TOPICS 2023.12.22 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」 第13回 健気なかわいらしさが心をとらえた
MINT mate boxさんの「君のことで悩みたい」(中編)

第13回はMINT mate boxの「君のことで悩みたい」がテーマとなった、伊達さゆりのフォト&インタビュー連載。中編では、バンドに惹かれるきっかけになったというボーカルに注目し、自身の考える「憧れの声」について語ってもらった。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 衣装協力/Melody BasKet、F i.n.t

今回の衣装は「服に失礼のない準備が必要」

――今日の撮影では猫の柄がたくさん入った衣装を着てもらいましたが、衣装についてはどんな印象でしたか?
伊達 こういうお洋服を普段から着ることができたら最高だろうな、と思いました。でも、いい意味で「ラフじゃない」お洋服なので、きっと私がずっと着ていられるタイプの服じゃないよな、とも思いました(笑)。スタイリストさんとも「お出かけのための服だよね」と話していたのですが、メイクや髪型もばっちり決めて、靴もおしゃれなものに揃えて……服に失礼のないように準備をする必要がある、とっておきの衣装ですよね。私はいつもなんとなく選んだ服で、化粧もほぼせずに出かけているので(笑)、着ていてとても新鮮でした。

――撮影に登場したふたつのメニュー、「プリンのかくれんぼ」と「ほんわかカフェラテ」は伊達さんに選んでもらいましたが、選んだ理由を教えてください。
伊達 全部かわいいメニューだったので迷ったのですが、まず「プリンのかくれんぼ」を選びました。他はフルーツがたくさん使われていたり、カラフルなメニューが多かったんですけど、お店の壁には絵が描いてあったり、お衣装も主張が強い色だったので、あえてシンプルな、真っ白なものだと映えるかなと思ったんです。あと、まわりのクリームが美味しそうだったので(笑)。プリンは甘いだろうから、飲み物は甘すぎないほうがいいかなと思い、カフェラテにしました、私の中では、カフェラテはあまり甘いものじゃないという認識なんです、舌が幼いので(笑)。あと、ラテアートがすごくかわいかったです!

――ラテアートの中にあるベレー帽は、店員さんが描き足してくれたものだと思うんですよね。サンプルの写真には載っていないので。
伊達 ですよね! 最初に店員さんにご挨拶をしたときに、私が帽子をかぶっていたのを見てくださっていたので、そうなのかなと思っていました。でも、偶然だったら恥ずかしいなと思って、聞けずにいたんです(笑)。

――食べてみての味はいかがでしたか?
伊達 ホイップクリームとか生クリームが大好きなのですが、最初にクリームを口に入れた感覚が、思っていた以上に柔らかくてふわふわでした。プリンを隠すようにクリームがついているので、クリームでももう少ししっかりとした食感を想像していたんですよね。なので、どうやってこの形を維持しているんだろう、と思ってしまいました。味は、ミルクの風味が強かったですね。ガツンとした甘みなのかなと思っていたのですが、「ミルク味のクリーム」というくらいの控えめな甘さで美味しかったです。

絵本や紙芝居を読み聞かせてもらうのが大好きだった

――このお店は「絵本の中に入ったよう」と紹介されることも多いそうなのですが、伊達さんにとって思い出深い絵本はありますか?
伊達 絵本や紙芝居を読み聞かせてもらうのが大好きで、保育園の頃は先生にいつも「紙芝居を読んで」とお願いしていましたし、それを借りて帰って、母にも読んでもらっていました。絵本でとくにお気に入りだったのは『ノンタン』シリーズです。シリーズがたくさんあるので、最初に読んだのがどの作品だったのかはおぼえていないのですが、母が仕事の帰りにたまに買ってきてくれて、それがすごくうれしくて夢中で読んでいました。アニメも見ていて、DVDをレンタルショップに何度も借りに行きましたね。

――『ノンタン』シリーズのどんなところに惹かれたのですか?
伊達 ノンタンが住んでいる世界にすごく憧れました。ノンタンは白猫で、友達にぶたさんやくまさん、うさぎさんなどがいて、その子たちしか住んでいない場所をとてもロマンチックに感じたのだと思います。自分には絶対に体験できない世界ですから。

「あんな風になりたい」と何度も思わされた声

――テーマに話題を戻しますが、MINT mate boxは2019年に解散しているので、伊達さんが知ってから少し経った頃ですね。
伊達 そうですね。今でも聞き続けていますし、初めて知ったときはこんなにハマると思っていなかったので、一度だけでもライブに行きたかったと、いちばん強く思っているバンドさんかもしれないです。

――前編で「まずボーカルに惹かれた」と話していましたが、MINT mate boxの他にボーカルに惹かれているアーティストやバンドはありますか?
伊達 私にとってはやっぱりback numberさんになってしまうんですよね。あとは、aikoさん。温かみのある声が好きなのかもしれないです。声を張って歌うパートでも、どこか柔らかいものをまとった歌声に惹かれやすい気がしますし、私自身、そういう声に憧れています。

――今まで「この人の声になりたい」と思ったことはありますか? 声優として活動している方に聞いていいものかとも思いつつ……。
伊達 それでいうと、この連載の初回にも挙げさせていただいた、山本彩さんです。aikoさんとはまた違った、エネルギッシュで鋭い、シャキッとしたお声ですが、つねにカッコいいんですよね、歌い方も、普段しゃべっている声も。声を聞いているだけで「絶対に美しい人だ」とわかるというか。少し低めで、落ち着いていて。

――声がハンサムですよね。
伊達 そう、ハンサムですね。あんな風になりたいと思ったことは何度もあります。endmark

作品概要

HATTIFNATT 高円寺のおうち
住所/東京都杉並区高円寺北2-18-10
TEL/03-6762-8122
営業時間/12:00~21:00(毎週月曜、第3火曜定休)
※イートインのラストオーダーは20:00です