TOPICS 2022.12.29 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」第3回 ためらいがちな自分の背中を押してくれる
スキマスイッチさんの「トラベラーズ・ハイ」(後編)

第3回でスキマスイッチの「トラベラーズ・ハイ」をピックアップした伊達さゆりのフォト&インタビュー連載。後編では、男性ボーカル楽曲、女性ボーカル楽曲それぞれに抱く印象の違い、そして今年を振り返りながら来年に向けての期待や展望について話してもらった。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/an another angelus、F&A

「人生で必ず一度は行く」と決めている場所

――海外で行ってみたい場所はありますか?
伊達 ヨーロッパか、オーストラリアに行きたいです。ヨーロッパは、やっぱりゲームで遊んでいたときに見ていたファンタジー世界に近い街並みを生で見てみたくて。実際に見たら、めちゃめちゃ好きになって住みたくなっちゃうかもしれないですね。オーストラリアはまた別の理由で、自然が多い場所だと聞いたことがあるので、とにかく観光に行ってみたいなと。それから、「人生で必ず一度は行く」と決めているのがニューヨークです。とくにタイムズスクエアには絶対に行きたくて。お買い物をするとか、どこかのお店に入ったりはしなくていいので、ただ、あそこに行って見てみたいんです。

――とにかく空気を感じたい?
伊達 そうです。子供の頃に「アニメの世界に行ってみたい」と思っていたのとは別に、現実の世界では都会であればあるほど憧れがあって、もちろん東京にもめちゃめちゃ憧れがありました。実際に今、東京に住んでいて毎日のように高層ビルを見上げる生活ができているのはうれしいですし、いまだに「私、今、東京にいる!」みたいな気持ちに浸るときがあります(笑)。自分の中でいつか達成したかった「大都会=東京に行く」という目標はクリアできたので、次の目標はニューヨークかなと。

――ニューヨークとヨーロッパ、どちらに先に行きたいですか?
伊達 ヨーロッパにはニューヨークのあとに行きたいですね。ニューヨークは東京の延長線上にあるイメージなのですが、ヨーロッパは雰囲気がかなり違うと思うので、もう少し自分が落ち着いたタイミングで行きたいです。

女性ボーカルと男性ボーカル、聞きたくなるときの違い

――連載3回目にして男性ボーカルの楽曲が挙がりましたが、女性ボーカルの楽曲と比べて聞きたくなるシチュエーションに違いはありますか?
伊達 女性ボーカルの場合は、ピンポイントで「この楽曲を聞きたい!」と思ったときに再生する傾向がありますね。男性ボーカルの楽曲は、「今の自分の気持ちにリンクしている曲はないかな」と探しながら聞いていることが多いです。女性ボーカルの楽曲は、自分のテンションが上がっているとき聞きたくなります。楽曲の世界に一緒に入って盛り上がりたいんです。逆に男性ボーカルの楽曲は、少し落ち込んでいるときや「ちょっと音楽から距離を置きたいな」というような心境のときでもなんとなく流しているんですよね。

――「今日はこれが食べたい!」と思って食べる料理が女性ボーカル、「ちょっとお腹が空いたので何かないかな」と探して食べるのが男性ボーカル楽曲、という感じでしょうか。
伊達 まさにそんな感じです。女性ボーカルは隣にいてやる気を上げてくれて、男性ボーカルは背中越しに励ましてくれるようなイメージですね。角度がちょっと違う感じがします。

気持ちがほどけていく感覚があった2022年後半

――この記事が出るのは2022年末の予定なのですが、今年を振り返っての印象を教えてください。
伊達 私にとって2022年は、なんといっても20歳になった年でした。20歳を迎えて3カ月近くになりますが、誕生日をきっかけに身のまわりで起きることががらっと変わったんです。でも、自分の心が楽しくなったとかそういうわけではなくて、自分がつまづいていた部分、「これがどうしてもできないな」と思っていたことがなんとなく解決して。19歳のときにいくら考えても解けなかった問題が、20歳になったのを境に「なんでこんなにすぐに?」というくらいに解決していって。2023年がどんな年になるのかはまだわかりませんが、このまま続いてくれたらいいなと期待しています。もちろん、環境に甘えずに自分自身が向上していかないと、という気持ちもありますが。

――20歳になってまわりからお祝いの言葉をたくさんもらったことで、気の持ち方が変わったこともあったのでしょうか?
伊達 そうですね。だんだんと自分の気持ちがほどけていくような感じがありました。今までは気を張って、いつの間にか自分が目指していたのとは微妙に違う方向に向いていたのかも、と思います。考え方の視野が広がって、自分が悩んでいたことが小さく思えたというか、もう少しゆっくり時間をかけていいんだと思えるようになりました。

――お仕事以外で来年に向けてやりたいことや、欲しいものはありますか?
伊達 最近はいかに健康に過ごすかを考えているので、自分に合うマッサージ機を探したいです。以前、実家に帰ったときに母が「首にいい枕」みたいなものを買って使っていたので、試しに借りてみたらめちゃめちゃ寝心地がよくて、ずっと続けて使いたくなって思わず「ちょうだい」と言って東京に持ってきてしまったんです(笑)。endmark

伊達さゆり
だてさゆり 9月30日生まれ。宮城県出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、澁谷かのん役で声優としてデビューを果たす。趣味は歌を歌うこと。特技はよさこい。  Twitter/@SayuriDate  Instagram/sayuridate_official