TOPICS 2024.02.29 │ 12:00

伊達さゆりの「手さぐりの旅」 第15回 halcaさんの
「HORiZON」がつないでくれた、ステージの向こうの景色(前編)

声優・伊達さゆりのお気に入りや、心に残っているものを取り上げながら自らを語るフォト&インタビュー連載。第15回は、アニメファンにもなじみ深いアーティスト・halcaの「HORiZON」をピックアップ。ステージに立つ以前と今の自分をつなぐ、不思議な縁と思い入れを明かしてくれた。

取材・文/編集部 撮影/松本祐亮 ヘアメイク/三反理沙子 スタイリング/佐野夏水

夜は部屋を暗くするのが落ち着くようになってきた

――今回はand people ginzaというお店を撮影のためにお借りしました。ドラマの撮影などでも使われている場所なのですが、どんな印象でしたか?
伊達 入った瞬間に空気感がガラッと変わるというか。うかがったのはお昼の時間だったのですが、ビルの上のほうにあるのに日差しが入らないお店なので、夜に入っても、きっと同じ景色なんだろうなというのが不思議な感覚でした。カフェって、たいてい大きな窓がついているイメージがあったので、外からの光を遮断することで空気が守られているような、ちょっと神秘的な印象があって素敵な場所でした。

――このお店はプロジェクションマッピングでプラネタリウムが投影されたりするので薄暗いライティングなのですが、こういう場所になじみはありますか? 夜型の人間は夜、こんな明るさの部屋で仕事をしていたりしますが……。
伊達 私もです! だいたい夜の7時半を過ぎるとお部屋をこのくらいの明るさにします。ちょっと早いかもしれないですけど(笑)、落ち着きます。手元だけライトでお仕事の資料を見たり、晩ご飯を食べるときもこんな感じですね。なんとなく、夜に明るいとお部屋が必要以上に広く感じて寂しくなるんですよね。別に広いお部屋で過ごしているわけじゃないし、朝やお昼ならそんな風には感じないんですけど。

――子供の頃から暗いところが好きだったり?
伊達 逆にすごく苦手でした。寝るときも絶対に灯りがないと寝れなかったんです。豆電球や常夜灯でも足りなくて。だから、まさか自分がこうなるとは思っていなかったです。

――暗い部屋になじんできたのは、最近になってからですか?
伊達 最近ですね。東京に来てからもしばらくは普通に明るくしていたんですけど、なんとなく落ち着かなくて、試しに暗くしてみたら「これでいいじゃん!」と思えたんです。

――感性が大人になってきたということでしょうか……?
伊達 うわー、うれしすぎる! 絶対そうです(笑)。

ライブで初めて聞いたインパクトをずっとおぼえている

――第15回はhalcaさんの「HORiZON」という楽曲をテーマに挙げてもらいました。最初に聞いたのはライブだったそうですね。
伊達 HoneyWorksさんが学校ですごく流行っていて、CHiCO with HoneyWorksさんのライブが地元の宮城で開催されたときに友達とふたりで参加したんですけど、そのときのオープニングアクトがhalcaさんで、1曲目に披露されたのが「HORiZON」でした。

――halcaさんというアーティストを知ったのもそのときだった?
伊達 そうなんです。そのときはHoneyWorksさんの楽曲だけ知っていて、halcaさんとCHiCOさんの関係性もわからない状態でした。初めて聞いた歌声がすごく明るくてパワフルで印象的で、MCも面白かったんです。それをずっとおぼえていたまま、今のお仕事をすることになり、halcaさんとお会いする機会があって「わー、あのときの!」と感激して。直接ご挨拶させてもらったんですけど、「あのとき宮城のライブでhalcaさんを見てました!」ということは、じつはまだ伝えていないんですよ(笑)。

――2019年夏のライブなので、自分がステージに立つ側になるとはまだ想像していない頃ですよね。
伊達 そうですね。そのときに見ていた人とお仕事で会うことになるなんて、自分でもびっくりします。そういう意味でも、いろいろと思い入れのある楽曲なんです。

――他にお仕事を始めてから、過去の憧れだった方と会えた、というアーティストはいますか?
伊達 直接ご挨拶できた中だと、halcaさんだけかもしれないですね。同じ会場にはいたけど、時間の都合などでお会いできなかったりすることが多いです。アーティストさん以外だと、私は芸人さんも好きなんですけど、番組に一緒に出演させてもらったときにトークの合間に一瞬だけお話しして……みたいなことはあります。

この場でhalcaさんに伝えたい!?

――直接会って、halcaさんの印象は変わりましたか?
伊達 めちゃめちゃ変わりました。それは「すごいな」と感じたという意味で変わったんです。初めてライブで見たときは、天真爛漫で明るくて、トークもすごく面白いという印象だったんですけど、フェスでhalcaさんに直接お会いしても、めちゃめちゃ面白い方で。

――ステージ上の雰囲気そのままの方だったんですね。
伊達 ライブで見たときのテンションのまま、ニコニコしながら迎えてもらったんです。私たちはグループでhalcaさんのメイク中にお邪魔しちゃったんですけど、それも気にせず笑いに変えて空気を和ませてくださって、そういう振る舞いができるのがすごいというか、カッコいいなと思いました。

――もし、このインタビューをhalcaさんが見ていたとしたら、伝えたいことはありますか? 「あのとき宮城で会っていました」とか。
伊達 じつは、一緒に写真も撮っています。会場でアーティストさんがステージ側から観客の皆さんと写真を撮るじゃないですか。そこに私、友達と写っています(笑)。

――『ウォーリーをさがせ!』ならぬ『伊達さんをさがせ!』。
伊達 『伊達さんをさがせ!』(笑)。だから2ショットではないですけど、「私、一緒に写真撮ったことあります!」って伝えてみたいですね。endmark

関連情報

【撮影協力】
and people ginza
住所/東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂飯島ビル8-9F
TEL/03-3573-8440
営業時間/12:00~23:00(不定休)
 
 
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