテーマに挙げてもらいました。楽曲に出会ったきっかけから教えてください。
伊達 あいみょんさんを知ったのが「マリーゴールド」が大ヒットした少しあとだったので、たぶん2~3年前だと思います。「こういう楽曲を歌う方なんだ!」と興味が湧いて、あいみょんさんの楽曲をいろいろと聞いていたときに出会いました。素敵な楽曲がたくさんあるなと思う中でも、とくに印象に残ったのが「RING DING」でした。
――どんなところが印象に残ったのでしょう?
伊達 あいみょんさんの楽曲は、歌詞がとても深くて「これは何のことを語っているんだろう?」と考えながら「きっとこういうことなのかな」と自分の中で答えに行き着くことが多いんです。そんな中「RING DING」はいい意味で歌詞がわかりやすくて、あいみょんさんが直接自分に呼びかけてくれるようで、すごく元気をもらえる楽曲だな、と印象に残りました。
――あいみょんさんの楽曲以外に、元気がほしいときや落ち込んだときに聞く楽曲はありますか?
伊達 「RING DING」とは少しベクトルが変わるかもしれないのですが、平手友梨奈さんの「角を曲がる」という楽曲を聞いたりしますね。平手さんが欅坂46に在籍していたときのソロ楽曲で、メッセージ性がすごく強いんです。MVも、真っ黒な姿のダンサーさんがたくさん登場する中、平手さんにずっと焦点があたっていて、見ていると「どういう気持ちでこの歌を歌ったんだろう?」と考えてしまいます。悩みごとがあるときにこの楽曲を聞くと、悩みごとの焦点も平手さんのほうに移っていって、「このプレッシャーに比べたら私が悩んでいることなんてちっぽけじゃないか」と思えてくるんです。
――あえてシリアスな楽曲なんですね。
伊達 そうなんです。あえてそういうものを聞いて自分を落ち着かせることもあります(笑)。
生まれるずっと前の楽曲に抱く懐かしさ
――今回、撮影場所として訪れた「昭和レトロ喫茶セピア」はその名の通り昭和レトロなイメージに彩られた喫茶店でしたが、どんな印象を持ちましたか?
伊達 入った瞬間に聞こえてきた店内BGMが、昔のテレビの、ちょっとザラザラしたような音質だったのですが、私はそういう音がすごく好きなんです。自分がその時代をリアルに生きたわけではないのに、タイムスリップしたような感覚で思わず「懐かしい」と言ってしまいました。
――ベッツイ&クリスの「白い色は恋人の色」に反応していましたね。1969年に発表された楽曲なので、伊達さんが生まれるよりもはるか昔ですが……。
伊達 『クレヨンしんちゃん』の映画(『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』)で使われていたのを聞いて、それが鮮明に記憶に残っていたんです。それ以外にも耳から入ってきた情報がすごく印象的でした。見た目もカラフルで、かなりポップな場所ですよね。それでいて現代的な感じではないというギャップが素敵だなと感じました。
- 伊達さゆり
- だてさゆり 9月30日生まれ。宮城県出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、澁谷かのん役で声優としてデビューを果たす。他の出演作に『英傑大戦』(池田せん役、巻姫役)『アサルトリリィ Last Bullet』(石塚藤乃役)など。趣味は歌を歌うこと。特技はよさこい。 Twitter/@SayuriDate Instagram/sayuridate_official
昭和レトロ喫茶セピア
住所/東京都葛飾区柴又7-4-11
電話/03-5817-8988
営業時間/12:00~17:00(火曜・水曜・木曜定休)