TOPICS 2023.03.01 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」第5回 感情がストレートに乗った歌詞が響く
あいみょんさんの「RING DING」(中編)

あいみょんの「RING DING」をテーマに取り上げる伊達さゆりのフォト&インタビュー連載の第5回。中編では、自身が思うあいみょんの魅力とともに、今回の撮影のモチーフとなった「昭和」に対するイメージを聞いた。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水 

自然で個性的な「あいみょんさんらしさ」に憧れる

――同じ20代の女性である伊達さんから見て、あいみょんさんのどんなところが魅力的ですか?
伊達 まだそんなに長い期間、あいみょんさんを追いかけてきたわけではないので、自分で語るとなるとちょっとドキドキしてしまうのですが……。撮影の合間にスタイリストさんやヘアメイクさんとも「あいみょんさんってどんな方なんだろう?」とお話ししていたのですが、ステージのたたずまいや衣装、SNSの写真などを見ていると、「あいみょんさん」というブランドがあって、誰にも真似できない雰囲気があるな、と感じるんです。

――「これ見よがしではない自分らしさ」を持っている方だという印象があります。
伊達 楽曲はもちろん、言葉やふるまいなど、いろいろなところに「あいみょんさんらしさ」が詰め込まれていて、そういったところがカッコいいな、と思います。たとえば、メイクにしても「目が大きく見えるとかわいい」「髪がサラサラだと綺麗」とか、私たちがなんとなく信じている固定概念みたいなものを自身の感性でサラッと乗り越えていらっしゃるように見えるんですよね。SNSに写真アップするときも、私はアプリで風景の色味を明るくしてみたり、彩度を上げてみたりしてしまいがちなのですが、あいみょんさんは自分の目に映った光景をごく自然にアップしている感じがするんです。それがオシャレで素敵に見えるのがすごいな、と思います。

元気がほしいときに食べるものは?

――前編では「元気がほしいときに聞く楽曲」について聞きましたが、音楽以外で元気を補充したいときにやることはありますか?
伊達 最近はお肉を積極的に食べるようにしています! とく赤身のお肉を食べると復活する気がしていて。あるとき、レッスンに行ってマスクを外した瞬間、先生に「あなた、最近ちゃんと食べていないでしょ? もっとエネルギーのあるものを摂りなさい」と言われたことがあって(笑)。

――実際に食べていなかったんですか?
伊達 食べていなかったわけではないんですが、言われて「そういえば栄養のあるものを食べていなかったな」と気づいたんです。だから思わず「あ、わかりますか……?」と返事をしてしまいました(笑)。声やダンス、演技など、自分から出てくるものはすべてエネルギーだから、エネルギーのある食材を食べて身体の中に入れないといい表現もできないんだよ、というお話をされて、「たしかに……」と思いました。そこからは、フルーツや旬のものを見かけたら買って食べるように心がけています。

昭和のテレビ番組の不思議な安心感

――今回は「喫茶セピア」ともう一箇所、「柴又ハイカラ横丁」とそこに併設されている「おもちゃ博物館」という場所をお借りしたのですが、こちらの印象はいかがですか?
伊達 どこを見ても私が知らないおもちゃ、ゲームがいっぱいで、よくこんなに綺麗な状態で取っておいてあるな、ということがまず最初に気になりました。当時の子供たちはこういうもので遊んでいたんですね……。

――いずれも伊達さんが生まれるずっと前、「昭和」の時代がモチーフになっていますが、「昭和」と聞いてイメージすることは何でしょうか?
伊達 昭和のアイドルさんですかね。「令和・平成・昭和」の括りで過去の歌番組を比べる、というようなテレビ番組が好きでよく見ていたのですが、昭和のアイドルの方がステージで歌う前のトークなどを聞いていると、言葉遣いがすごく綺麗なんです。女性の方はとくに。もちろん、どの時代の方も敬語で話しているのですが、「この差は何なんだろう?」と思うほどに言葉の置き方や語尾が印象的で。アイドルさんだけでなく、司会の方や一般の方をインタビュー映像などで拝見していても綺麗だなと思います。どうして語尾が強くならないんだろう? これが当たり前だったとしたら、どこで変化したんだろう?と思います。

――それはいつ頃に気づいたことですか?
伊達 気づいたのは高校生くらいのときでした。昭和のできごとや文化を振り返るような番組を見ていると、不思議と焦りを感じないというか、悪い意味でのドキドキ感がないなと思ったんです。ぼんやりとした安心感があるというか……。今でもそれがなぜだかはわからないのですが、当時の人々の言葉遣いも一因なのかな、と思うんですよね。endmark

伊達さゆり
だてさゆり 9月30日生まれ。宮城県出身。Apollo Bay所属。『ラブライブ!スーパースター!!』一般公募オーディションを経て、澁谷かのん役で声優としてデビューを果たす。他の出演作に『英傑大戦』(池田せん役、巻姫役)『アサルトリリィ Last Bullet』(石塚藤乃役)など。趣味は歌を歌うこと。特技はよさこい。  Twitter/@SayuriDate  Instagram/sayuridate_official
撮影協力

昭和レトロ喫茶セピア
住所/東京都葛飾区柴又7-4-11
電話/03-5817-8988
営業時間/12:00~17:00(火曜・水曜・木曜定休)

 

柴又ハイカラ横丁&おもちゃ博物館
住所/東京都葛飾区柴又7-3-12
電話/03-3673-9627
営業時間(ハイカラ横丁)/10:00~18:00(不定休)
開館時間(おもちゃ博物館)/11:00~18:00(土曜・日曜・祝日のみ開館)